『第11章:帰還』あとがき Fox Tail
さて…ついに、最終コーナーを曲り、最後のストレートにかかった、という感があります。ここから後は(3つに分けましたが)雄介の語るひとつの物語です。
最初の市場のシーンが、私は気に入っております。あとは、ほとんど付け足し(笑)。今まで、あまりにも一条氏を苦しませてしまいましたので、絶対最後には、雄介を苛め抜いてやろう、と思っておりました。ああ、雄介も命がけで苦しんできたのですが、一条氏の苦しみはわかっていなかった…いや、私がそういうふうにしたのですがね(笑)。一条氏はそういう人だと思い、惚れましたので。ええい!雄介!思いしれぇっ!!…という感じなのであります。
しかし、この…恋人が死にかけてしまう、そこでやっと愛に気がつく、という設定は、なんとも少女漫画でございます。想像したことがある人は、多い筈ですよ、「私が死んだら、あの人は泣いてくれるかしら…」…歌にもありますよね。我ながら、安直なのですが…それでも、やはり一条氏は、もう死にかけておりました。雄介…あんたがいないと、この人、死んぢゃうんだよ、思い知れ!!危うく、一条さんを私は殺すところでありました。でも、雄介をいぢめ抜くことも、やはり私はできそうになく…ここから先は、でろでろに甘い世界に突入してまいります。お覚悟くださいまし。
2003/01/31
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