「リヴァーダンス」鑑賞レポート
'99.3.7 sun pm12:30〜 @東京・国際フォーラムAホール

PART 1 「リヴァーダンス」がやって来た

1994年、ヨーロッパ全土に放送されたユーロヴィジョン・ソング・コンテストのホスト国をアイルランドが務めた時、7分間の幕間のショウとして披露されたのが「リヴァーダンス」の始まりでした。アイルランドの伝統的な音楽とダンスをアレンジしたステージは瞬く間に評判を呼び、その後、アイルランドの歴史を綴ったストーリーに拡大されダンス・ミュージカルとして一年後には国内で初演が行われました。さらにロンドン公演も成功、翌年アメリカでも大ヒットを記録し、現在のアイルランド/ケルトブームの要因のひとつと言われています。
私はアイルランド音楽に興味を持ってすぐこの「リヴァーダンス」の存在を知り、是非とも観てみたいと思っていたのですが何せダンサー、ミュージシャンを含め80人を超える出演者を抱える「公演」が来日するとは想像しがたく「海外で観るしかないのか」と半ば諦めていました。そこへ来日決定の報。日本のアイルランド・ブームもここに極まれりという感もありますが、高いチケット代もなんのその、すぐさまS席(¥10,500也!)をGETしサントラを聴きながら当日を心待ちにしていました。

東京公演の会場は国際フォーラムAホール。壮大な新しい建物で4つのホールを持ち、ロビーも広々としているが内装は無機質で飾りっ気がない。ロビーは人でごった返しており、早々にチケットを見せ会場内に入る。客層は外国人の家族連れがチラホラ。若い人はそんなにおらず、夫婦連れやお上品なご婦人が多いか。会場でもらうチラシ類はクラシック・バレエの類いが多く、ダンスへの興味で来られている方も少なくないようだ。
アイルランドのミュージシャンのライブではギネス・ビールが協賛している事が多く、会場で「ギネる」のがひとつの楽しみなのだがちょいと「高級感」漂うこの会場にギネスは無く、代わりに(と言ってはナンですが)冠スポンサー、ネスカフェさんによるコーヒーの無料サービスがあったので頂く。うーんネスカフェ。
パンフレットと写真集が2册セットで¥2,500を購入。少し高いとは思うがストーリーと参加ミュージシャンについて事前に知りたかったのでやむを得ない。来日に合わせ発売された日本版のビデオ(ニューヨーク公演を収録)もこの場で買おうか迷ったがせっかく心待ちにして、これから観るのだから「目に焼き付ける」事にして見送る。

ホール内は劇場のような造り。席は一階のほとんど一番後ろだが設計のいいホールなので舞台全体が見渡せ、悪くはない。
席を確認し、まずステージ横のバンドセットを見に行く。ティンパニ、銅鑼を含む様々なパーカッションセットとドラムセット。ベースは白いボディのエレクトリック・ウッドベースと裏側しか見れなかったが形状からしておそらく高級機種アレンヴィックの4弦。その横にはキーボード1台。ギターはフェンダーのストラト、エレアコにクラシック。バウロンが3台。ボタン・アコーディオン、ロウ・ホイッスルとティン・ホイッスルが置かれているのを確認。ブズーキも1台。その他の楽器はミュージシャンが持参して登場。エレクトリックと推察されるブルー・ボディのフィドル、アイルランド特有のバグ・パイプであるイリアン・パイプス、サックス・プレイヤーはソプラノ・サックスとアルト・サックスを、そして初めて見る楽器がひとつ、パンフレットによると「Gadulka」という名だと思われるが中央アジアか東欧のものか。リュートのような形をしていて弓で弾いていた。
ステージには渦巻き模様が描かれた石柱を模した物が両脇に立てられ、中央後方が階段になっているだけで至ってシンプル。

12時30分。鐘の音が鳴り、客電が静かに落とされ開演。

遂に「リヴァーダンス」が始まった。

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