世界貿易センター崩壊と世界のニューヨーク その4

     一日目〜いざ空の旅へ〜
最終更新日
2002/3/26
 出発の前に、例によって同行者の説明をすることにしよう。

登場人物紹介
Hayato(♂)
 中性的でオシャレ好き。でも以外とオトコだったりすることは気がつかれない。
Keiko(♀)
 前回一度友人を頼り、NYにいったことがある。ということで今回は頼られる側に。
Rie(♀)
 Keikoさんの大学友達。前に西海岸にいったことがある。負けず嫌い。
Yuri(♀)
 一番年下。初めての海外旅行で興奮と不安がいっぱいらしい。
(♂)
 意志もない便乗野郎。Rieさん以外とはバイトの知り合い。
 男女混合であるが色っぽい話はこれっぽっちもないのであしからず。

 本日の朝は珍しく早めに起きる。どこかの誰かさんのように海外便に乗れなかった(※1)などとなっては洒落(しゃれ)にならない。

 さて、以前から気になっていたことがある、それは台風だ。なんと先週末から徐々に日本に近づいている台風16号は前にけった並(※2)のスピードを持つ台風14号と同じように「大型」で「強い」台風で、14号と同じようにクソ遅いスピードで日本列島(特に私の住む地方)目指して来ているのである。今回も少し迷走しており本当に私の住む地方へ来るのかどうか微妙なところだ。


 台風のお陰で飛行機が飛び立つかどうかも微妙だったのだが、テレビを見たところ思ったよりも台風が遅くてとりあえず今のところは飛行機の停止便がない、ということだったが、いつも通り余裕をこきながら行く準備をしていると、「台風を避けるために一時間早くなったので早く来てくれ」、という電話がある。

 ・・・・・マジっすか!?

 「せっかくいつもと違って余裕があったのに!」とこれまたいつも通り慌てて出発することになった。一時間ぐらい早くなったぐらいで余裕がなくなるという余裕も知れているのですが、私にとっては一大事です。



空港行きバスの中。
前の方にトランク置き場がある。
 当初の予定は11:30に搭乗手続きをすることになっていて、待ち合わせが11:00になっていたが出来るだけ早く行かなければならなくなってしまったのだ!待ち合わせ時間に間に合うようにめずらしく余裕をもって空港行きのバスに乗ろうと思っていた私は、慌てて残りの準備を終え、走って地下鉄に乗り、すぐ降り、そして空港行きバスへと駆け込むのだった。その甲斐あってかなんとかバスには間に合ったが、行く前にこんなに汗をかいていていいのでしょうか?

 しかし、このバス、栄(※3)から出てるのに3人しか乗ってませんよ。途中で増えてきたけど、それでもバスの半分しか埋まりません。まぁ台風が来てるのに飛び立とうとする方が酔狂なのかも知れませんが。


 てなわけでこんなに必死こいて空港まで来たものの・・・誰もいない。
 なんでやねん、と叫びたくなりそうだがしょうがないから探すことにする。そんなに広い空港ではないので(というか狭い)フラフラと回ってみるのだが、どうも見つからない。やはりまだ来ていないようだ。つーかあの時間に急いでといわれてもちょっと厳しいような気がする。まぁH○Sの方も大変だったと思うが。

 フラフラとしていたらなんと昔のバイトの社員S氏(♂)に会う。なんでも新婚旅行らしく、(たぶん)人当たりの良さそうな奥さんを連れていた。意外なところで意外な人に合うものだ。閑散としているからでしょうかね?

 んで、S氏が私が誰と行くのかと尋ねて来たので私は「○○と○○と...」と答えて、S氏がその名を口にした瞬間、奥さんは
「何、オンナ?(やや怒)
とするどくS氏に突っ込む(横腹にややパンチらしき物が入る)。しかしそういう関係(注:私とではない)ではないので必死に否定してはいるが、おそらく機内でちょっとばかしモメることになるであろうと考えたりもしながら時間と言うことなので別れを告げる。とんだ新婚旅行になりそうだ。名古屋離婚(※4)にならないことを祈ろう。

 女遊びはほどほどにしておかないとこういう所でバレてしまって気まずい思いをするのかも知れない。別にそういう関係の人たちではないから弁明はそんなに苦労しないだろうが、そういうのを起点にして女はほじくり返したりするのかも知れない、などと他にすることがないので考えてみたりもする。誰か来んかな。


