モンゴル 風と草の国 滞在記②
旅のトップページに戻る
HPのトップに戻る

<出発>
 
 関西空港から4時間半。
  それを初めて知ったとき、正直、「え? そんなにすぐ着いちゃうの?」と思った。 ハワイへ行く約半分の時間で着くのか〜と思うと、今まで本の中でしか出合えなかった国が、とても身近に感じられる。 
  シーナ氏の本の中では、北京で乗り換えて、待たされて…とかモンゴル入りするだけでもかなり苦労する様子が書かれてたから、それを思えば こんなにラクにモンゴルに行けていいものか、と思ったりもする。

 実際、出発の日当日は、自宅〜羽田〜関空と、モンゴルに着く前の行程で、体力を使ってしまったという感じだった。
 モンゴルへ飛ぶ航空会社は MIAT(モンゴル航空)。 友人たちには 「それちゃんと飛ぶの?」 なんてヒドイことを言われつつ、ほんとに正直な所をいうと、実はワタシも心の片スミでそう思っていたフシがあった。 MIATの皆さんごめんなさい。
  週に何便かしかないせいか、機内は ほぼ満席。 日本からモンゴルに帰る人なのか、モンゴルの民族衣装・デールを身につけた人もたくさんいる。 「おおー。ほんとにモンゴルに行くんだな〜」って改めて気分が盛り上がってくる。
 気になってたMIATのスッチーたちも ほぼ全員モンゴル人らしく、メイクが大陸風。 関空までのANAのスッチーとは一味違う 職業婦人的なプライドただよう凛とした態度と ほどよいサービスの悪さも それらしくて わくわくしてきてしまった。 ちなみにスッチーは普通にスーツ姿でした。デールを着てたら素敵だったのになあ。

 機内には日本語で書かれたモンゴル紹介雑誌もあるし、ドリンクサービスも適度にまわってくるし、最新映画の上映 (注:モンゴル映画ではなくハリウッド映画だったのが意外) もあって、 欧米に行く国際線と全然変わらない空の上での時間。 改めて MIATの皆さんごめんなさい。 快適に過ごしているうちに、あっという間にウランバートルの空港へと到着してしまいました。

 だんだん機体が降下していくうちに、モンゴルの大地がどんどん近づいていくのが見えた。最初は 茶色い大地。 「あれ? 草の緑じゃないの??」 と不思議に思っていると、地表に近づくごとに草の緑が濃くなってきた。 上空からは 大地の色がダイレクトに見えたのかな。 どこまでもどこまでも草の緑と 土の茶色が まばらに広がる大地を見て、改めてこれが大陸なんだぁ…と 窓の向こうの景色を見てるだけで しみじみとしてしまった。

  小雨がぱらつく空港に降り立つと、とうとうモンゴルにやってきた感動がこみあげてきた。ちょっとだけ立ち止まって 足元を見つめる。改めてヨロコビをかみしめた瞬間でした。
 思ってたより簡単だった入国審査を終えて、荷物を受け取って、ゲートを出ると 出迎えの人がいっぱい。 その中に 自分たちの名前を書いたプレートを持ってる人を見つけた。 髪の長い、小柄な若い女性。 どうやらこの人が 滞在中ずっと一緒にいてくれるらしい。 名前はトヤさん。 日本語がぺらぺらだ。
 ワタシ達ともう一組(こちらも夫婦)をピックアップして 車で ウランバートル市内をプチ観光。 街を行く人たちは、デールの人あり、スーツの人あり、カジュアルの人あり…ほんとさまざま。街の中心からちょっと離れれば、建物と建物の間の空き地にゲルが建ってたり、 牛やヤギがウロウロ道を歩いてたりもする。 そんな風景を見てるだけで、「なんだかこれはすごいぞー」 と なんか途方も知れないモンゴルパワーを感じられるようだった。
 少し街の中心から離れて、ザイサンの丘から ウランバートル市内の夜景を眺める。 草原の国だとばっかり思ってたけど、やっぱり首都は都市なんだね、 トーラ川に沿って ずっと街の灯りが続いてた。 超高層ビルこそないけど、たくさんのビルが並んでる。 昼間に日本を出て、夜こうしてモンゴルの夜景を見てると思うと 不思議な気分になってくる。 この街もじっくり歩いたらおもしろそうだ。 
 トヤさんが案内してくれた日本料理屋で食事をとった後、きょうのご宿泊「ホテルサザンウインド」へ。 なぜ英語? とか思いつつ、シャワーもちゃんと出るお部屋で快適に過ごしてしまった。
 こんなに快適でいいのかしら? ちょっと意外なぐらいに困難もなくはじまったモンゴルの旅。 でもさすがにベッドに入ったらバタンキュー(死語)状態。 明日はいよいよ草原入りだ!!

  乗馬デビュー編へ