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 2001/06/25

 もうすぐボーナスが出ます。どうにかこうにか。あーヨカッタ。

 「最近散財気味なので大きい買い物は控えよう!」…とは思いつつ、やはりこういった臨時収入が見込めると、人というものはあれやこれや使い道を考えてしまうものです。とりあえず今回は、手頃な価格のCD-RWは必ず買うとして、加えて今はソファ&テーブルなんかも検討中です。まぁ検討とは言っても、あまりこういうのがイイ!とかこだわりはないんですけどね、まぁ2人掛けくらいであまり汚れが目立たないヤツならとりあえずいいかなと、考えているのはその程度のこと。

 でもこんなふうに「とりあえず」なんて思っていると、最近の私は自ずと無印良品に落ち着いてしまうのです。というかどう考えたって今住んでいるこの部屋では、デザインにクセがない無印のインテリアが一番合っているんですよ。確かにイームズとか、コルビュジェ・モデルとか、バウハウスっぽいのとかに憧れはありますし、いずれはそんなインテリアを使ってみたいとは思ってはいるのです。しかし今の部屋でそれらを置いたとしたら、浮いてしまうのは必至。…うーん、建築にインテリアが決められてしまっているんだなー。あ、ちょっと違うけど「機能は形態に従う」なんて言葉を思い出したりしてしまいました。

 もっとも無印良品も善し悪しで、このHPこのコラムなんかを読むと「フムフム」と納得するところも多いです。まぁそこら辺は気をつけながら適度に、といったところでしょうね。はい。

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 うわーコレって恒例企画なんですか?いやはや、いくらお買い得とはいえ、これだけいろんなアーティストを並べられても一向に買う気が起きないっていうのも、それはそれで凄いことですなぁ(笑)。


 2001/06/22

 今日はフツーの出勤日だったのですが、昨日の会議で仕事も一段落したし、午前中の出張はお昼前に帰ってこれたし、もう仕事する気になれませーん、ということで急遽休みを取っちゃいました。代休貯まっているしね、土日は出勤しなくちゃなんないしね、休めるときに休まなきゃね。

 半日だけでしたが、久しぶりにボーっと過ごしてみて思ったのは、やはり私にはこういう時間が必要であるということ。そして、「必要である」ということを気づくためにも必要であるということ。

 よし。明日からまた気分を変えてやっていきますよ。

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 さてさて。今日は先日の備忘録のうち、とりあえず2枚を聴いてみました。

 SUBTLE 『A Happy Spleen』。昨年出た手焼きCD-Rの曲もすべて収録したデビュー・フル・アルバム。繊細なギターサウンドにスミスやドゥルッティ・コラムっぽさを感じさせつつも、曲ごとにさまざまな色づけ(サックスやSE、そしてエフェクト)がなされており、最後までまったく飽きることなく聴くことができる作品になってます。基本的にはCD-Rを聴いたときと印象は大きく変わりませんが、本作は曲数が多いぶんだけ、彼らの作り出そうとする世界観がしっかりと伝わってきますね。

 メジャー・デビュー作となる空気公団 『融』。こちらもこちらで、いかにも彼女たちらしい独特の世界を進展させた作品になってますね。もっとも、音質も作品を発表するごとにどんどんとクリアになっていって、以前のモコモコ感が好きだった私はちょっと残念に感じたりもするんですが。


 2001/06/20

 給料が出たら聴きたい新譜・備忘録。

 aiko 『夏服』
 ROVO 『SAI』
 空気公団 『融』
 渚にて 『こんな感じ』
 イノトモ 『恋のかぞえうた』
 SUBTLE 『A Happy Spleen』
 ノアルイズ・マーロン・タイツ 『Six Pieces For Dancing』
 プリファブ・スプラウト 『The Gunman and Other Stories』

 うわー、多すぎ(笑)。コレの他に旧譜でも聴きたいものはたくさんあるし…。うーん。

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 ミュージック・マガジン7月号の特集「音楽と評論」。音楽業界の悪しき現状、そして音楽雑誌はこうでなければならない、というような話が14ページにも及んで書かれています。読み手によってはミュージック・マガジンの新たなるマニフェストと取れる辛辣なテキストだとは思います。しかし私はこれを読んで、なんだか置いてきぼりをくらっているような、そんな気分になってきました。

 私がこう感じるのは、きっと「特集」という冠が付けられているからだと思います。もちろん、こういった姿勢を明らかにすることもエディター/ライターには大切なことだとは思うし、それがあるからこそ我々読者はその雑誌の意義を理解し、雑誌を選択していく機会を得るのだとも思います。私も、もしこのテキストが編集後記とかPOINT OF VIEWとかに書かれたものだったら、きっと興味深く読んだことでしょう。しかし本号のそれは「特集」なのです。そう、メインコンテンツとして私の前に提示されているのです。極私的な感想で申し訳ないのですが、なんかこれって、まるで自分が読者として信用されていないような、そんな不愉快な気分になりせんか?少なくとも私は、編集後記なり、POINT OF VIEWなりでこのようなテキストが書かれていたとしても、ちゃんと読んだと思うのですけど。

