霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその1

     〜行く前にすることといえば〜
最終更新日
2001/6/15
 さて、「上海へ行こう」となったのはもはやいつの日か忘れてしまったが、お金がなくなって卒業旅行をドイツにしようと考えていたのが破綻してからだろう。やはりお金がないのだよ、明智君。ということで、一人中国に何度も行っているやつが「なら中国はどうだ?」といってくるので、そのあまりの物価の安さ(※1)に思わず飛びついたわけだ。「まぁ中国が危険って言われていても、男ばっかりならば大丈夫だろう」と思っていたのですっきりすんなり行くことになった。

 とまぁ卒業旅行が決まったものの卒業は決まっていなかったりするわけだが、その問題もじきにクリアして無事行けるようになった。さて、海外旅行は初である(※2)。準備をしなければいけない。普通、旅程などを考えるべきなのだが、中国行きのことはすべてその中国帰りの男にまかせてある(注:イジメではない)ので、そいつから説明を受けたことをまとめると・・・・
  • パスポートも必要だが、ビザ(※3)も必要である。ビザは船の中でとれるので金さえ用意しておけ
  • 宿泊は向こうの留学生寮(※4)に泊まるので、宿泊費はそこについたときに払えばよい。宿泊予定数は9日なので、2人で千元(一人500元=約7000円!日本なら一泊で飛びます)ですむらしい
  • 費用削減のため船で行きます(新鑑真号※5)。船旅日程は昼出発で、次の次の昼に到着(丸二日)らしい(だから9泊14日)。船酔い必死だが、海上の星空はそらもうたまらんらしい
  • 物価がおそろしく安いので高級品さえ買わなければ、3万もあれば遊んで暮らせるらしい。この国の普通の人の月収が数万なのだから当然といえば当然である
  • 向こうでどこに行くかは決めていないが、その気になったら北京にだって行くことが出来るようである
 とまぁこんなかんじである。
 問題はパスポートとお金だ。それ以外はなんとかなる。しかし、パスポートなかったら入国できないし、お金がなかったら行くこともできない。ということでまずその2つの準備をすることにした。と同時に図書館で海外旅行の準備の本などを借りてきて、さりげなく読んでみた。Yahoo トラベル(※5)なども確認してみた。あ、ついでに保険もとらないとね。


★命からがらのパスポート奪取
 タイトルは大げさだが、別に特に苦労もなくすんなり終わったので特に期待しないでください(奪取と書いてありますが盗られたワケではないです)。パスポートはどうも一ヶ月以上前ぐらいに準備しておかないと、船のチケットがとれないそうなので急いでとれ、とせかされた。連れで行く人たちは皆持っているのでまさに干される状態だ。急いで取りに行かねばと言いつつなかなか時間がとれずにかなり遅れる。必要なモノなどは旅券センター(※6)のHPにも書いてあったので、一通り揃えて時間を作っていくことにした。
 実は他人のパスポートの申請はやったことあるのですんなりである。パスポートの取り方を知りたかった読者には申し訳ないが、時間内に指定のモノを持っていけば申請は他人でも出来るので、早いトコ申請するのがいいだろう(発行されるのはその一週間後)。遠いと大変だし。

 んで、実は結構ぎりぎりで申請して、ハガキが来たものだから急いでもらいに行った。というわけだ。私は今後どうなるかわからないが、海外には若いからどんどん行くことになるだろうと考え、金がないのに十年(※7)で申請した。これはお金がいるのだが、ゲンナマじゃなくて2千円分の都道府県証紙と残りの額の(私の場合は1万5千−2千円=1万3千円)国の収入印紙で代用する。といってもそんな大したものではなく、旅券センターの隣で買う事が出来るので気にしないで大丈夫だろう(愛知県の場合ですが)。