 てなことしてるうちに人が集まり無事搭乗手続きへ。しかし、時間が早まったせいでのんびりとしていられない。手続きを済ませたら税関通ってすぐ飛行機へ。ちっぽけなところとはいえ空港はさすがに免税店が多い(お世話になることは恐らくないが)。船の時とはエライ違いだ。ついでにX線検査も厳しい。大きな荷物のX線は搭乗手続きの前にやるのだが(預けるから)、それと別に機内に持ち込む手荷物のX線検査と自分自身の検査。一応金属物はのけてやるので自分の方は問題ないんだろうが、手荷物の方は大荷物と同じようにX線を通すわけだが、あれってピーってなるだけじゃなくてモニターでチェックしてるんだね(当たり前)。あっ、パソコンが透けて見える。とにかく船の時とはえらい違うんだなぁとか思ったりする。



 ひこーき。
 初めて乗るので離陸したとき傾きすぎではないかとか思ったりもしたが、みんな平然としているのでどうもあれが正常のようだ。って翼がグラグラ揺れてるじゃないか!こんなにスリルのある乗り物だとは思わなかった。とりあえず平静を保つために腕時計を外してプラーンと垂らしてみる。こうすることで現在の地上に対する角度がわかるのだ(だからどうということもない)。

 窓際の席じゃないのが何だが、これは仕方ないだろう。さて、ここからとりあえずデトロイトまで約11時間。飛行機の中だ・・・長い旅路が・・・船よりは短いからいいけど。っていうか思ったほど飛行機とは小さいものである。もっと多くの人が横に座るのかと思ったら最大で11人。・・・J○L提供のサスペンスなどをよく見てればわかりそうなものだが。

 約半日飛行機の中で、向こうに着いたときも真っ昼間ということで、必ず寝ておくべきだと思うわけだが、よく考えたら雲の上はずーっと太陽が射している(逆回りなら夜)のでまぶしいじゃないか!という心配はすぐに消えた。映画をやっているので窓のブラインド(?)を落とせといわれたので、そうすることですぐ機内は暗くなった。これで仮想的に夜になったということにして寝ることにした。途中目が覚めると雲の上からむこうに朝日らしき物が見える(たぶん角度上の問題でそう見えるんだろうけど)。こいつぁなかなかいいなぁ。

 なんとご丁寧なことに機内食(※5)が2回も出るらしい。大したことない量なので個人的にはこの程度ペロリなのでいいのだが、ずーっと機内にいて食事を二回も食べるというのは変な感覚だ。というか女の敵ではないのか。まぁ出発前(昼)にご飯食べていなければいいんだが。
 

















※1:そのうち中国旅日記に登場のエピソード。迎えに行ったはいいものの船に乗ってなかったという実際のお話。

※2:名古屋弁で「自転車」の意味。多くの人が名古屋弁をほとんど喋らないがこれだけはみんな「けった」という。




























※3:名古屋の繁華街。オフィス街とショッピング街で構成される。ちょっと北へ行けば夜の町。























※4:結婚してハネムーン旅行の出発の成田空港でモメて離婚する新婚たちの総称「成田離婚(ドラマ)」のパクリ。

本日の機内食
夕食 ビーフすき焼きとご飯 or チキンのトマトソース煮 太巻寿司
朝食 スイスチーズオムレツ、ソーセージとポテト添え
 or
アジア風焼麺(やきそば)
季節の果物
クロワッサン
オレンジジュース
※5:最初が夕食、次が朝食。メニューが配られ、2つの中から選択する。たまに片方なくなるので選択の余地がなくなることもある。


※6:都市育成シミュレーションゲーム・・・・いいね、もう。


 しかし、今は昼なのか夜なのかわからなくなってきた。なんせ半日長くなるわけだからね。しかし、寝ているとそんなことも忘れてしまい、「あ、朝だ」という感じだ。それはいつも昼まで寝ているような生活をしているので半日元々ないからかもしれない。


 その内見えてくるアメリカの風景・・・まさにシムシティ(※6)。あっと、ページが。

 
《参考》今回使用したお金
 地下鉄+空港行バス:200円+730円

<<その3「今回はプランがある」戻るその5「来たぜアメリカ」>>