 もっとも、編集後記にあるように、このような感想は直接編集部にぶつけるべきなのかもしれませんね。でも今の私は、ミュージック・マガジンに対して、そこまでしようとは思えないのです。諦め?信頼?うーん、どちらでもあるし、どちらでもない。なんだかそんな気分。

 で、そんな気分で聴いているのは、アフター・アワーズの付録CD。相変わらず、付録にしておくにはもったいないほどのクオリティ。あ、もしかしたら、気持ちがちょっとアフター・アワーズに傾きかけていたりするのかな?(たぶん違う)

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 クイック・ジャパン最新号「ナンバーガール向井秀徳のサブカルキャバクラ(?)潜入取材顛末記」。本間さんって、あの本間さんですよね?うぅ…。


 2001/06/17

 「今年は夏休みとれるのかなぁ…。」 忙しくバタバタと日々を過ごしつつも、頭の片隅ではそんなことを考えたりしています。あー今年こそはホント思いっきり遊びたい。しかし同時に諦めの気持ちもすでにあり、「忙しいなんてのは言い訳なのさ…。」 などと早くも言い訳を打ち消すような言葉までが頭を過ぎります。「あーでもホント、今年は…。」(初めに戻る。以下夏休みが取れるまで繰り返し。)

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 QUIETONE.NETのbbsを見たら、「雨の日の音楽」が話題になっていました。「雨音はショパンの調べ」じゃないけれど、私の場合は美しいストリングスやピアノの音を雨の日にはなぜか聞きたくなります。そして特に今、そんな気分にピッタリなのがシェリアン・オーファン 『Helleborine』。先日たまたま購入した1枚です。買ったときは雨の日云々なんてまったく意識はしていなかったのにね。偶然とはホント恐ろしいものです。

 シェリアン・オーファンはラフ・トレードのコンピレーションで1曲だけ聴いていましたが、アルバムを聴くのはこれが初めて。麗らかに響くオーボエやストリングス、それに乗る男女のヴォーカル。チューダー・ロッジを聴いた耳には、もはやそういう音楽にしか聞こえてきませんが、どこか翳りある雰囲気はいかにも80年代的で、耳を傾けているとなぜか愛おしい気持ちでいっぱいになってしまいます。スミス然り、アズテク然り、ここら辺特有のピュアネスというのは、やはり時代の空気というモノがあるんでしょうか?この時この瞬間でなければ生まれ得なかった音に、改めて心奪われてしまいましたよ。うーんやばいなぁ、もしかしたらチューダー・ロッジよりも好きかもしれない(別にやばいことないんだけど)。

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 遅蒔きながらカンタベリーを聴き始めてます。4月頃のマッチングモールに続いて、今はハットフィールド・アンド・ザ・ノース。もっとも、まだまだ初心者の私ですので、正直マッチング・モールとあまり区別がつかないのですけどね(笑)。でもこのグチャグチャとした雰囲気、そして変拍子がピタッと合う瞬間は、ただ単純にキモチイイと思いました。

 しっかしこの『Hatfield and the north』、オルガンがめちゃくちゃカッコイイです。私にとってデイヴ・スチュワートは、スチュワート&ガスキンとしてのポップなイメージしかなかっただけに、なおさら驚いたりしています。うーむ、これで2ndのほうが完成度が高いってホントですか?もう聴く前から凄く期待しちゃいますよ。


 2001/06/14

 んーなんか今週は仕事しかしてないや(当然と言えば当然)。

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 遙か空に旅客機 音もなく
 公団の屋根の上 どこへ行く

 誰かの不機嫌も 寝静まる夜さ
 バイパスの澄んだ空気と 僕の町



 私は「郊外」に住み、「郊外」の職場で働く、いわゆる郊外生活者。「郊外はつまらない」、そう言うのはとても簡単なことだけど、現実に私はその「つまらない郊外」で生き、否定をしていても何も始まらない状況で生きている。

 でも私は、このキリンジ『エイリアンズ』によって救われる思いがする。この曲を聴くと、「郊外だって悪くはない」と、そんなことさえ思えてくる。

 でもねぇ…。キリンジの新曲『雨は毛布のように』が聴きたい!と思って、仕事帰りにいつもの郊外TSUTAYAへ寄ってみたのですよ。しかし、店内隈無く探してみるも、ニューシングルどころかキリンジの旧譜すら置いてないのです。んー、キリンジを郊外生活者のサウンドトラックと思っているのは私、だけなのかなぁ…。

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 CD NOWでお買い物。買いそびれていたフェアポート・コンベンション 『Fairport Convention』、めちゃくちゃ安かったレオ・コッケ 『Ice Water』、見たことのないジャケが気になったジョン・フェイヒィ 『Death Chants, Breakdowns and Military Waltzes』、以上3枚を注文。締めて$42.19也(送料込み)。キリンジを買えない鬱憤をちょっと晴らせたりして(笑)。


