『第2章:致命傷』あとがき    Fox Tail

 まったく厄介だったことです。ちょっと苛めるだけのつもりだったのに、恋する一条氏はどんどん自閉し、離人症的になり、過呼吸になり、睡眠不足になり、とうとう死にそうになってしまいました。しょうがない、ここは雄介くんに助けてもらおう、とおうちに辿りついてもらったのですが、そこからがまた、二人して、主導権を取り合って、意地の張り合い…。特に!一条氏は悪魔です!悪魔で娼婦で…ああ、もちろん、天使なんですけれどね。(笑)一条氏を救済する為に、一気に身体を結ぶ段階まで進んでしまおう、とも思いましたが、雄介くんは特にそれを望んでおったようですが。さらにもう1ラウンド(笑)は、寝不足の一条氏には耐えられそうもなく、あえなくここまで…となりました。一日に三度も気絶してしまうとなると、一条氏の刑事としての資質が疑われてまいりますしね。まぁ、とにかくとりあえず二人して平和に眠ってくれたようで、私としても、ほっといたしました。
 しかし、自分のダンディズムがこのようなところに在ったとは…我ながら驚いております。つまり、この一条氏は、私の化身でありますので。…むたくそに意地っ張りな女だったのね…私って(笑)。夢中になって書いているうちに、天使で悪魔のお二人が私の胸の内に住み着き、私も久しぶりに恋をいたしました。これは、なんというか、究極のマスターベーションではなかろうか…という気もいたします。(笑)(笑)
 次の章『絆』では、雄介くんが語りたがっております。こいつがまたおしゃべりなもんで、長くなると思いますが、よろしかったら、引き続き、お楽しみください。
2002/11/09

 次の章には一条語りの『決意』を挿入いたしました。
2003/01/16

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