[▼さんぽのすすめ▲]
*映画勘*近作観想 2003/07/07
運動靴と赤い金魚
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可愛くて面白くてキュンてする。 冒頭から靴屋の音が真っ暗なスクリーンから流れてくる。 特出してるのはストーリーテリングの上手さ、演出の豊かさ。 また、イランの路地や細かな生活ぶりがとても興味深い。 映像美の極みはやはり、邦題の由来であろうラストシーンかな。 |
カンダハール
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太陽からも見放されたのか、それとも忌々しい光を放ち続ける太陽からの救いなのか 見事なダイヤモンドリングから映画は始まる。 一番印象的なのはナファスを演じたニルファー・パズィラの強い瞳。 砂漠に咲く花のような色鮮やかなブルカたち。 しかし、単純に面白い映画である。 |
ギャベ
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「rang!(色)」 総天然色の世界に、現実とギャベの物語が入り混じる幸福な映画。 「ギャベ」とはイランの南方に暮らすカシュガイ族の織る伝統的な絨毯のこと。 イラン全土で色が失われた時代に作られた映画というだけあって、見ているだけでワクワクする。 何も考えずに見ることをオススメ! |
グレーマンズ・ジャーニー
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劇場に勤めベテランの人形遣いのエスファンディアル、 綺麗な映像にまず心を奪われる。 登場する3人の老人がなかなかにくせ者で面白い。 劇映画だと思って観ていると、所々に撮影隊が登場する。 でも実は途中集中力がきれてうつらうつらもしちゃったけど。 |
サイクリスト
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イランで100人に1人は観たと言われる超人気作。そして名作。 |
少年と砂漠のカフェ
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イランとアフガニスタンの国境近いデルバラン。 キャインは血気盛んな少年で良く走る。 |
スプリングー春へ
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イラン・イラク戦争の最中、戦争で家族と離れ、ひとり親戚の家に避難して来たハミド。冬の深い森でのおじいさんとの二人暮らし。初めは閉じていたハミドの心も森で生活をするうちに開いていく。しかし、ラジオからの戦況放送におびえ、空襲の様子が目に焼き付いて離れない。そして、春がやってくる。 青い青い、色を失った森は、まるでどこでもない幻想のようで観ているうちに迷い込んでしまいそうになる。 映画の最後に全ての戦争孤児に捧げると監督の言葉がある。 現実の問題を目の前に捕らえながら、それを普遍の物語へと仕上げる幻想的な映画。 なにより、主役のメヒディが本当にきれいな顔しててかわいいんだ! |
タラネー15才
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…水準が高い。 |
父
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再婚家族という深刻な問題を扱ってるのに、なんだかコミカルな映画でした。 乾いた国でのその大切さから、水はそれ自体に生命のイメージを持つようだ。 |
チャドルと生きる
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真っ暗な画面からお産の声。 イスラム社会で暮らす女性の閉じこめられた繰り返す円の中。 彼女たちの強かさ、愚かさ、美しさ、生きる事への強い思い…そのバイタリティは素晴らしい。 少しずつ絡み合うそれぞれの物語は綿密な構成で成っていて、見るたびに新たな発見がありそう。 |
テヘラン悪ガキ日記
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少年院にソーシャル・ワーカーのきれいな女の先生がやって来た。 タイトル間もなく、白黒の連続写真が映し出される。 事務的に仕事をこなす職員たちの中でひとり、情熱と愛情を持って彼女は少年たちと話をする。 メヘディ役のホセイン君自ら作った、母を想う詩には歌の上手さだけでなく伝わるものがある。 |
ナヴィの恋
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て・ててん・てん・てん・てん♪ 都会に疲れて島に里帰りした奈々子。 観ているうちについつい笑顔になってしまう。心地よくなってしまう。 若い二人も負けておらず、西田尚美にますますハマルことになってしまった。 監督の中江氏はこれまでも沖縄を舞台に映画を撮っているそうだ。 理屈なしで日々の暮らしのパワーを感じてください。ぜひ観るべし。 |
バダック
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印象的な目をした少年と少女。兄のジャファルと妹のジャマル。 親玉がまた濃いいんだ。 ラストの終わり方はイラン映画的だなと感じる。 |
パンと植木鉢
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ドーム上の天井から光の射し込む廊下を歩く二つの影。 モフセン・マフマルバフ(監督)は自分が少年時代に警官を襲った事件を映画化しようと思いオーディションを行う。 まず、少女役のマリヤムがすごくかわいくて魅力的で、警官が惚れるのも納得いってしまう。 マフマルバフのこの事件は有名で、映画を撮る前は反政府運動をして刑務所に入れられたりしている。 大好きな作品です。DVD買いました、私(笑)。 |
りんご
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とにかく出てくる子供たちがかわいいのだ。 双子のおんなのこが、両親に生まれてからずっと家の外に出してもらえなくて、近所の人の通報で保護してもらったところを、お父さんが迎えに来るところから話は始まる。 なんといっても、このお父さんが良い。 それはやっぱり監督の力量ってことなのかも知れない。 この映画の中の空気にあこがれます。 |