(単行本/雑誌) |
アイリッシュ・ソウルを求めて/ヌーラ・オコーナー著
大栄出版 1993年 ¥2,500 ISBN4-88682-555-9 C0097 |
英国国営放送BBCとアイルランド国営放送RTEによるマルチメディアプロジェクト「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」の書籍版の邦訳。アイルランドの音楽が移民とともにアメリカへ渡り、いかにカントリー・ミュージックやロックを生み、またポピュラー・ミュージックとして帰還した祖国で伝統音楽の復興に関わったかを嫌になるくらい詳しく考証している。名著。 日本版特別編集として「ロックの中のアイリッシュネス」やパディ・モローニ、ドーナル・ラニーのインタヴュー、ディスコグラフィーなどを収録。 |
アイリッシュ&ケルティック・ミュージック/山尾敦史 編 音楽之友社 1997年 ¥2,000 ISBN4-276-23807-2 C0073 |
約400枚のアイリッシュ&ケルティック関連アルバムを解説付で紹介しているモノ凄い本。アイルランド編(トラッド/ロック)、その他のケルト圏編(スコットランド、ウェールズ、ブルターニュ、アメリカ、カナダ他)、イングランド編、オムニバス編と分けられ、それぞれエリアの特性と主要なアーティストについてはさらに詳しく解説されている。 その他「アイリッシュ&ケルティック・ミュージックを聴くための用語集」「定番の伝統歌20曲」「レーベル・ガイド」などなど、この本で現在のアイルランド及びケルト圏の音楽について全て分かってしまいそうなくらい素晴らしい一冊。 |
アイルランド 人・酒・音愛蘭土音楽紀行/守安 功 東京書籍 1997年 ¥1,800 ISBN4-487-79314-9 C0095 アイルランド 大地からのメッセージ 愛蘭土音楽紀行2/守安 功 東京書籍 1998年 ¥1,800 ISBN4-487-79371-8 C0095 |
アイルランド音楽演奏家の著者と現地のミュージシャンとの交流を綴ったシリーズ。欧米を始めブームともいえるアイルランド/ケルト音楽も実際のところは現地の人々の生活の一部としての音楽がバックボーンとなっている訳で、この本にはメディアに大きく扱われることはなくとも伝統を守り伝え続けるそんな演奏家たちが数多く登場します。 第一弾の「人・酒・音」には楽器図鑑、音楽講座などアイルランド音楽の基礎部分が解説されており、タメになります。 |
アイルランド音楽への招待/キアラン・カーソン 守安 功・訳 音楽之友社 1998年 ¥1,500 ISBN4-276-37081-7 |
北アイルランド生まれの詩人/フルート奏者によるアイルランド音楽の解説書。翻訳は守安 功氏で上の氏の著書「愛蘭土音楽紀行2」にも紹介があります。音楽概論、楽器の紹介、ダンスと音楽といった「解説書」らしい目次ですがこの本は一筋縄では行きません。作者自身の主張、問題提起が皮肉や冗談ともとれる言い回しで辛辣に語られます。しかしそこにあるのは伝統音楽に対する危機感と深い愛情です。 |
アイルランドのパブから 声の文化の現在/栩木 伸明 NHKブックス834 1998年 ¥1,120 ISBN4-14-001834-8 |
著者は大学助教授。パブの噂話や伝統音楽を「声の文化」ととらえ考察している。ただし、文章は平易で親しみやすく、アルタンを始め有名ミュージシャンも多数登場する。 |
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STUDIO VOICE 1995.12 ケルト特集号 |
「アイルランド音楽について」に書いた通り、私がハマるきっかけになった雑誌の特集号。かつてはヨーロッパ中に分布しながらローマ帝国の拡張に偏狭の地に追いやられたケルト民族の歴史・文化・民族性を検証し、その範疇は現代の文学・映画・音楽に及ぶ。 「ケルト音楽概論」や「ケルティック・ミュージシャン・マップ(人脈図)」「ケルト音楽を代表する30人」「ケルティック・ディスク・ガイド50」等、買った当初は何が何やら分からんかったが今となっては貴重な資料です。 |
ミュージック・マガジン 1996.7 特集・アイルランド音楽 |
「復権するアイルランド音楽」と題した特集が組まれており、伝統音楽復興期や同国の歴史と音楽についての考察またアフリカ音楽との関わりなど簡潔ながら興味深い文章が掲載されている。 その他ドーナル・ラニー、ドロレス・ケーンのインタヴュー、アイルランド音楽用語集、アルバム30選など。 |
ユリイカ 2000.2 特集・アイルランドの詩魂 |
「詩と批評」の文芸誌のアイルランド特集号。多くの文豪や詩人を輩出してきた同国についての考察、現代詩人の紹介など。もちろん詩と文学についての内容が大半ですが大島豊氏による「伝統歌の21枚」のCD紹介や映画、ダンスについての内容もあります。 |
追録:アイルランドについての書籍
アイルランド 歴史と風土/オフェイロン著
物語 アイルランドの歴史/波多野 裕造著
街道を行く 30,31 愛蘭土紀行/司馬 遼太郎
アイルランド問題とは何か/鈴木 良平
Ireland and the Irish / JOHN ARDAGH
How The Irish Saved Civilization / THOMAS CAHILL |
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