*芝居ぬ* 感激日表


 2000公演 
       『4人のN氏』

       『そしてジョーカーは未来の扉に手をかけた』
       『 MIRAGE 』
       『エス−記憶のけもの』
       『幸せな孤独な薔薇』
       『オケピ!』
       『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』
       『ライオン・キング』
       『また逢おうと竜馬は言った』
       『クローズ・ユア・アイズ』
       『I GOT MERMAN』





*『4人のN氏』

『4人のN氏』

 
惑星ピスタチオ

新宿シアターアプル
(3/5 13:00)

脚本

 

演出

西田シャトナー

出演
末満健一/福岡ゆみこ/宇田尚純/腹筋善之介/保村大和/西田シャトナー

解散公演。劇団としての最後の公演でした。

主人公は優柔不断で流されやすい男。
聞いたことのない知人のお葬式にかけつけるといつの間にか男は夢の中に迷い込んでいた…。

鉄のオブジェが並ぶ舞台、稽古風景の写真集のようなパンフレット、Alain Nouveauの音楽。
ついニヤリとしてしまう。

いつものピスタチオならではのパワーマイム(なんていうかすごいパントマイム)で、風景や音や風がめまぐるしくすぎてゆく。
くるくると場所が変わるのに、夢だから連続してる。
不思議な感覚。画面酔いするみたいな。すごく抽象的。

情景はハリウッドの映画みたいにでっかくて派手なのに、どこかもの悲しい。
登場人物もパワフルなのに、実体ではない仮想の人物。

自分の意志で人間は進んでいける、飛び出せ!ってずっと言われているようだった。

観ながら、「解散」て言葉がぐるぐる回っていて妙に感慨深くて、物語の根底にある好きなモノとかやりたいこととか演劇が好きだとか、そういう気持ちが伝わるようで、なんだか納得してしまった。

毎日たのしくて、夢みたいで、ずっとこうしていたい。だけど、何だって変わってゆくモノで、それはとても大事なことで 受け入れて進んでいこう。

観終わった後そんなことを考えた。
解散ではあるが、その後も演劇は続けていくらしい。

図らずも宇田尚純氏にハマり、今後に期待してたりして(笑)。



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*『 MIREGE 』

『 MIREGE 』

 
演劇集団キャラメルボックス
スプリングツアー

池袋サンシャイン劇場
(3/29 19:30)

脚本

成井豊

演出

成井豊

出演

栗根まこと/坂口理恵/西川浩幸/小川江利子/岡田達也/大内厚雄/岡内美喜子/南塚康弘/大森美紀子/中村亮子/岡田さつき/篠田剛/青山千洋

冒頭のお葬式のシーン。
たたずむ栗根さんと中村亮子に何とも言えず引き込まれた。

母親を亡くした親子がまわりの優しい人たちと一緒に、もう一度歩き出す。そんな話。

お父さん役の栗根さんがとてもいい雰囲気を出している。
渋いおじさんを演じているのだが、時々小技のギャグをだしたりもしてホントに良かった。

その亡くなった妻が大森美紀子なのだが、この人のシーンの演出もきれいだった。

特筆すべきは大内厚雄!彼の役・尾花沢がすごいはまってて大うけでした。
最近渋い役柄が多かったが、この役の方が大内の本性(笑)に近いと思う。

雰囲気を大切にした柔らかい舞台でした。



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*『エス−記憶のけもの』*

『エス      
−記憶のけもの』

 
遊◎機械スペシャル 

青山円形劇場

(4/14 19:30)

脚本

木内宏昌(青空美人) 

演出

白井晃(遊◎機械)

出演

萩原聖人/西田尚美/白井晃

私の好きな女優さん、西田尚美嬢の初の舞台(?たぶん)出演作。

四角い立方体が舞台を囲い、その枠を透明なフィルムが覆っている。
円形の舞台の四方にある壁に街の雑踏が映し出される。

飛び出してきた萩原が、そのフィルムを引き裂いてゆく。

真っ白な、鮮烈なイメージ。
登場人物の衣裳も真っ白。西田尚美もシンプルな白いワンピース。かわいかった。(笑)

記憶をすることができない男。

毎日のことは覚えているうちにノートに書き留め、それを読み返すことでしか過去を知れない。
編集者の男に任された仕事中に、偶然にもひとりの少女と再会することになる。
そして少しずつ、まだ記憶ができていた頃のことを思い出す。

透明な舞台そのままの透明なお芝居。

悲しみとか優しさとか愛情に近いけど痛いモノをみせながら
ふっと終演をむかえる。抽象的でどこか実験的?

気づかなければ通り過ぎてしまうような作品。
膨大な毎日の記憶の中で、頭の中にひっそりと残るものであればいい。

白井さんの言葉通り、私の中にも残ってるのだろうか。



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 *『幸せな孤独な薔薇』*

『幸せな孤独な薔薇』

 
クチーナミラノ

新宿シアターアプル
(5/14 14:00)

脚本

田嶋ミラノ 

演出

成井豊

出演

田嶋ミラノ/菅野良一(キャラメルボックス)/遠坂百合子/首藤健裕/中村恵子/平野くんじ(TEAM 発砲・B・ZIN)/工藤順矢(TEAM 発砲…)/宮腰健司(ランニングシアターダッシュ)

田嶋ミラノが脚本・出演するクチーナミラノの第二回公演。

成井豊の演出がよくわかった舞台。

このひとは空気感や情景よりも登場人物の気持ちに重きを置いて演出する。
これまでミラノ脚本を演出した西田シャトナー(ピスタチオ)や、大塚雅史(前作)の演出とは全く違う雰囲気のお芝居になった。

