朝日とともに目が覚めた。

「今日は天気がいいや」

不思議とエンジンも調子がいい。

今日は走りたいんだな。こいつも。

軽く流すつもりの俺に、後ろからくるエンジン音。

「行くか。」

さっきまでのエンジン音は遥か後ろに置いて行く。

けたたましい音で追いかけてくる奴。

俺は風の壁を切りながら

コーナーに突っ込んだ。

不思議と笑顔で。

後ろを振り返る必要もない。

あとはこいつとのRUNを楽しむだけさ。

水温計の針は振りきりそうな勢いで上がっていく

タイヤの鳴る音とともに聞こえてくる。

「まだいけるさ。」

擦れたステップがこの日の走りを物語っていた。





go to next speed

go to your speed