 特に苦労はしませんでしたが、やはり運転免許書は便利なものです。とれる人はとれる内にとっておいた方がいいでしょう。


★涙からからの資金集め
 タイトル通り涙が枯れるくらい苦労した資金集めでした(ホントかよ)。まず、舟代をとられました。なんでも、船は学割が利くそうなのでパスポートのコピーと学生書のコピーが必要でした。んで、往復かかるお金はなんと2万7千円!・・・・激安といえば激安ですね、海外ですし、船内泊ですから。朝食もつくらしい。ああ、貯金が・・・ということでそれを払う分を先に払って、残り電話代と年金(※8)の引き落とし代+αを残して、旅行用代金引き出してみた。・・・過去最低のバイト代(※9)をあわせて4万か。まぁこれにビザ代(1万)、宿泊代(7千)を抜いたとすれば、まあまあのお金だろう(アジア以外の海外旅行では厳しいと思います)。貧乏旅行万歳!

 てな感じで、この予算で行くことにした。あ、トラベラーズチェック(T/C、※10)にしておいた方がいいというので、どこぞやの銀行で25,000円T/Cにかえた(25,000が一口の最低額)。とられても本人のサインがないと換金してくれないのでゲンナマよりも安心、というやつだ。でも、中国人って漢字書けるからいけるんちゃうか?まぁいいや。


★危ない海外には保険が必要かぁ
 ということで海外旅行に保険は必要、ということで保険を考える。まぁクレジットカード(C/C)についているやつがあるのでそれにしよう、ということで出発の一週間前に登録した(笑)。家族が使っているやつにすれば安くなるというので、それにすることにして、基本の附帯海外旅行保険(※11)に加えて、掛け捨ての保険(※12)をかけた(子供がいるわけでもないし、中国だから安いのばかりを選択)。で、カードもすぐ送られて来たのですぐ使えるようになったものの、皆さんは真似しないようにしてください。これで向こうでお金がなくなっても大丈夫になったのでまさに「小鬼に棍棒」ぐらいにはなった(※13)。
 でも、保険ってフェリーターミナルでもやっていたんだよね。まぁいいや、カード出来たし。


 これで絶対必要なモノの準備は出来た。さぁ次はどうでもいいものを揃えようじゃないか!(まだ揃っていないんか)
 

※1中国の物価:一元が約14円。チャーハンは4元(約60円)ぐらい


※2:だからパスポートがない。ちなみに飛行機も乗ったことはない

※3:中国は社会主義なので滞在ビザが必要なのである

※4:日本とは違い、外国では留学生というのが優遇されるので専用の大きな寮があるらしい。んで、海外から旅行に来る学生も泊まれるそうだ


※5:Yahoo!!Japanのコンテンツの一つ。なぜかちょうどバナーがあったので飛んでみた(卒業旅行用だろうけど)。旅の準備や注意が書いてある



※6旅券センター:合計2度は行かなければならないが、県に一つだけしかないのでそこから遠い人にはかなり大変である。最近はもっと増やそうという流れらしい

※7:5年のものは1万円、10年のものは1万5千円だ。当然10年の方がお得であるのはいうまでもない。



※8:国民の義務です。本当は還ってくるかどうかわからないのですが、そんなことをやっていると真面目な人が悲惨になります。協力しましょう
遺族年金、障害者年金など、知られざる機能もあります。

※9:前の月がテスト期間だったのでほとんど働いていないのだ。最高月額は16万ぐらいだったのに、人間変わるときは変わるもんである

※10T/C:旅行小切手といわれているらしい。要するに銀行で海外で換金できる小切手にしてもらうということ。アメリカンエクスプレスとなんとかのがある。5000円のやつが5枚の一つづりになっている。


※11:大体のC/Cにはついてるようだが、中にはついてないのもあるので注意。ちなみに旅券センターの横でもJCBが30分で発行と勧誘している。

※12:保険料を旅行期間だけ払って、何事もなくても返ってこない保険。多少保険額が上がる。

※13:鬼に金棒じゃないところに注意
《参考》今回使用したお金
 舟代:27,000円(往復)
 パスポート申請代:15,000円(ハガキ代などはのぞく)
 パスポートカラーコピー:300円(しておくといいらしい。しすぎもいけないが)
 掛け捨ての旅行保険代:4,920円(守るべき家族がなければ中国ならこんなもんで)
 
       
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