今回は出演者が良いです♪それぞれの劇団のおもしろい人ばかり。
掛け合いや細かい仕草で笑わせてもらいました。

お話は、おばあちゃんが孫に昔の日記を読ませるという形で進む。

留学の学費を援助してもらうために、遠い親戚の家までいくルカ。
そこで彼女は自分のコンプレックスのためにひとつの嘘をつく。
しかしその嘘はコンプレックスを増大し、彼女の心を傷つけていく…。

やわらかでロマンティックな舞台美術。ふわふわの衣裳。『秘密の花園』を彷彿とさせる雰囲気。

けれど、そのなかには鋭い棘が潜んでる。
女の子の心の痛いところ。醜い自分。知られたくない。

温かい人たちとルカの勇気の話。



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*『オケピ!』

『オケピ!』

 

青山劇場
(6/18 14:00)

作・演出

三谷幸喜  

音楽

服部隆之

出演
真田広之/松たかこ/戸田恵子/宮地雅子/小林隆/川平慈英/小日向文世/伊原剛志/白井晃/北川潤/菊池均也/山本耕史/布施明

三谷幸喜の舞台は初めて観たのだが、とにかくおもしろかった!

真田広之がしゃべり倒すわ、布施明は歌って哀愁なんかだしちゃうわ、さすがでした。
出演者がホントに豪華で、安心して観られました。

基本的なミュージカルのやり方でやっているのに、せりふやストーリーはいつもの三谷幸喜だから、すごく不思議な雰囲気であっという間に時間が過ぎてしまった。
一人ひとりの登場人物の個性が楽しくて、一回の公演中のオーケストラピットというだけのシチュエーションなのに全く飽きさせない。

若きパーカッションの葛藤や、ハープのさみしい心や、コンダクターとヴァイオリン夫婦の離婚問題?などもりだくさんなのに、最後にはちゃんとしみじみまとめてしまう。

十分楽しませてもらって大満足でした♪



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『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』*

『カレッジ・オブ・
 ザ・ウィンド』

 
演劇集団キャラメルボックス
15周年公演 1

池袋サンシャイン劇場

(8/某日 19:30?)

脚本

成井豊

演出

成井豊

出演

小川江利子/西川浩幸/田嶋ミラノ 他

泣いたさ!ズルズルと鼻を鳴らして、大拍手ですよ!!
この作品は、演劇部時代に先輩がやったのを一度だけ観ていて、すごく感動した作品だったので絶対本物を観たい!と思ってたのです。
残念ながら2階席で観にくくはあったのですが、そんなことお構いなしに感動しました。
久しぶりのストレートなキャラメルボックスを存分に堪能しました。

(とりあえず、走り書きを掲載中)




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『ライオン・キング』

『ライオン・キング』

 
劇団四季 

四季劇場 春

(8/23 13:30)

脚本

ロジャー・アラーズ アイリーン・メッキ 

演出

ジュリー・テイモア 浅利慶太

出演

青山弥生/新木啓介/広瀬明雄/青山明/廣瀬真耶絵/赤坂さなえ/坂元健児/樋口麻美 他

寝坊してオープニング見逃しました!!わああもったいない。
小さい頃のシンバとナラがかわいかった*歌もきれいで。
サバンナの動物たちの表情の豊かなこと!人形と役者さんのあの不思議な一体感は何?!
歌と踊りと人形達と生オーケストラと照明、すべてが溶けあってて楽しめました。

(とりあえず、走り書きを掲載中)





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『また逢おうと竜馬は言った』*

『また逢おうと竜馬は言った』

 
演劇集団キャラメルボックス
15周年公演 2

新宿シアターアプル

(9/3 14:00)

脚本

成井豊

演出

成井豊

出演

岡田達也/南塚康弘/首藤健裕 他

かっこいい。パワーがでます。笑えたし。
若手ばっかでこんなに観られる芝居になるとは思わなかったなあ。おもしかった!
ただ、やっぱり迫力はちょっと足らなかったかな、貫禄みたいなもの。当たり前だけど。
また違う竜馬像が見えて楽しかったです。南塚さんがんばれー。

(とりあえず、走り書きを掲載中)





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『クローズ・ユア・アイズ』*

『クローズ・ユア・
アイズ』

 
演劇集団キャラメルボックス
クリスマスツアー

池袋サンシャイン劇場

(11/25 19:00)

脚本

成井豊

演出

成井豊

出演

岡田達也/菅野良一/久松信美/坂口理恵/大内厚雄/岡田さつき/南塚康弘/篠田剛/大森美紀子/成瀬優和/前田綾/藤岡宏美/青山千洋/岡内美喜子/細見大輔/小川江利子/中村恵子/佐藤仁志/中村亮子/温井摩耶

映画のような空気を感じて、ワクワクしましたよ。
出演者数も過去最高の20人!そして役を取りかえっこしながらのダブルキャスト♪
岡田さんがかっこいいんだなー。最近会えなかった役者さんにも会えて大満足。
クリスマスって言うより家族の話、お正月って感じでした。
泣かされましたよー。

(とりあえず、走り書きを掲載中)





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『I GOT MERMAN』*

MUSICAL SHOW STOPPER1
『I GOT MERMAN』

 

銀座博品館劇場

(12/3 14:00)

脚本

宮本亜門

演出

宮本亜門

出演

中島啓江 他

歌って笑ってお客さんも一緒に参加してるみたいで楽しかった♪
中島啓江さんとか、すっごいおもしろかったです。
オリジナルキャストということで踊りの方は昔よりは少なかったらしいんですが。

(とりあえず、走り書きを掲載中)




*砂糖紙*
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