いらっしゃいませ。
坐舗八景 扇の晴嵐/目黒行人坂火災絵巻
人物/ 坐舗八景 扇の晴嵐の一部 鈴木春信(平木信二コレクション)
背景/ 目黒行人坂火災絵巻の一部(東京消防庁)  模写&合成 めぐみ


えー、殿方でお遊び好きな方が多いってぇのは神代の昔からのお決まり事のようでござんすが上手くゆくなら「ただでしてぇ」って殿方のお望みも、好意を逆手に取った姫達の「やらずぶったくり」も変わらぬ世の定めってなもんでございます。

「いっぱつ(失礼)やらせりゃ飯食わせるぜ」なんて騙されて、やられ損<=おい!
反対に「飾り物買ってくれればいっぱつやらせるよ」って言われてその気になって、無け無しの銭をはたいて渡した日にゃぁ、「はいさよならーよ」@植木等様ってな事も昔からのお決まり事。

まぁ近年は、その「楽しい事」をお互い楽しむって流れもあってシンプルになりつつありはしますが「恋愛」って免罪符を貼り付けた「やりたい」も溢れかえっている昨今でもございます。

そんな中「きっちりしたお約束」の中で「必ず遊べる場所」ってぇのは手を変え品を変えて無くなる事はございません。

地下へ潜れば潜るほど危険で犯罪を伴うって事は本心で判っていらっしゃる為政者の方が多いって事でもございます。

このサイトでは、そんな「必ず遊べる場所」を江戸期の吉原を中心に振返り、ちょっくらちゃんと見てみようってページでございます。

狂言廻しは私、現在の遊女って言うか湯女の端くれ、「めぐみ」が勤めさせて頂きます。楽しくお遊び頂きながら、遊郭吉原、そして江戸ってものををご理解頂く一助となれば幸いでございます。

記述は、「おもしろおかしく気持ち良く」をもっとうと致しますので、一部用語は崩していますし、私の勝手な解釈もいっぱい御座いますが、「そのへんは許してね、チュっ!」ってな感じです。突っ込みは下記の要領でお願い致しますが、できれば「突っ込むのはあそこにお願いできればお互い気持ちいいじゃん」ってなもんですが、如何でしょう?<=おいおい!

当たり前ですが、これは学術論文じゃぁ御座いませんので、「そこんとこ宜しく」って事でございます。

ここからは、ちょっとしごいて固くしてみますが<=違うってば!

ネット上の吉原を扱ったサイトは幾つか御座いますが、年代による変遷が抜けていて、却って誤った認識をお客様にお与えしたり、一面だけを誇張した内容が多いサイトも中にはございます。そのようなサイトでは、先達が著した書籍や言葉を、そのまま孫引き、あるいは引用元を明らかにせずに丸写しにしている、残念な場面を目にすることも少なくございません。

一例を挙げると
以下引用
「これらの遊女は遊女屋の布団部屋や行灯部屋に入れられたまま放置され、看護や食事すら充分に与えられることもなく(以下略)」
「さらにまったく快復する見込みのない重病人は、証文と共に国元に引き取られるか、弧に包んで隅田川に流されたという」
「遊女もこの期に入り商品価値を失い下級遊女に転落していく」
以上引用
刈谷春郎著『江戸の性病 40P-43P』(三一書房ISBN4-380-93248-6)

以上の主旨で書かれていて、実際には一部単語を前後させて掲載/発表されているのは、上記引用書籍から、ほぼそのまパクッテいるんですよね。引用なら出典を明記して、原文通り記載すべきで、こういうのは「参考」と言わないのは、論を待たないと思います。また私見ではありますが、この本自体が、資料を基にした客観と、憶測や主観が混在した書籍であると思われ、参考文献としての価値に私は疑問を持っていることも、追記しておきます。

誤解があるといけないので、一言補足させていただくと、ネット上の吉原・遊里・江戸文化を扱っておられるサイトには優れたものが数々ございます。このサイトの性格上、リンクは控えさせていただきますが、『遊里史研究会 -鷹は舞い降りた-』 様、 『江戸と座敷鷹』 様は、特にお勧めできるかと存じます。

このサイトの参考文献は後日一覧にさせて頂きますが、一切孫引きは致しておりません。今後も古文書を含め、引用は引用として明記してまいります。多大のお世話になりました「国会図書館」様「国文学研究資料館」様「成田山仏教図書館」様、そして「早稲田大学」「国学院大学」「二松学舎大学」「駒沢大学」「朝日新聞社」そして数多くの博物館、図書館、資料室各位様に心より感謝致しております。

またサイトの性格上個人名での御礼は控えさせて頂きますが、御示唆、ご教示頂いた皆様にも心より御礼申し上げます。
私の本体っていうか、何者か判った方がもしいらっしゃても、そこはそれ大人の知恵、知らない振りでこっそりメールでも頂ければ、おでんのはんぺんくらいは奢るかもしれません。酒と他のタネは貴方持ちですが<=こらこら!

尚、記述、認識に誤謬が御座いましたら、何卒出典書籍、論文名を添付の上、ご教示頂ければ幸いです。

書籍としては、吉原の研究書は多数優れた著作が御座いますので、興味をお持ちの方は是非御一読をお勧め致します。

この拙いサイトが貴方の目に留まった事に感謝を込めて。

追記:2006年2月20日現在、参考文献は「新吉原略年表」に、出版年代・版名・所蔵図書館を随時追記致しております。なにかのご参考になれば幸いです。

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