霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその4

     一日目〜さらば日本列島〜
最終更新日
2001/7/30
 さて、なんとポートターミナル駅前(と同時にポートターミナル前)に待ち合わせたら奴(マハ)が来てないし!正確に言うと一緒に船に乗る(同じ所へ泊まる)大阪の人(※1)と来てない。

 残念ながらおいていくことが出来ない。なぜなら中国をまったく調べていない私たち三人だけで旅することは出来ないし、何より旅券がない。それでは話にならない。まぁ出港まで2時間もあったので待つことにするが、ここに10時と指定したマハが来ないのはやっぱり解せないので電話をしてみることにした。・・・どこへ、って?携帯だよ。みんな海外行くから持ってこないけど、彼は前日から大阪に来ていたからもっていたようだ。さて、携帯がないと気づくことは電話番号がわからないって事がよくあるけど、今回用意周到な私は(笑)こんなこともあろうかと(※2)電話番号をひかえてきましたよ。無事電話が出来ました。そうするとあと30分ほど遅れる、といっていたが出国手続きとかもあるらしいのでちょっと不安(というか怒り)に感じたりもした。

 さてようやく彼らがたどり着いた。なんでもカバンの紐が切れたから代わりのを探していたらしい。とりあえず上海でおごることを約束させ(※3)、出国手続きをすることにした。旅券に書く所があって、見本を見ながら書いたら名前を見本と同じように書いてしまうという凡ミス(普通しねぇよ)をしてしまう。ふっ、この私も緊張しているというのか。こんな土壇場になってウケを狙うとは・・・。

 さて荷物チェックもほどほどに・・・ってあったか!?どうも、日本からヤバイもんを持っていく人は少ないから弱いらしい。ということであっさり出国できそうだ(←何か後ろめたいことでもあるのか)。それにしてもまわりを見るとグループで行く人がたくさんいる。まぁ船旅はやはり時間がある人だから学生ばっかりだが、それ以外にも一人旅っぽい人もいたりする。バックパッカーと言うやつだな。なるほど、安いからなぁ。他にも中国へ帰るような感じの家族連れなど様々だ。


 さて、まるで醤油顔のようにあっさりした出国管理を終え(管理官はソース顔だった)、いざ新鋻真號へ!(※4)中国人クルーにいきなり中国語で迎えられる。もはや中国へ来た感じ・・・そう、正にそこは別世界、という感じだ。エントランスにはいるとなかなかきらびやかな作りだ(タイタニックには負けるが※5)。そして受付に旅券を見せるとなんと部屋まで連れて行ってくれるらしいが、何よりもその人は中国語しか喋れない人だったので話しかけられても日本人必殺の「愛想笑い」をするしかなかった。言葉の壁は厚いが、笑いの壁は薄い。そういうことにしておこう。

 さて部屋に付いた(ホンの30秒ほどだった)が驚くべき事にドアがあるじゃないか!!それにテレビもスリッパ(NIKE)もある。おおう、かなり予想外。以前乗ったことのある、フェリーさんふらわあ号の2等寝台をイメージしていた(※6)私にとってはかなりのカルチャーショックだ。中国恐るべし。っていうか女性いるしな、当然か。

 さて、船に入ってどうだろう、20分ほどだろうか。出港予定の12時になる前にすぐに動きだし、湾内で向きを変えだした。なんでも全員もう乗っちゃったから早めに出発するらしい。当たり前かもしれないが飛行機も乗ったことのない電車ぐらいしか乗らない私にとってはびっくりだ。そうだなぁ、特に海は何があるかわからないからなぁ、早めに行けば急がなくてすむもんね。そういうときは安全だ。ということで勝手に今回の行きの船は事故に遭遇しないと勝手に悟ったりしてみた

デッキから見える離れ行く神戸の町
 さて、船が回頭しているのでデッキをぐるーっとまわって離れ行く神戸の町並みを見る。・・・・港や船のデッキには手を振る人々、まさに魔都上海へ出港する日本兵士という感じだ(どこがよ)。やはり上海は船で行くもんだね。何年経ってもそうであって欲しいね。この別れを惜しむ姿は非常に情緒があっていいね。まだ見える?もう見えない?ってとろがなかなかイイ。飛行機なんて(よくしらんけど)あそこにいそうだなっていって思いをはせるだけだからなぁ。速すぎるのもやっぱりイカンね。と船の正当性を心の中で立証してみたりした


 さらば神戸、さらば日本
 

※1:中国語が喋れる有能(?)な学生。その名もししょう。一緒に行くわれわれに比べて身長が低いので、囲まれるその構図は正にイジメのよう



※2:そういう人なんですよ、彼は。そして私は心配性だからメモっといたという関係


※3:仕方のないことなので見逃してやってもいいことなのに見逃さない。でも物価の安い中国で、というところがかすかな思いやり。










※4:船の名前。「しんがんじん」と読む。日本語的には新鑑真号。あの、遣唐使(=日中交流)の坊さん(?)鑑真にちなんで名付けられた

※5:ごめんなさい、比べれるほどの豪華客船ではありません。




※6:空母の寝台のような感じ。ベッドが2段になっていて、横に3つつながっている。カーテンのみしきりがあり、いつでも盗難可。

 年甲斐もなくはしゃぐ私




 旅情を感じるコンとタカちん

《参考》今回使用したお金
 なし

 
       
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