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Haru wa Iwatake

XC Race


2001年春の岩岳MTB CUP参戦記

白馬岳を望む

  今年もやってまいりました春の岩岳。白馬岩岳スキー場を会場として5月3〜5日に開催されました。参加のべ人数は2000人超のおそらく日本最大のMTBホビーレースであり、お祭りのように盛りあがります。毎年ゴールデンウイークのイベントは岩岳!という人も多いのではないでしょうか。やはりこの大会に出ないことにはシーズンが始まった気がしません。

 さてFDTからはtakとNRT氏がXCに参加しました。もう岩岳歴も8年になりますか、続けることで進歩してきたのでしょうか。

 岩岳XCと聞いて連想する物は、雨、泥、タイヤが回らない、担ぎ、肩が痛い、激坂、押し、足がつる(→練習不足)、ブレーキシューが減りまくり、ブレーキ効かない etc.

 2,3年前にJCF登録していた頃は、この岩岳もチャンピオンクラスに無理してでてみたりしましたが、確かその年は春、秋、ALLJAPANすべて雨だったことを記憶しています。おかげで泥に抵抗が無くなりました。2000年の秋岩も雨で、ほとんどシクロクロスのようなセッティングで、サス無し、細い泥用タイヤ、ボトルも無しで担ぎやすく。やる気満々の最後尾スタート、で順位は11/100(スポーツクラス)くらいだった。

  今回はどうだったのか。レース前日まで'00年秋岩のゼッケンプレートが着いたままで、夜8時から、やっぱ雨は降らなさそうだからとサスペンションフォーク(いわくつきのMACH5)に交換しはじめる。タイヤもミトスに。そして当日は晴れ!コースも全くドライ、フォーク交換して正解。

  岩岳まではNRT氏の半年ぶりに復活したBWで移動。車内が広いのでBMXも載せていく。朝6時出発。受け付けを済ませて、スタート時刻が当初の予定より1時間以上遅いことが判明。急げいそげから一転して余裕があり余り。リラックス、アップの時間もたっぷり。takもBMXで少し遊ぶが、XCに集中できなくなるので、レース後まで我慢することとした。

スタート前の緊張!? NRT氏ビギナーメンに出場、無事完走を果たす。岩岳ではいつも力を出し切る前に終わってしまう、とレース後も力が余っている様子。走っている時は一生懸命のはずなのに、終わってから、まだまだ頑張れたのに、と感じることはあるかもしれません。レースは5km一周のみなので、スタート直後から全開走行になります。やはり短時間のレースに対応するためには、そういう練習をする必要があります。つまり、ある決まった距離を可能な限り高い運動強度でこなすような練習です。それにシングルトラックの渋滞に巻き込まれるか否かはスタート位置でかなり決まってしまいます。申込み時から一番を目指すのが良いかと。申込み受付け順=スタート順なのです。

takの場合

  岩岳はスポーツクラスに出場している。ビギナー、スポーツ、チャンピオンと3クラスあるが、本レースの走行距離はそれぞれ5、10、30kmとなっている。距離的には10kmでは物足りなく感じるが、チャンピオンクラスはXC日本トップレベルなのでスピードが違いすぎてついて行けない。ということで、結局スポーツクラスに落ち着いてしまう。エキスパートクラスがあれば良いのに。ところで、いわゆる岩岳初期のクラシックコースは1周10kmで、スポーツは2周20km、チャンピオンではなんと4周40kmもあったのだ!走った経験のある人はおわかりと思いますが、非常に困難なコースだったのですよ。特に雨が多いこともあって、上りは担ぎで下りも泥でぬるぬるのため気を抜けない、という拷問コースで、「これが自転車のレースなのかぁ、んがぁーーー!」と罵りながら(足で)走っていました。こんな岩岳XCなのに何故か毎年来てしまうのは、完走後(DNFも多数食らったが)の充実感が気持ち良い、、、いや単に中毒なだけか。

