terraの≪ガーデン日記≫


2000年6月

     
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背景はterraの庭のうつぎです

Thursday,15-June-2000

 


2000年6月03日


 6月、夏の日差しを感じる季節になりました。 いつになく気温が高い春だったためか、terraの庭はすっかり夏の香りが漂っています。 透かし百合も花をたくさんつけていますし、レモンバーベナもつぼみが目立ってきました。

 写真はうつぎ、です。 terraの庭には、箱根うつぎとこのうつぎの2種類のうつぎがありますが、花期は箱根うつぎの方がすこし早いようです。

 うつぎは6月の花木としてよく知られていますが、実は今年は5月の下旬に咲き始め、もうすでに盛りを過ぎてしまっています。 落葉低木のこの木は あまり背たけも高くなく、ちょうど目線の高さに枝が茂り、枝一杯に、雪がふりつもったような真っ白な花をつけます。

 うつぎが終わると、梅雨が始まります。 ガーデナーにとっては心配事の多い季節です。


背景はterraの庭のうつぎです

Saturday,03-June-2000

 

 


2000年6月10日


 ちどりそう(千鳥草)、別名ラークスパーです。 1年草で、色は白から紫まであり、これはわずかに紫色がかかった白です。 花を横から眺めると、さぎそうのようにしっぽ(?)が長くのび、空を飛ぶ鳥の姿に似ていることからつけられた名前だと思いますが、そう考えると一般的に好まれる青紫色よりも白花のほうが鳥のイメージにはより近いかもしれません。

 この花も5月の中旬頃から花をつけ始め、今が満開です。 日当たりの良い場所を好み、適地にあれば次から次へと花を咲かせます。 背丈は40センチほどで、葉は細く切れ込みが入っており、茎もひょろっと細い割にはたくましく、直径3センチほどの大きめな花を満開につけてもその重みで倒れることはない様です。

 1年草は発芽時期によりこほれ種で毎年増えるものと1年きりで絶えてしまうものがありますが、このちどりそうはどちらなのでしょう? えんどうのような形の種がパンパンに詰まったサヤを見ると、つい来年を期待してしまいます。

 


背景はterraの庭のうつぎです

Saturday,10-June-2000

 

 


2000年6月11日


 濃ピンク色のアスチルベです。 百合の茂みの中から顔を出しました。

 アスチルベはまだ一般的だとはいえないかもしれませんが、随分前から欲しかった夏の花です。 花が少ない夏に咲き、半日陰でも良く育つ宿根草、ということで去年の夏に一株購入したのですが、春が暑かったためか、それとも早咲きの品種なのか、6月早々に咲いてしまいました。

 アスチルベは花色は淡いピンク色から真っ赤まであり、品種により背たけが異なりますが、わが家のアスチルベは50cmほどでしょうか。 いえいえ、まだわかりません。 来年はひょっとするともっと大きくなるかもしれません。

 育てるのはあまり難しくないようです。 多肥を好むことと強い乾燥を避けること以外は、日当たりも気にすることもありませんし、病害虫にも強いようです。 ただ、宿根草なので冬は地上部がかれてしまいますので、それを忘れて他の植物を植えたりしないでくださいね。


背景はterraの庭のうつぎです

Sunday,11-June-2000

 

 


2000年6月17日


 草丈30センチほどの多年草のハーブの仲間、大輪カラミントです。 写真では花色が紫色に見えますが、実物はもうすこしピンク色に近いです。

 ハーブなのにハーブのページではなく、こちらにのせた理由は、現在カラミントがあまりハーブとして用いられることがないようであることと、ハーブとしての利用の仕方がよくわからないからです。 薬草として飲用されていたことから想像できるように、花も含め全草に樟脳のような香りがします。

 「大輪」と言われるように長さ2cmほどの比較的大きな花が、こんもりと茂った枝から次々と咲き、ハーブとしてだけでなく、花壇の花としても楽しめます。 花は1日でしぼんでしまいますが、枝を乾燥させると香りの良いポプリにもなりそうですね。


背景はterraの庭のうつぎです

Sunday,17-June-2000

 

 


2000年6月24日


 ゲラニウム・プラテンス、フウロソウの仲間です。 丈夫な宿根草で、草丈は70cmほど、グローブのような形の硬い葉が横に広がり、立ち上がった太目の花茎から次々と枝分かれしてさわやかな青色の花が5月頃からたくさん咲きます。 ガーデニング好きで有名なドイツの文豪、ヘルマン・ヘッセがゲラニウムについて書いたものをどこかで読んだことがあった気がしたのですが、今読み返してもどこに書いてあったものか探し出すことが出来ませんでした。 探し当てたら またご紹介しますね。

 背丈が高めで大きな株になりますが、その割にはどっしりとした印象がないのは、花茎が長いのと、葉があまり茂らないためでしょうか。 直径3cm前後のブルーの花が梅雨空をすすしげに、さわやかに感じさせてくれます。 この時期はどの花も雨にうたれて下を向き、元気なく見えますが、このゲラニウムは雨など気にもとめません。

 日当たりの良い場所に植付け、毎年楽しみたい花ですね。


背景はterraの庭のうつぎです

Saturday,24-June-2000

 

 


2000年6月30日


 マートル、和名ぎんばいか(銀梅花)です。 ハーブのページでもとりあげたとおり、ハーブの仲間で常緑樹です。

 写真のマートルはドワーフ・マートル、という品種の小ぶりのマートルですが、葉にはピリッとしたさわやかな芳香があります。 花は5月から7月くらいまで咲きつづけますが、大きさは直径2cmほど、真っ白な5枚の花弁とたくさんのおしべは梅の花によく似ています。 花の香りは葉の香りとは違い、甘く柔らかい香りがします。

 この木は、愛情を象徴する木としてヨーロッパでは知られており、花嫁のブーケに用いられる習慣が古くからあるそうです。 さわやかな香りの、みずみずしい常緑の葉と純白のうつくしい花との組み合わせは、ヘッドブーケにアレンジしてもいいかもしれませんね。

 マートルは日当たりの良い場所で育てるとよく育ちます。 耐寒性があるので戸外でそだてられますが、成長が割合早いのと乾燥にやや弱いようですので、鉢植えの場合は特に冬の管理に注意してください。 ハーブですから、枝や花を乾燥させてポプリにしてもいいですし、お料理の香りづけにも使うことが出来ます。 またこの枝からとれるエッセンシャル・オイルは風邪など呼吸器の炎症によく聞きますし、リラックス効果も抜群です。


背景はterraの庭のうつぎです

Friday,23-June-2000