『第12章:回復』あとがき    Fox Tail

 ここは、修復と解明の章であります。病院だから、エッチをするわけにもいかず、すべてが会話でした。会話進行は、苦手です!ここぐらい書き直した章はないんじゃないかしら。椿氏ぐらい、ぺらっぺらしゃべりそうなキャラなら、まだいいのですが…なにせ、一条氏は今まで、一行か長くても二行の台詞しかしゃべって来なかった御仁なのです。内部の独白は雄弁でしたけれどね。その一条氏が、どうしても雄介に説明し、語ってあげないと収まりがつかない。ややこしい愛と死の袋小路に二人は嵌り込んでいたわけですので、それを解くのは非常に厄介でした。言い訳をくどくど言うのも、絶対に一条氏らしくありませんしね。雄介が傷つくようなことは言わないようにするでしょうし。書いていると、すぐに「ああ!違う!」という道に入り込んでしまうのです。今も気に入っているわけではありませんが、ついに観念して、このへんでいいことにいたします。
 さて、次は、いよいよ一条氏が退院し、本格的にべろべろのあまあまに突入いたします。そして、終ります。とうとう終ります。結局、13章になってしまいました…う〜〜ん、実によく書いたものです。(笑)
2003/02/02

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