＜ホテルのつくり＞
とにかくびっくりするほど広い！ ホテルの敷地はいくつかのエリアに分かれていて、それぞれに宿泊棟や施設があるので、ホテル内はカナルボートやモノレールが走っています。どちらもただで乗れるし、きちんと車掌さんや運転手さんもいます。ゆっくりとしたペースで走る乗り物に揺られながら景色を眺めていると、なんだか遊園地のアトラクションを利用してるような気分が味わえました。いちおう歩いても移動できたけど、端から端まで20分ぐらいかかったかな？
とにかくなにしろホテル全体が大きな公園みたいで、緑と花がとのかくいっぱい。 
そしていろんな種類の鳥たちがたくさん飛び交ってました。人懐こくてかわいいかったんだけど、鳥恐怖症の人にはちょっとキビシイ環境かも…。
自然の中をのんびり散歩するだけでも退屈することはありませんでした。
ハワイ島でも指折りのスパをはじめ、何種類かのプールがあったり、イルカのいるラグーンがあったり、海の水を敷地内に引き込んだプライベートビーチがあったり…どれをとってもパンフレットで見てたよりも、ずっと素敵でした。
＜おへや＞
一応は「海の見える部屋」だったのですが、さて実際はどの程度？
不安に思っていたわたし達ですが、部屋のドアを開けたとたん、こんな眺めが飛び込んできました。おおーーっ！ すごーいきれーい！ 文句なしの青い海に思わず感激。バルコニーのすぐ下はゴルフ場のようで、ときどきカートの走る音が聞こえたけど、それ以外は波の音と、鳥の声しか聞こえない、静かな静かなお部屋でした。部屋の中には貝殻でできたレイがあって、何かと思ったらこれが「Ｄｏｎ’ｔ Ｄｉｓｔｕｒｂ」のカードの替わりになるみたい。それがいかにもハワイっぽかったので、「南の国っていいなぁ」って、とってもほくほくしてしまいました。
室内はベッドと、ごろんと横になれるソファ、テーブルセットがそろっていて、二人で過ごすには十分な広さでした。アメニティも充実です。特にシャンプーやボディソープとかは、ホテルにある「コハラ・スパ」のオリジナル商品で、香りや肌触りもよく、すごく気に入ってしまいました。…ただ、バスローブだけはなかったようなので、わたし達は結婚式でもらったばかりのバスローブを早速持っていってしまいまいた（笑）。
＜日本人と日本語＞
ホテル内には日本人専用カウンターもあり、そこでホテル内のスパやレストランの予約もしてくれます。またＪＴＢ等有名な旅行代理店の出張オフィスもあり、そこでオプショナルツアーの予約もできました。
日本人ばっかりうようよいるっていう環境はパスしたいなぁ と思っていたのですが、ここではそんなことはありませんでした。 実際ホテル内で日本人と顔を合わせることはめったになく、このカウンターに立ち寄ったときだけ何人か見かける程度。どちらかというと欧米から来ている家族連れや老夫婦が多いな、っていう印象でした。
そんなわけで、日本語カウンター以外のホテル内の各施設では、思っていたより日本語が通じなかったです。でもそこは、覚えたての「アローハ〜」と「マカロー」で乗り切りました（笑）。
でもこういうリゾートって初めてきたけど、日本の人は やっぱすぐわかるのが不思議でした。なぜって？ 滞在してる人たちは、ビーチではパレオを巻いたり、髪に花を飾ってみたり、レイをかけてたり…って何かしら南国の生活とかリゾートライフに無理せず溶け込んで楽しもうっていう雰囲気があるのに、「なんでそんなにカッチリ着込んでるの？」ってぐらい従来のスタイルを貫いて頑なに南国スタイルを拒もうとしてるかのような服装の人がいる と思うと、だいたい日本人でした。やっぱ欧米の人に比べたら、リゾート暮らしの楽しみ方に慣れてない民族なんだなー、なんて自分のことも含めて感じました。
＜泳ごう＞
このホテルには プールとビーチがありました。ホテルの周りの海岸線は溶岩がいっぱいあって泳ぐにはちょっと向かないようでした。
←こんなかんじ。
そんなわけで、せっかく南の島に来たからにはプールはそこそこにして、ほとんどホテル内のビーチで泳いでいました。
ここのビーチは人工らしき白い砂浜もあるのですが、ビーチの水面は直接海とつながっています。だからもちろん、水はしょっぱいっ！ 魚もたくさん泳いでいました。最初は全部人工だと思っていた うっちぃは、「なんてよくできてるんだ」と 無邪気に感心しておりました。このビーチである事件が起きるまで、彼女は本気でそう思っていたようです。 
