私は二人部屋で、同部屋はマミちゃん。
早速部屋に行って、カードキーで鍵を開けて部屋の中に入った。部屋の中は、窓があってもそこから日が入ってこなくて（建物で日が遮られているらしい）、昼間だというのにやたら暗い。そこで、電気をつけようと、ドアの脇にあったスイッチを入れたが・・・なぜか電気がつかない。クローゼットの脇に立っているスタンドの電気も、ベッドの枕元の電気もつかない。なぜ？？
あちこちいじってみたら、机の電気はどうにかついた。しかしなぜ他のところはつかないの？
そこで、エミちゃん・まきちゃん・MA-ちゃんの部屋に電話してみて、そっちの部屋はついたかどうか聞いてみたら、「ちゃんとついてるよ」との答え。なぜうちの部屋だけが・・・。ともかく、部屋の電気はおいといて、私とマミちゃんはエミちゃん達の部屋に移動。
エミちゃん達の部屋に行くと、うちの部屋とは全く違い、電気なしでも全然大丈夫なくらい明るかった。同じ建物なのになんなのだこの差は（笑）。
ところで、これからどうしよう・・・。とりあえず、MA-ちゃんが「飲み水を買っておきたい」と言っていたので、まずは近くで飲み水を買おうということに。全員では行かないで、水を買いたいMA-ちゃんと、あちこち歩いてみたい私、そしてエミちゃんの３人で行ってみることに。
ツアーデスクに行くと、須磨さんが。聞くと、同じ建物の中におみやげ屋さんがあるそうで、そこでおそらく水も売っているだろうとのこと。その店に行くにはいったん外へ出ないと行けないので、外へ出てぐるっと回ってみると、その店はあった。
中に入ると、ちょっとハデめな日本人のおばさん（お店のオーナーの人）と、こちらに背を向けた状態でそのおばさんと話している男の人が一人・・・って、ヒデキさんじゃーん！（笑） ヒデキさん、この人と顔見知りなのかなぁ？ しかし、話し掛けないでおいてみる。
お店の中を見回している私達に、そのおばさんが声をかけてきた。そして、ヒデキさんも私達に気づかないままその場を離れようとした、その時。
「あ、ヒデキさん！」
エミちゃんがヒデキさんに声をかけた。それを聞いてMA-ちゃんも「えっ？！」と言うようにそちらを見て、「あー！」って、二人とも気づいてなかったんだ・・・。てっきり気づいてるものとばっかり思っていたのに（笑）。
そこで、エミちゃんはヒデキさんと話しながらお店の中を見て回り、MA-ちゃんと私は水を。オーナーのおばさんは、私とMA-ちゃんにいろんなおみやげを勧めてきたのだけど、まだまだあちこち見て歩くようになるので、とりあえず話は聞きつつもおみやげは買わなかった。そのうち、ヒデキさんは先にお店を出て、エミちゃんも多少おみやげを勧められつつも、私達はMA-ちゃんの水以外何も購入することなくそのまま店を出た。
エミちゃんは、私とMA-ちゃんがオーナーさんにつかまっている（爆）間、ヒデキさんとどんな話をしたかを教えてくれた。なんか、お店の中に、アメリカなのになぜかオーストラリアの動物「コアラ」が描かれているTシャツが売っていたそうで、エミちゃんは小声でヒデキさんに、
「これ、いいんですかね？（笑）」
と話し掛けると、ヒデキさんもまた小声で、
「いいんじゃないの？ アメリカだから」
と、答えたらしい。そういう問題なのか？（笑） しかし、ヒデキさんらしいと言えばヒデキさんらしい（笑）。よって、ヒデキさんに偶然会えて偶然面白い会話が交わせたこのお店はこの日から、私達のグループ７人の間で「ヒデキ屋さん」と呼ばれることになった（笑）。
