『第6章:峠』あとがき    Fox Tail

 これもまた、最後まで書いてから、書き足したぶんであります。THE YELLOW MONKEYの『峠』を聴きながら書きました。…このへんからは、もうせつないです。
 このようなできごとが本当にあり、当事者になってしまったら…。闘いの先頭に立っている二人が愛し合う、という設定は、書き甲斐はありますが、いくら書いてもやはりその苦しみはよくわかっていないなぁ、と思ってしまいます。好みの男同士のエッチシーンを書きたいだけだったのに、この二人の場合は、戦闘の部分と愛は切り離せないのですから、結局は戦場での愛、というテーマになってしまい、マジになって、一緒に苦しんでしまいました。まぁ、これも楽しみのうちでありましょう。
 せいいっぱいの想像力を働かせ、構成しておりますが…自分の未熟さもよくわかります。一条氏の持つ薄氷を踏むような危うさと美意識は、辛うじて発揮できているようにも思えますが、雄介で表現したかった図太さと真の明るさ、強さは、ついに私の手には余ってしまいました。くやしい…。自分以上のものは、書けないものです。いつか、また挑戦してみましょうか。クウガで?それとも、違うもので?…さぁ…。(笑)
2003/01/16

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