霧をこえ僕は漆黒の闇の中にいた。
闇の中の答えを探した
エンジン音は、いつもよりなぜか悲しい。
「なぜ俺は走るのか?」
その答えを探すために走っている、
そのことを、こいつも感じているから。
エンジン音は、ひとつの丘でファンのまわる音に変わった。
エンジンの焼ける匂いと、草の匂いが、
今夜の走りの終止符を打った。
答えを探さないで走るのもいいのかもしれない
そんな思いで、煙草に火をつけた。
go to the next speed