私達が「ヒデキ屋さん」から戻ってから、今夜の夕飯をどうするかを、エミちゃん・まきちゃん・MA-ちゃんの部屋に７人みんなで集まって考えた。昼食（？）をさっき食べたばかりだし、あらたまったものはいらないから、外で何かちょっとしたものを買って、部屋で食べようということに。免税店での買物もしたい、と言うことで、リトル東京まで行くことに決定。
そこで、ツアーデスクまで行くと、須磨さんと、赤坂社長がいた。
「リトル東京に行こうと思うんですけど。免税店で買物をしたいので」と私達が言うと、無料送迎バスが出ているからと須磨さんが教えてくれた。すると、赤坂さんが、
「俺も行こうかな。スーパーで買物したかったんだ」
と、急遽参加することに。
とりあえず、送迎バスを呼ぶために、私達は公衆電話のコーナーまで行った。電話をかけるのは、いちばん英語が上手なエミちゃん。
どうも、エミちゃんの話だと、今送迎バスは出払っているので、あと30分ぐらいかかると言われたのこと。なので、仕方なく待ってみることに。
ところで、赤坂さんは本当に私達に同行していく気はあるんだろうか。私はなんとなく疑っていた。そんな気持ちでツアーデスクまで戻ると、やはり赤坂さんはいなかった。やっぱり、本当に一緒に行くつもりはなかったのかな・・・。
と、思ったら、赤坂さんはツアーデスクではなくロビーにいた。しかも、岩出さんも一緒。かくして、私達７人＋赤坂さん＋岩出さんの計９人でリトル東京まで行くことに。
しばらくロビーにあったソファーでしゃべっていて、電話をしてからだいたい30分くらい経ったところで外に出た。
だいたいそろそろ送迎バスが来る頃かな・・・なんて思って待ってみるけど、待てど暮らせどなかなか来ない！ しゃべりながら時間をつぶしても、なかなか来ない。それで、エミちゃんが催促の電話をかけに行こうとしたけど、その間にバスが来ちゃうと大変だから、とみんな止めた。
しかし、なかなか来たもんじゃない。いよいよ待ちきれず、エミちゃんは催促の電話をかけに行ってくれた。すると、エミちゃんが行ってから間もなく、バスが来た。なんというバッドタイミング！ 急いでエミちゃんを呼びに行って、急いでバスに乗り込んだ。
そんなわけで、ようやく着きました免税店、DFSギャラリア。このお店の名前は知っていたけど、まさかこれが免税店だったとは。
入口のカウンターで、赤坂さんが免税を受けるために必要なカードをもらってくれた。事前に須磨さんが全部手配してくれていて、「ドミンゴスツアー」と言えばわかるようにしておいてくれたらしい。かくして、お店の中へ。
私は、これだけは今回の旅行で絶対やろう！ と思っていたことがあった。「ユニバーサルスタジオで、メンバーと一緒にブルース・ブラザーズのショーを観る」ということと、「プチサンボンを買う」ということ。プチサンボンというのは、タルティーヌ・ショコラと言うシリーズ（かな？ とりあえずジバンシィ製らしい）のオーデコロンのひとつ。このコロンが私は結構お気に入りなんだけど、これがそろそろ切れそうだったので、きっと安く買えるであろう海外で買っておこうと思っていたのです。
プチサンボンを探しつつ、お店の中を見てみると、チョコレートやクッキーなどの定番のおみやげものの他に、サプリメントもけっこう置いてあった。「欲望追求宴多底面人」の歌詞でも登場した「虎目人」こと「メラトニン」もいっぱいあった。一休さんも「♪眠れないときは・・・」と歌っていたとおり、ラベルを見るとなんとなく「誘眠作用がある」と言うようなことが書いてあるように見える（←英語で書いてあるためいまいち自信はない）。歌詞で出てきたシロモノなだけに、すごく興味はあったんだけど、私は眠れないということはほとんどないので、いまいち実用性が感じられず結局買わなかった。
