QLOOKアクセス解析

「有限会社アンリミテッド所属、吉田一休です!」

ドミンゴスファンの集い in L.A.


◎出発〜LAX到着まで



出発日の朝、成田空港に向かうために京成線の特急列車に乗っていた私とMA-ちゃんは汗だくでした(笑)。家を出る間際、旅行前日に亡くなったK-1ファイター、アンディ・フグのニュースがワイドショーで流れていて、こともあろうに私達はTVに釘付けになっていた・・・。そんなわけであわてて家を出たために、汗だくになってしまったわけで。せっかく気合い入れた化粧も落ちるっつーの(泣)。

そう、私は前日のうちから千葉入りしてました。何しろ家が空港から遠いので、MA-ちゃんの厚意で前泊させていただくことに。
これから長い旅に出るっていうのに、うちら2人は夜遅くまでガイドブックを見ながらしゃべってました。たぶん、睡眠時間はよくて4時間程度だったはず。でも私は、旅行へ行くという興奮からか、大して眠くもなくて、元気でした。

汗だくになった顔もようやく落ち着いた頃、成田空港駅に着いた。時計は間もなく11:30になるところで、ちょうどいい時間。
面白かったのは、改札でパスポートを出すように言われたこと。私達はこれから国外に出るのでもちろんパスポートは持っていたけど、ただの見送りの人とかはどうするんだろう。

改札を抜けて、集合場所になっているチェックインカウンターを目指した。
カウンターの近くまで行くと、一緒に行くグループのみんなはすっかり揃っていた。私、私と同じタイプの旅行バッグを持ってきたまきちゃん、エミちゃんの大きなトランクに荷物をまとめてもらってあるはっちゃんの3人をのぞいては、みんな「まさに海外旅行!」といったかんじのトランク。
チェックインカウンターに行くと、エンターテインメントワールドの上野さんと佐藤さんがいて、ここで航空券と荷物につけるタグを受け取った。前回の温泉ツアーでは上野さんも一緒に旅行に参加したんだけど、どうやら今回は見送りだけとのこと。
12:30(だったと思った)くらいまでに指定された集合場所に戻るように言われたので、トランクを持っている人達は機内預けの荷物としてトランクを係員の方に渡し、ひとまず解散。

時間になるまで、めいめい両替をしたりトイレに行っておいたりしておく。
やることも終わって、集合場所近くのマルチビジョンの前のソファーに座ってぼーっとしていると、ローディーのケイタさんが疲れた様子でふらふら〜っと(笑)私達のところへやって来た。
「今回俺、一緒には行かないんすよ・・・。行けるつもりでいたんですけどねー・・・」
と、言いながら、なぜか左肩(左胸?)のあたりをしきりにとんとんと叩いている。
どうやら、旅行期間中に別のバンドのツアーの仕事をしなきゃいけないらしく、今回は見送りだけらしい。でも、相当未練があるらしく、
「まぁ、いいんすけどねー。どうせ飛行機も墜ちるだろうし・・・」
と、ある意味負け惜しみ的(笑)な言葉をぽつり。おーい、冗談でも「墜ちる」なんてやめてくれよぅぅぅ(泣)。

指定された時間になって、参加者が集合場所に集まってきたところで、上野さんと佐藤さんもやって来て、出国までの説明がある。そのあと、搭乗券も配られた。
「そろそろメンバーの皆さんもいらっしゃると思いますので少々お待ちくださいねー」と、佐藤さんが言った。おおっ、いよいよかー。
なんか、さっきちょこっとはっちゃんが一休さんに会ったらしく、そのとき一休さんはしかもいい笑顔ではっちゃんに微笑みかけてくれたらしい。もしかして、今日の一休さんはすごく機嫌がいいのかしらっ! いい予感がする。
そしてしばらくして、ドミンゴスのメンバー4人が、マネージャーの岩出さん、そして事務所社長の赤坂さんとともに登場。そこで、メンバー一人一人ごあいさつ。ここでの一休さんの第一声。
「有限会社アンリミテッド所属、吉田一休です!」
しかもニコニコ笑顔。っていうかなぜ、自己紹介?(笑) すると、それに続いて残る3人も、「有限会社アンリミテッド所属・・・」という自己紹介からあいさつを始める。なぜだ?(笑)
このときびっくりしたことと笑ったことがひとつずつ。びっくりしたのは、この日ノブさんが着ていたシャツが、私が着ていたLOVER'S ROCKのシャツと色違いのお揃いだったこと。私は赤のギンガムチェック、ノブさんは同じく黒。なんとまぁ、しめしあわせたかのような・・・。そして笑ったのが、ヒデキさんの着ていたTシャツに書かれた文字。
「私はバカなアメリカ人です」
これからアメリカに向けて出発するというのに、それはアメリカ人に対する挑発か?!(笑) ヒデキさんらしいというか何というか・・・。
ともあれ、ここでいったん解散。搭乗案内の時間までに、各自出国手続を済ませておくことに。