  このような過去のコースに対して、今年のXCコースのコンセプトは乗車率100%(びっくり)、そして追い越し可能なバトルシングルトラックだ!ライダブルである事は世界的なコース設定の流れなのだそうだが、takは大歓迎である。そして実際にもそのとおりで、とても走りやすいものだった。ドライだったので余計にね。

1周目の上り、まだ余裕 さてtakのクラスは出走は165人と割と多い。スタート位置は80番目なので集団の中くらいか。前回の秋岩のように最後尾から、とも考えたが人数が多いので真面目にやることにした。召集位置では横8人で並べられる。その後スタート位置まで移動するが前のライダーが妙に後ろにずれてくる、むかっ。そしてどこかで聞いたようなBGMが流れ、スタート1分前。アドレナルる。脈拍が上がる。何度も深呼吸。そしてグリーンランプ! スタート!!!と思ったら、また前のライダーが誰かと接触してストップ、うか「おうと思わず声が出る。スタート後しばらくは緩いアップダウンのゲレンデ部分を走るが、シングルトラックに入る前に出来るだけポジションを上げるべく頑張る。コース幅は大して広くないが何故か皆前へ前へと殺到しないので結構追い抜くことが出来た。そして下見なしのシングルトラック。前が行けりゃ俺も行ける理論に従ってただひたすら突撃する。過去とほとんど同じコースだったのが幸いであった。さて再びゲレンデを横切って、西山林道は1/3位しか上らないのでまだ易しい。その後の下りが怖かった。ここぞとばかりに楽して前に迫れと飛ばすも、下見無しのため凸凹の割にオーバースピード。ヒヤリとしながらも持ちこたえる。スタート地点の横を通りすぎ、再び上りが始まる。ここの舗装路の上に石が浮いてる左コーナーを曲がった時後ろから落車の音が聞こえる。石が刺さって痛そう、お大事に。ここから本コース最高地点へと上りが続く。今回はドライコンディションでありすべて乗車可能であったと言える。但しそれには個人差というものがあると思いますです、はい。最後の壁(気を抜くとウイリーするくらい)で、22×32Tでもきつく歩いてしまった、ああ。言い訳は、まだ1周目だし、であった。この後、下りのシングルトラックへと突入していくが、この辺がかなり短縮されていたのが今回のコースの特徴であったと思う。川を渡って、少し下ったらすぐ田んぼ脇を走り再び上り。そしてゲレンデへ向かう下り部分は新しいコースで、大きなスイッチバックを快適にとばしていける。

ゴール前の下り、何とか逃げきれた 1周目を終えて一体自分が何位なのか皆目見当もつかない。スタート位置が良くなかった事に加え、10分前スタートの別クラスのライダーが入り混じって走っているからである。まあ一人ひとり抜いていくしかない。そして2週目の上り。1周目では最後に歩いてしまったが、今度は言い訳出来ない。絶対に降りないぞと心に誓って上って行く。途中でNRT氏がカメラを構えていたのでにっこり微笑んで、なんて余裕が有る訳なし。あとから写真を見るとアゴが出ていた。コースサイドからの声援が妙に嬉しく、ちょっと力が出た。心が弱音を吐いていると力を出し切ることは出来ないのです。脚がダメな時はどうしようもないですが。そして何とか上りきる事ができた。林の中を下った後最後の上りへ。ここで同じクラスを2人抜いた()1人はtakが一方的にライバル視している(特に理由は無いです)エキップAzumino、のジャージ。しかし無理し過ぎにより吐きそうなやばい感じが。次の下り直線部は勿論ノーブレーキだが、コーナー前でしっかりブレーキしてインをキープ。その時すぐ後ろに接近する自転車の音が(むむっ!→上の写真)。ゴールスプリントを覚悟しながら下りでも漕ぎまくる。ゴール前の直線で振りかえるとかなり引き離していたのでとりあえずのもがきでゴール。結果は15th/165であった。15という順位は岩岳で3度目なので、またまた?が正直な感想である。ここから一桁を目指すためにはかなり精進せねばならないのだ。やはりダートの下りが課題である。かくして春岩の戦いは終わったのであった。

Relaxxx

(texttak, photosNRT, tak)


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