ペルソナ買った!

 以前に「モバイルギアが欲しい!」ということを書いたと思うが、先月の25日、日立ペルソナHPW-230JCをジョーシンにて購入した。この原稿も、そのペルソナを使って書いている。もう、うれしくってうれしくって、仕事(内定先で研修を兼ねたアルバイトをしているのだ!)、学校はもちろん、遊びにいくときでもACアダプタ、モジュラーケーブルと一緒にいつもかばんに入れて持ち歩いている。

 就職活動はそれほど苦労しなかった、というのは前回に書いたが、3月にバイトを止め、4月から9月にかけて東京と京都を合計6往復してしまったことも有り、貯金を使い果たしただけに止まらずこの年になって両親に借金までしてしまう体たらくだった。サイバーペーパーレス履修学生への夢は少々あきらめていたのだが、内定先でアルバイトを出来ることになり、それが結構な給料を運んでくれそうだったので、よし、来月ぐらいにはもしかしたら買えるかも?と考えImpress Directのサイトでモバイルギアの値段を見てみたが、まだ6万円弱、おいそれと買える値段ではない。しかた無く給料日前日の24日に購入後のイメージレーニングを兼ねて、狙いの機種NEC MobileGear MC-R320のWeb pageを見てみると、むむむ!新型MC-R330というのが発表されているではないか!画面で見る限りHP Jornadaを意識したのかしないのかは知らないが鮮やかなブルー、ATOKポケット搭載、価格は据え置き、とここまで見ればそっちが欲しくなりそうなものだがそんな事は私にとっては吉川ひなのの離婚と同じ程度にどうでもいいことで、「展示処分品が激安で出ているに違いない!」ということしか頭には浮かばなかった。翌朝、開店直後でまだ陳列作業などをしている店員の多いジョーシンのWindows CEコーナーに足を運んだ私が見たのは、現金をほとんど持っていないに関わらず衝動を押さえられないような展示品処分価格だった。なんと、54,800円!安い!展示品はマシンに不都合が有ればすぐに解るし、保証ももちろん購入時から1年だ。今まで動いていたのだから初期不良が有るとも考えられないし、店員がクリーニングをするので場合によっては未開封品よりきれい、等の理由が有って私は昔から好きである。その展示品で54,800円。これは迷う余地はないか?と思ったが、2秒後に大いに迷うことになる。その横にペルソナHPW-230JCが49,800円という爆発的に安い価格で置いてあったからだ。これには迷った。モバイルギアはモノクロモデルであるが故に脅威的なバッテリー持続時間を誇り、アルカリ乾電池2本で20時間以上動きつづける。対してペルソナはカラーであるが故に、バッテリーは専用リチウムイオンバッテリーで8時間。私は多い日で合計9時間の授業、10時間の労働が有るので、バッテリーの持ちが心配だ。しかし、モバイルギアはACアダプタや充電池がオプション扱いで、更に7000円程度かかることになる。価格の点ではコンパクトフラッシュスロットとPCカードスロットを各1つずつ(モバイルギアはPCカードスロットのみ)、専用ケーブルが別売りなのが悪辣な気はするが携帯電話用インターフェースも有り、なんといっても色が出る。自分が使うのには色は出なくても良いのだが、見積書を作成してお客様に見せる場合にはやはり色が有るほうが情報が掴みやすいだろう。充電も昼休みにすれば何とか閉店時間までは耐えられるだろう、と、だんだん私の中ではペルソナ購入欲が高まってきた。店員もおおよそ1年前からの在庫がはけて嬉しいだろうし、というわけで、1時間ほど悩んだ末にペルソナの購入を決意した。普通は10万円前後で売られていたものだと考えると、かなり安い買い物をしたことになる。サイズは手のひらには収まらないが、キーボードは非常に打ちやすい。液晶も非常に見易い。ペンで画面をつつく(指でついても大丈夫)GUIは少々面倒にも感じたが、Windows9xとほぼ同じショートカットキーが使えるので、ほぼすべての操作をキーボードから行うことも可能だ。次回は、この非常にナイスなマシンの具体的な私流使いこなしについて書こう。ウヘヘ。

1999.11.07

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