僕の曼陀羅


この世のすべての人や物に無駄は一切無く。すべての人や物は、そのままでなすべき事をなし、あるべきところにあるのです。正義も悪も、美も醜も、生も死も、歓びも悲しみも。 素晴しい能力の人間も、くだらない人間も、みんな大いなる生命そのものなのです。 もし、海が永遠の生命、完全な生命なら、この世界に存在するすべてのものは、波や飛沫なのでしょう。
大きなもの、小さなもの、各々の個性、価値があり、その差別し区別する価値観こそ、この世界。喜びや悲しみ、愛や憎しみ、苦の根本。
しかし、それぞれが一つとして同じもののない、かけがえのない波や飛沫であるのだけれど、実はその波や飛沫は、各々の個性あるがままに海そのもの、大いなる生命そのものなのです。
この世界に存在するあらゆる物は、あるがままにすべて許されているのです。曼陀羅はこの世界そのもの、複雑に入り込んだ相対世界、そしてすべてを許し愛おしむ、大いなる愛の絶対世界(すべては海そのもの)。それに気付いて欲しいと思う、その欲望も曼陀羅。気付けば、この世界は、あるがままに輝きあふれている曼陀羅。あるがままにすべてはキラキラと輝いています。僕は僕の作品を作る。芸術は競争するものではなく、くらべるものではなく、すべてに通じる、己自身の永遠の生命を表現するものです。


丹正雅晴


思いつくままに

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