出国手続の前に、私とMA-ちゃんは喫茶店でちょっとだけお茶。
「いやー、これからドミと旅行なんだよ、楽しみだねぇ」なんてことを言いながら悠長にそれぞれコーヒーやコーラを飲んでいたんだけど、何時まで出国手続を済ませないといけないかをよく聞いていなかったことに気づく。「やばっ、早くみんなに合流しないと!!」とあせって喫茶店を出た。
あちこちぐるぐる見て回るけど、誰も見当たらない。そこでMA-ちゃんがまきちゃんに電話をかけて確認すると、「えっ何、今どこにいるの?! もうみんな手続済んだよ! 13:25まで手続しないとならないんだよ!!」という返事が返ってきた。うそっ、もうすぐで時間じゃん!! 私達もあせって出国手続を済ませる。

搭乗口近くのロビーみたいなところでは、ドミンゴスのメンバーもぱらぱらと各自搭乗時間を待っていた。と、そこでノブさんに遭遇。
「ノブさん、このシャツ今日お揃いなんですよ、ほら」と私が言うと、
「あ、ほんとだ! 俺ねぇ、今日は黒いのを着てきたんだけど、それと同じ赤いのも持ってるんだよ」
と、ノブさんは言ってた。赤いほうをノブさんが着てこなくてよかったよー、さすがに全く同じだとちょっと恥ずかしいしねー。
ここでノブさんがおもむろに、「俺さぁ、もう時計をロス時間に合わせてあるんだよ!」と、腕時計を見せてくれた。でも、なんかおかしい・・・。
「・・・ノブさん、夏時間になってないですよ?」
「・・・えっ? 夏時間??」
「アメリカ時間は、今の季節は普段より1時間遅くなってるんですよ」
「・・・・・・??」
ノブさん、夏時間制度を知らなかったようだ。あわてて時計を1時間ずらし、「これで大丈夫!」と、ひと安心。

そのあと、なんだかんだと友達としゃべっていると、搭乗時間に。気がつけば、予定よりだいぶ遅れている。
エコノミークラスの搭乗口からぞろぞろと搭乗。中では、笑顔のスチュワーデスさんがお出迎え。
中に入ると、通路はかなり込み合ってました。大きい荷物を持ってる私は、自分の席まで行くのもひと苦労! ともあれ、なんとか自分の席まで到着し、荷物を収納ボックス(?)に入れて、自分の席につく。
席は、グループごとに同じ列にしてくれたのだが、ブロック一つあたり席は3〜4人、しかも微妙に前後がずれている。そんなもんで、7人グループの私達は、ブロックがずれてしまえば、違うブロックの友達と会話をするのは困難。ちょっとがっかり・・・。横一列にしないで、ブロックを揃えてくれればよかったのにな。
メンバーや岩出さん、赤坂さんの席は私達ファンとは少し離れていて、話すことはおろか座る場所によっては見ることさえ出来ない。まぁ、これから10時間近くも移動することだし会話してほしいとは望まないけど、せめて見える場所にしてほしかった・・・とファンみんながきっと思っていたことだろう。私の席からはかろうじてノブさんの帽子が見えた(笑)。その帽子がぴょこぴょこと動く度になんだかうれしくなった。

席についてしばらくして、飛行機がようやく動き始めた。窓際に座っていた私は、初めて乗る飛行機が動く様を見れて大興奮!
滑走路に入ると飛行機は一気に加速し、やがて宙に浮いた。だんだん小さくなっていく景色、海に出て遠くなっていく陸地を見て、ようやく「海外へ行くんだな」という実感が沸いてきた。
「すごいすごい! 景色がちっちゃくなってく!」と興奮している私を、同じブロックに座っていたMA-ちゃんとマミちゃんは「大げさだなぁ」というような様子で微笑みながら見ながら、すでに寝る態勢に入っていた。私は興奮の余りしばらく寝れそうにない。

