第1話


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いつの頃からか、海外に行ってみたいって思うようになってました。日本が嫌いだからっていうんじゃなくって。海外に行って、そこで生活をしてみたい、っていつの頃からか思うようになってましたね。そして、言葉にも興味がありました。違う言葉を話すことができれば、もっとたくさんの人と知り合える。ただ、漠然と思ってました。この時は、まだまだ憧れでしかなかったですね。
高校に入って、少しずつ自分の将来を考えるようになりました。いったい、自分は本当になにがしたいのか。その時に、思ったのが人に教える仕事に就きたいなっていうこと。小学校の時に憧れであった、教師っていう仕事を目指してみようって。それと、海外を結びつけると、英語の教師かなって考えるようになってましたね。それでも、留学とか、進路とかって全然親にも友達にも話したことなかったですね。
それから、夏休みの短期での留学を見つけ、思い切って親に相談してみました。相談した結果、行かせてもらえました。そして、この短期留学に応募、その後合格。今になって思うと、この留学があったから今の自分があるような気がしますね。
この短期留学は、団体で行ったせいもあって、また、機関を通してのものだったのでわりと気楽に行って来ることが出来ました。準備に色々と分からなくっても、すぐに聞くことが出来る人もいるし、まわりには新しく友達になった子がいるし。それでも、いざ向こうに着いてホストとの対面の時は、みんな緊張してましたね。私もだけど… 手紙でのやり取りは、渡るまでに数度してあったのだけど、実際にどんな人がホストかなんて分からないし、期待よりも不安の方が会うまでは、すっごくありました。
それでも、ホストに会ってみてすごくいい感じの人たちで、暖かく私の事を迎えてくれました。その時は、英語も全然話せなくって、辞書を片手に身振り手振りでコミュニケーションしてました。短い期間だけど、一緒に生活してみて言葉だけでなくても分かり合えるものっていうのを感じれたかな。暖かいミルクティーを入れてくれて、別に何かを話すわけでなく一緒にそれを飲んでるだけで、暖かい気持ちになれた。本当に、ここにホームステイできて幸せって思えた。
学校にも行ってみて、ほんとに楽しかった。全然授業とか、何を言ってるのか分かってないのだけどね。それでも、学校の雰囲気とかすっごい好きになった。全然日本と違う感じ。帰る頃には、絶対にもう一度ここに戻ってくるって心に決めてたし。ただ、ほんとうに楽しくってあっという間に終わった感じ。
帰ってきてからも、ホストとは手紙のやり取りを続けて、そう、クリスマスにホストからプレゼントが届いた時は、本当に嬉しかった。私の事を家族の一員のように本当に思ってくれてたんだって実感できて、嬉しくって泣いてしまいました。この時から、絶対に会いに行くって思ったし、ただ純粋にもう一度会いたいって思いましたね。
それが結局のところ、留学しようと思ったきっかけかな。



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