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初回の今回は、Kooの好きなスポーツの話題を。 豪州は、スポーツ大国のイメージを持っている方も多いと思います。特に、水泳などの、オリンピックでの活躍はめざましいもです。また、スポーツ自体の人気も高く、週末のテレビにスポーツが無い時はありません。ですが、豪州の高校に留学したことがある人なら知っているでしょう。日本と違って学校での、クラブスポーツが盛んではないのです。日本だと、スポーツというと高校(高校総体)、大学(大学選手権)、企業(国体)などで、練習して、オリンピックなりを目指すものです。豪州だと、このどれもが、盛んでないのです。それでは、どのようにしてスポーツ大国オーストラリアを作っているのでしょう。 オーストラリアでは、スポーツを行う場というとローカルスポーツクラブ等があげられます。それと、もう一つAIS(Australia Institute of Sports)という国が国民の税金によって運営する団体があるのです。ここには、オーストラリア中から、有望な若い選手が集まってきて、トレーニングをしています。数々のオーストラリアのスポーツ有名選手が、ここでトレーニングをつんでいきました。では、そのようなエリート養成所では、どのようなことが行われているのでしょう。 現在のスポーツの最先端は、スポーツ科学がもっとも重要になってきます。そのなかで、今AISが目をつけているのが、DNAです。選手のDNAを知ることによって、選手の弱点や優れている部分を見抜いて、その上で、それらを有効に生かせるようなトレーニングをしようというわけです。これらの研究は、大学と結びついてかなりの規模で行われています。 ですが、本当にDNAで選手のポテンシャルを見抜けるようになれば、弊害もあります。DNAの検査で、あまりいい結果が出なかった人は、スポーツ劣等生ということになってしまいます。しかし、この研究によって、事故・怪我の防止にもなるという報告もでています。特に、ボクシングにおいてあるDNAをもっていると、脳への重大なダメージを与えることが、分かったそうです。あくまで、スポーツは人間が行うものです。機械のように100%のポテンシャルを発揮するのは、難しいでしょう。人間には、精神的な部分が大きくパホーマンスに影響を及ぼすからです。また、”あなたは、このDNAを持っているのでボクシングをしてはいけません。”なんて、言えるでしょうか。 ここまでを、見るとAISはエリート養成工場のようです。しかし、ここでは、多くのコーチやトレーナーも参加しているのです。国のトップの選手を指導したコーチが、地域に戻り、地域の若い子供たちを指導していくことも、重要なことです。それによって、格段に地域でのスポーツ指導力があがります。 そして、この国が国際試合で、成功を収めるには、大きなマイナス点があります。人口の問題です。世界一のスポーツ大国アメリカだと、4千万人の10歳から19歳の子供がいて、その中から、スポーツの有望な人を集めトレーニングを受けさせる。その中に、ワールドレコードを出しうる可能性を秘めた子供の数も多くなるわけです。それに対して、豪州だと240万人しかいません。これは、大きな不利といえるでしょう。このことからも、世界で活躍しようと思うと、エリート選手養成所が必要になるわけです。しかし、ここで培われた技術は、豪州全体の利益となって還元されます。子供たちのスポーツ向上を助け、多くの人たちに、たくさんの情報を分け与える結果となるのです。 | Index Menu Profile BBS Links NewsPaper Footy Story Diary Words |