しばらくすると、いろいろと機内サービスがあった。
始めはおつまみのようなシュガーナッツ(?)が出され、それからしばらくして昼食(夕食?)。白身魚コースとビビンバコースがあって、せっかくの大韓航空だしおなかもすいていた私は迷わずビビンバを食べた。
やがて機内では映画の上映が。2本くらい流れてたかな。でも私はとくに興味がなかったので、持参してきたMDウォークマンで音楽を聴いてた。しかも、ドミンゴスとの旅行中だというのに聴いていたのはメロディオンズとUNSCANDAL!!(爆) 理由はとくになかったんだけど、なんとなく・・・。
途中、何度か飲物をもらったりもして、映画上映後には軽食が出た。これも2種類くらい出たんだけど、私が食べたフルーツとヨーグルトのセットの他に何が出たのかいまいち憶えてない。

やがて、スチュワーデスさんが2種類の紙を配り始めた。I-94Wという出入国記録カードと、関税申告書。
書き方のよくわからない私は、旅行前にエンターテインメントワールドからもらったイエローガイドに書いてあった書き方を参考にして書いた。まぁ、中に書いてある質問事項にひっかかる部分はなかったので、何も難しいことはなく書き終える。

何をやるでもなく、寝るわけでもなく、ただ音楽を聴いたりぼーっとしたりして過ごしていた私はめちゃくちゃ退屈だった! いつの間にか窓の外は夜。それから数時間でまた朝が来た。それなのに、日付変更線を越えた私達は、再び8月25日を経験していた。当然ながらこんな経験は初めてで、なんだか変なかんじ。

そしてようやく、飛行機は着陸準備に。空高くを飛んでいたため外気はマイナス何十度という世界で、窓には霜みたいのがくっついていたんだけど、高度が下がって気温が上がっていくにつれ、その霜みたいのは水玉になっていった。
窓の外の景色も、雲間からわずかに見える山の景色から、雲の下の街の景色になっていった。ジオラマのように見えているうちは「日本とさして変わらないな」と感じていた景色も、地面が近くなっていくにつれ「あ、日本じゃないんだ」と感じるようになってきた。広い道路と、大きな家の庭。右側通行の車! すごいすごい! 来ちゃったんだ、ロサンゼルスに!

そして飛行機は何度か大きく旋回を繰り返した後、とうとうロサンゼルス空港に降りた。
収納ボックスから荷物をおろして、再び狭い通路をなんとか抜けて、スチュワーデスさんにお礼を言いながら飛行機を降りた。空港内に入れば、そこは英語だらけ! 途中途中にいる係員さんはみんなアメリカ人! あたりまえなんだけどね(笑)。

そしてもちろん、入国審査官もアメリカ人。英語がほとんどしゃべれない(とくにヒアリングが苦手だった)私には、これさえひと苦労。何を聞かれているのかがさっぱりわからない! このとき一緒にいてくれた、英語が上手なエミちゃんがかわりに答えてくれたからよかったようなもの、私一人だったらどうなっていたんだろう・・・。
そんなこんなで入国審査が無事済み、荷物受け取り所へ。機内預けの荷物がなかった私は、自分の荷物がターンテーブルに流れてくるのを待ってる友達を待ってた。
ここで、メンバーも荷物を受け取ってたんだけど、このときヒデキさんの荷物の少なさにびっくり! ギターと手荷物の他には、赤いスポーツバッグひとつだけ。私やまきちゃんより少ない!!
ヒデキさん以外のメンバーも、さして多い荷物ではなかった。あとで一休さんが言っていたことには、旅行出発日前日までけっこうばたばたしていたようで、あらたまった準備が出来なかったためとのこと。

ともあれ、全員が荷物を受け取ってロビーに集合。これから、バスに乗り換えてロサンゼルス市内観光。
いよいよ、本当の旅行の始まりだっ!




次のページへ→

*L.A.レポTopに戻る*
*ドミレポTopに戻る *
*ほんとのTopに戻る*