JACK TALKS TO HIMSELF QUILLS
キツイ批判やお行儀の悪い言葉遣いをしている箇所もあるかと思いますが、
どうか広い心でお見逃し下さいませ。
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◆◇◆ クイルズ ◆◇◆
2000・米・123分
監督/フィリップ・カウフマン

演技派4人の豪華キャストは見応え充分

◆◇◆

“クイルズ”とは“羽ペン”って言う意味だそうな。さすが文芸映画チックな看板を掲げているだけあって、タイトルからも気品が漂ってきます。
でもね。違うんですよ。この映画で“羽ペン”を執るのは、そんじょそこらのヘボ作家ではありません。そう。Sの付く、あの素敵な御方。その名もマルキ・ド・サド!!!イェー!!!
Sの根源、愛すべき淫猥妄想狂・サドおじ様の素敵なエロエロ話を、文芸作品と銘打って楽しんじゃいましょう。「クイルズ」はそんな至福の作品。ウフフフフ。
期待ど〜りのエロ言葉(←しかもスラングじゃなくて文学風)の嵐を、カコは思う存分楽しんで参りました。そのエロさたるや、カコの隣に座っていた初老の男性が挙動不審になってしまう、そんぐらいの威力を秘めておりました。今思い返すも、つくづく「英語じゃなくて日本語だったら、エロ言葉をもっと体感出来たのに・・・」と口惜しい気持ちになります。
そんな素晴らしい環境の中でカコが心を奪われた事がもう一つ。人道主義で真面目一本な神父を演じる、ホアキン・フェニックス。Sの源についての知識欲は勿論ですが、カコは煮詰めたとんかつソースばりに濃ゆい彼の顔とナイーヴな演技を見たかったのです。襟までキッチリ締めた黒い神父服に身を包みながら、その体の奥にはやっぱり獣の血が流れまくっているという役どころのホアキン。神への帰依と欲望との間で苦悩する、その姿の美しいこと!カコの中での理想ランキング1位“風来坊”に取って代わり、“神父”が一気に急上昇してしまったほどです。「この夏は海ではなく教会に行こう・・・!」とか、けったいな決心をしそうになりましたな。参った参った。
エロ言葉と神父が好きな方は満足出来ること請け合い。素晴らしい文芸快作でした。
★「クイルズ」の詳しい紹介はコチラのページへどうぞ★

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