平成10年11月22日
僕のお父さんは(たぶん）柴犬というやつらしい。
僕のうちの近くに僕のお兄ちゃんがいるんだけど、兄さんとも僕は結構似ている。
僕のお母さんはビーグルという犬で、外国出身の犬なんだ。
でも、なんだか、母さんは柴犬みたいに男気のある日本人らしい犬が好きらしい。
ということで、僕も兄さんもビーグル犬というやつで、僕はいわゆる「あいのこ」なのだ。
だから僕の体は、お父さんとお母さんの良いところが混ざった体なので、外見はかなり恰好良いはず。
僕のご主人はたくさんいるけど、一番逆らえないのが、「お父さん」なんだ。
お父さんは普段は優しいけど、怒らせると怖いから、僕はお父さんを見ると急にいい子になってしまう。
ま、これが、ほかのご主人のひんしゅくをかっているってことはちょっとはわかるけど、しょうがないんだ。
だって、僕はサラリー犬なんだもん。
お兄ちゃんは「都会」というところで、独り暮らしをしているんだけど、たまに帰ってきて僕と遊んでくれるんだ。
でも、お兄ちゃんは僕のことが嫌いなのか、たまに帰ってくると「具合」が悪くなるらしい。
その時に、「犬アレルギー」とかって聞くと、なんだか、僕のせいみたいで、ちょっと気を使ってしまうんだ。
とりあえず、僕はなぜか男の人のいうことはちゃんと聞くほうだ。
だって僕は男だし。やっぱり、男社会ってもんは、上下関係を大切にしなきゃいけないって思ってるんだ。