冷たい缶コーヒー、煙草に火をつけ、目を覚ます。

なにも変わらない毎日に、刺激が欲しかったのかもしれない。

ふと跨ったシートは、朝露で湿っていた。

まだ誰も起きてはこない

こいつもまだ眠ってるようだ

目が覚めるまで煙を燻らす。

角の無くなったタイヤにも

愛着がわいてくる

こいつと走ってきた道は

もうどれくらいだろう

何を求めて走っているのか、

少しずつ感じられるようになった。

そこがすごく心地いいから

また俺はキーをひねる。

このエンジンは、まだ寝むらない。




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