『第1章:慟哭』あとがき    Fox Tail

 いやはや、実に、このようなもの(笑)を書くのは初めての経験でございまして。それどころではない、小説らしきものを書くこと自体が初めてだったりします。お恥ずかしいことです。しかしながら、春日さんにDVDを借りて観て、そして春日さんの『愛の前に立つ限り〜』の最初のあたりを読ませていただいた時、なにやらこみあがるものがありまして…ついつい、このようなことになってしまいました。
 春日さんとスタートシーンは、まるで一緒なのであります。最初のほうは、二人で見せ合い、パクり合い、しましたので、もうほとんど双生児です。雄介と一条氏の愛の始まりは、EPISODE19『霊石』にしか有り得ない、というのが、私たちの統一見解でございます。(笑)
 が、その後はだんだんと離れていく…予定でございます。
 私は、恋人が事故で死にかけた経験とか、自殺してしまった友人の思い出とか、が妙に重なってしまい、一条氏に異常に感情移入いたしました。(ひどい)の羅列シーンは、まさにそうした実感によるもので、そういう意味では、これは私小説だ、と考えております。
 この後、一条氏はますます異常さの傾斜を深め、追い詰められてまいりまして…私は、基本的に精神的マゾヒストであり、同時にサディストでもありますので、たいへん楽しませていただきました。御馳走さま。(笑)
 よろしかったら、第2章も御覧くださいませ。
2002/11/09

ホームへもどる

第2章:致命傷-1へ