格別に広いというわけではありませんでしたが、日本の海水浴場のように「芋の子洗い」状態ではなく、十分にゆったーりとできました。欧米人らしき人たちは、泳ぐというより、ビーチチェアの上で日光浴している人の方が多かったです。
すぐ横にはビーチアイテムも用意されていて、浮き輪が売っていたり、シュノーケリンググッズも有料で貸してくれます。内湾状態のビーチなのでほとんど波はありませんが、奥は
結構深いところもあったようで、シュノーケリングの際はベスト型の浮き輪（？）も薦められました。おかげでシュノーケリング初体験だった私達も、ビーチの隅から隅まで泳いで楽しむことができました。
←ビーチ内を泳いでいた海亀。ゆーっくりとどこかに泳いでいきました。
ビーチで泳いで2日目のこと、ゆう が泳いでる最中 「うひゃあ！？」と変な悲鳴をあげました。 うっちぃ は魚にでも噛み付かれたのかと思ったようです。 でも、ゆうの顔はずいぶんこわばっています。 「落とした…」 ？ ？ ！！！
そう、ゆう は3日前の結婚式で交わした結婚指輪を、落としてしまったのです。足元の白い砂が見える状態なのに、どーにも指輪の影は見あたりません。胸元まで水がある深さなので、うまく足元をさぐることもできず…。
う
：「こういう所は、年に1度ぐらい 水を抜いて掃除するんじゃないの？
そのときに見つけてもらおうよ」
ゆ：「？？ そんなことできるわけないだろ。ここ海だよ」
う
：「え、だってこれ人工の海でしょ。え？ 水 抜けないの！？」
ゆ：「違うよ。これはホテルの中にある海なんだってば。海なの、海」
う
：「うそぉ〜！？ じゃあダメじゃ〜〜んっ！」
この会話の後のうっちぃの落胆ぶりといったら…。 結局 指輪はこのビーチにささげる結果になってしまいました。今となってはいい思い出なんですけど。
↑この右手の先あたりに、指輪は眠っています…
＜スパ＞
このホテルのスパ 「コハラ・スパ」 は ハワイ島では結構名の知れたスパらしく、 うっちぃ にとっては、今回のハワイ島滞在の最大の楽しみの一つでした。フェイシャルエステから全身マッサージなどなど、何十種類ものコースがあって、どれも予約が必要です（ちなみに私はついたその日に日本語カウンターでお願いして、難なく予約が取れました）。
スパに行く日は、時間の少し前からスパ入りして、緑に囲まれ、明るい日差しの差し込む開放的なジャグジーでゆーっくり体をほぐしました。ジャグジーの横には冷たいハーブティーのタンクがあって、自由にノドを潤せるのもうれしかったです。これだけでかなりリラックスできます。
私（う）がお願いしたコースは、ハワイ式マッサージの 「ロミロミ」 でした。
予約の時間に受付に行くと、マッサージを受ける部屋へと案内されて…そこではハワイ風いやし系なお姉さんが「アローハー」と優しく迎えてくれました。
「英語、わかりますか？」と尋ねられて、「あ、少しなら」と答えると、「そう、ならよかったわ」ということでマッサージを受けてる間中、やりとりは全部英語で行なわれました。お姉さん、日本語は全然わからなかったみたいです(^^;)。
台の上にうつぶせに横たわってロミロミをしてもらうのですが、オイルで体をゆっくりさすってもらうだけでも 結構きもちいい！ ちょっとでも体に力が入ると、お姉さんが 「リラーックス、リラーックス」と声をかけてくれるので、 もーどにでもしてちょーだいとばかりにぐーったりと体の力を抜くと、ますますお姉さんの手があったかく感じられて ほんとにリラックスできました。ツボ押しとはまた違って、関節とか筋肉をほぐすっていうかんじ。 ツボ押し好きな私としては、物足りないというわけじゃないけど、「もうちょっと刺激があっても良かったな〜」というのが正直な感想でした。
マッサージを受けてる最中、お姉さんと片言英語でおしゃべりしてたときに、 ダンナが指輪を落とした話をしたら「Ｏｈ Ｎo〜！」と やっぱり笑われてしまいました。そして、
「でもね、それならあなた、またここに来なくちゃダメよ。それはきっと、またハワイ島に来なさいっていうことなのよ。あなたとハワイ島はきっと縁があるんだわ」 というようなことを言ってくれました。うれしかったな。 結婚指輪が無くなってしまって傷ついた私の心も、ちょっぴり癒やされたロミロミでした。
☆ちなみに、うっちぃ がスパにいる間中、 ゆう はビーチでごろんと本を読んでたそうです。
