天霧山中腹のオチガミさん

 
天霧山の西尾根から南面を採石場の方に向って降っていった辺りに、オチガミさんの祠がある
(注意:採石場がこの辺りの山を切り崩して突然断崖絶壁になっているので、むやみに歩き回ると危険である。)

H25.12.7

祠の前辺りには朽ち果てた空き缶の残骸が残っていて、10年以上誰も来ていないと思われる。
(祠内のお供えは、今回の調査メンバーが持参したもの)

オチガミさん ⇒ 落ち神さま ⇒ 天から落ちてきた神 ⇒ 雷さま ⇒ 雨の神様 であろうか。 水(雨)の神さま、雨乞いの神様のようである。

古老の話を集めると;

吉原に水の神様が3つある:十五丁の落神さん、三井之江の龍王さん、曼荼羅寺の水分神社。

落神さんへはかつて年一回、夏の土用の頃に参拝していた。
・水のいらないときはワラ・コクバ(扱葉=松の枯れ落ち葉)を燃やすだけ。
・水のいるときは水分神社の水を持っていって供える。木を燃やす。木を焚くとすぐに雨が降ったものである。水とお供えを青年が持っていった。
・どうしても雨が降らないときは念仏踊りをした。十五丁会場でも踊っていた。

水分神社が吉原のお祈りの元の水であるようだが、水分神社はさらに、まんのう町の尾瀬(おのせ)神社から神泉の水を汲んできているようである。

 昔は天神さん、落神さんでも(集会場を代理場所にしたりして)祭りには獅子舞をしていた、との説もある。

落神さんの辺りには白蛇がいたということである。

砕石場ができる前は、天霧山中央から登って左尾根近くの落神さんまで行けた。

そのほか天霧山中央付近にあったものとしては、
ごうろ:天霧城から下へ捨てた石で、天霧山中腹にごろごろしていた。
ごみ川:天霧山中腹から流れている川でいつも水が涸れない。水面はごみが浮いているが払いのけると、中の水は飲めた。







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