キーグリップ

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2.キーグリップ

 そこで、僕はキーボードに代わるものとしてキーグリップを考えました。これは握って使う入力装置で、ちょうどトイレットペーパーの芯ぐらいの大きさで、片手分で5個のボタンを備えています。とりあえず、主となるのがノートに付けるタイプで、全体の形状は液晶ディスプレイの左右の脇が少し出っ張った程度の大きさとなり、その出っ張った部分の表側に親指用のボタンが1つ、裏面は広く使って、残り4本の指用のボタンを配置するといった形となります。両手で持ちながらの入力が可能となっています(計10個のボタン)。場合によっては片手入力のみのものも考えても良いかもしれません。もっとも両手入力可能なマシンで、モードによって片手入力も出来るといった形が良いのではないでしょうか。ノートタイプで実績が出来たら、デスクトップタイプ用のキーグリップの出番です。これは、左右の装置が分離するタイプで、自由な格好での入力が可能となっています。冬の寒いときなど、コタツの中で入力することが可能となります。また、寝たままの姿勢でも入力できます。
 さて、ボタンは両手用で計10個しかありません。そのままでは、アルファベットさえも満足に入力できません。どうすれば良いのでしょうか。その答えは、ボタンを押したときの組み合わせによって入力を区別すれば良いのです。例えば、右手人差し指、中指と左手薬指を同時に押すといった様にです。10個のボタンでは、全部で2の10乗、1024通りの組み合わせがあります。そのなかに、全部押さないというのも含まれているので、これを引いても1023通りになります。
 ここで、キーグリップのボタンと今まで書いてきましたが、普通のボタンの場合、押す押さないがはっきりしてしまい、特にノート用で全体を支えることを考えると、時には全部押しっぱなしになってしまうということも考えられます。そこで、押している力の大きさを検出できるようなボタンがふさわしいと考えています。例えばひずみゲージ等が良いのではないでしょうか。

 

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