そうやってふらふらとお店を見て回っていると・・・ありました、プチサンボン！！ そして驚いたのは、その値段！ 日本で普通に買う場合のなんと半額！！ これにはマジ驚いた。そして、感動した・・・。私が感動に打ち震えていると、岩出さんも興奮気味に「ね、ここのものほんっと安いよね？！」と私に話し掛け、あちらこちらを物色（笑）していた。
さて、私がそうやって免税店の中を見ている間、私・MA-ちゃん・岩出さん以外のみんなは、とりあえずカードだけ受け取って、先にスーパーまで買物に行っていた。とりあえず欲しいものを買った私達は、みんなが買物に行ったスーパーまで行ってみることにした。
サンペドロ通りという通りを、私達はゆっくりまわりを眺めながら歩いた。あー、本当にロスに来ちゃったんだなぁ・・・。遠くに見える夕焼けがとてもきれい。
そして、日本っぽいお店がたくさん見える二番街まで来たところで、地図を見てみた。スーパーに行くのはいいけど、みんなが行ったスーパーってどれのことだろう・・・？ 全然わからず、とりあえず「ウェラーコートショッピングセンター」というところに入ってみた。でも、どうも違うっぽい・・・。一般的な食料品は見当たらなかった。
しかたなくそこを出ると、遠くの方から赤坂さん達の姿が。手には、ビニール袋や紙袋など、まさにスーパー帰り（笑）。
「スーパーって、どこにあったんですかー？？」と聞くと、どうやら二番街をもうちょっと西に入った「ジャパニーズ・ヴィレッジ・プラザ」というところにあるということだった。そこでみんなは、お菓子とかビールとかを買ってきたらしい。ビールが飲めない私は、みんなが買物をしたという「遠文マーケット」というスーパーでジュースを買って、さらにその近くにあったパン屋さんでパンを買って、先に買物を済ませたみんなの後を追って免税店に戻ろうとした。
と、途中で免税店での買物を終えた岩出さんとすれ違った。どうも、時間がないようで、スーパーまでどれくらい時間がかかるかを聞かれたけど、あと５分くらいだと話すと、結局行くのをやめて、私達と一緒に免税店へ戻ることに。
まだ免税店での買物を済ませていない人達を待つ間、私とMA-ちゃんは、外で岩出さんといろいろ話した。日本に残っている事務所の社員のみなさんのおみやげの話とか、今後の旅行日程のこととか、ドミンゴスのメンバーのこととか。
しばらくすると、みんなが買物から帰ってきた。そこで、今度はタクシーで帰ろうと、DFSギャラリアのスタッフの人にタクシーを呼んでもらった。
タクシーを待っていると、なんとドミンゴスのメンバーが突然やってきた。なぜここに？！ と思っていたら、どうも赤坂さんと岩出さんとメンバーみんなで食事に行くことになっていたらしく、それでメンバーが迎えに来たようなのだ。所属ミュージシャンに迎えに来られる社長とマネージャーって（笑）。
そんなわけで、赤坂さんと岩出さんは、ホテルには帰らずまっすぐメンバーと食事に行くことに。「悪い！ 俺の荷物ホテルまで持ってって！」と、スーパーで買った荷物を私達に託して行ってしまった・・・。なんだよーぅ（笑）。
結局私達は、自分達の荷物の他に赤坂さんの荷物も持って、来たタクシーに乗ってホテルに帰った。
ホテルに戻ってから、みんなで私とマミちゃんの部屋に集まって飲み会（笑）。私は持ってきたMDウォークマンに、携帯用のスピーカーをつないで、音楽を流した。もちろん、ドミンゴス！
結局その晩赤坂さんが荷物を引き取りに来ることはなく、エミちゃんが佐藤さんと岩出さんの部屋に荷物を預けてくれました。
そうやって、L.A.ツアー第１日目は盛りだくさんで過ぎていきました。なんてったって、２回８月25日を経験したわけですから。すごいね。
12時過ぎ頃ベッドに入って、その日はそれでお休みなさい。