 2001/06/10

 木曜日は黒テント第46公演「メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス」を観にイズミティ21へ行ってきました。夢と現実を行き来するようなストーリー、そしてまったく違和感のない(観ていて醒めることのない)その展開。芝居なんて批評ができるほど数を観ていないし、好き嫌いなんてのもまだまだよく分からない私でも、「うまい!」ということは何となく分かる、そんな芝居。「面白かった」としか今の私には書けませんが…、うん、ホントに面白かった。

 終演後にロビーで一服していたら、同僚のHとバッタリ。10分ほど立ち話をした後、地下鉄で来たという彼を車に乗せ、国道沿いのファミレスで遅い夕食をとることに。毎日のように顔を合わせているのに、こうやって2人だけで話すのって、考えてみたら1年振り。芝居にはないリアルな(身近な)恋愛話をアレコレと続け、「マジでー!?」「わー全然気づかなかった!」とか、大のオトナが12時過ぎまで大はしゃぎしてました。普段話したくても話せないことを聞いてもらえて、私はとてもスッキリ。でも彼は帰り際に「黒テントの芝居、どっかに飛んで行っちゃったじゃないかよぅ…。」と一言。ははは。確かに君にとっては初めて聞く話ばかりで少しヘヴィーだったかもね。ごめんよ。

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 自分が好んで聴くものは「広義のサイケデリック」だと思っていたけど、どうやらホントは「広義のブルース」になのではないだろうか?今年3月にメロウ・キャンドル 『Swaddling Songs』を聴いて以来、そんなことを時々思ったりします。この『Swaddling Songs』はフェアポート・コンベンションにも通じるエレクトリックトラッドを堪能できる名作だと思いますが、私はこの作品からフェアポートほどの感動を得ることはできません。逆に上っ面をなぞっているだけのその演奏に、聴けば聴くほど何か「物足りなさ」がつのっていくような、そんな後味の悪ささえ感じてしまいます。

 メロウ・キャンドルに足りないものとは何か?私は、それは「哀しさ」なのではないかと思うのです。ではその「哀しさ」とはいったい何なんだろうか?これは至極パーソナルなことなので、なかなかうまく説明できないのですが、でも改めて考えてみると、私が好きだと思える音楽にはこの「哀しさ」というものが必ず存在するのです。ギャラクシー 500、スマッシング・パンプキンズ、ルーファス・ウェインライト、ボニー・レイット、アル・クーパー、ナンバーガール、つじあやの、レイハラカミ。音楽スタイルはどうであれ、どれをとってもそのメロディーや演奏の裏には私の琴線に触れる「哀しさ」が秘められている。そしてこの「哀しさ」とは広い意味での「ブルース」なのではないか。最近私はそのような結論に達しました。うーんどうでしょう分かりますかねコレ?自分自身では結構納得したりしてるんですけど。



 ところで上に挙げたのは、私がここ数日寝る前に聴いているCDです。左からフレッド・ニール 『Everybody's Talkin' - Theme from "Midnight Cowboy" -』カレン・ダルトン 『It's So Hard To Tell Who's Going To Love You The Best』リサ・キンドレッド 『I Like It This Way !』。広義も何もない、直球のブルースフォーク。どうやら私が「哀しさ」を欲する度合いにもバイオリズムがあるようで、今は直球でないとダメな時期みたいです。つーか全部フレッド・ニール絡みですので、単に今の私がフレッド・ニール☆ラヴな状態なだけとも言えますけど(笑)。

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 かっちゃんとこの「今日の1枚」に参加させていただくことになりました。今回はなんか勢いで書いてしまいましたけどね、よろしければどうぞご笑覧くださいませ。


 2001/06/06

 あのーまっすぐモグラってどうなんでしょ?

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 鈴木惣一朗氏も参加、ということで以前から気になっていたジム・ホワイト 『NO SUCH PLACE』を聴いてみる。リリースは今話題のLuaka Bopからですが、私がこのレーベルのものを聴くのは、実はコレが初めてだったりします。もちろん、ジム・ホワイト自体を聴くのも初めてのこと。

 カントリーやブルースを基調としながらヒップホップの要素なども散りばめられる1曲目を聴いて、まず私が連想したのはご存じベック。しかしそんな印象を抱くのはこの1曲目と5曲目だけであって、全体的には「スペイシーカントリー」とでも言うべき空間的な広がりのある曲が中心になっています。中でも耳を奪われるのは、鈴木惣一朗氏が参加する3曲目・6曲目の完成度の高さ。暗闇の向こうに仄かな明かりを見るような深みのあるこの2曲には、作品全体のイメージを決定づけてしまうほどのポテンシャルがあるように思います。実際、私はこの2曲によって完全に思考がシフトチェンジされ、聴き終えたときには「ベック云々」と考えていたことなんてすっかり忘れていました。贔屓目に聴いているのかもしれませんが、やはり惣一朗さんは凄いわ。

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 linkを少し改変、そして3サイト追加。ホントはコメントとか付けたいんですけどね、今の私には気の利いたものを考えることができません(笑)。


 2001/06/03

 忙しいわけではない。かといって暇なわけではない。悩みがないわけではない。かとって悩んで塞ぎ込んでいるわけではない。そんなのほほんとした日々が過ぎていく、ココ最近の私。

 先日、そんな私の状態を察したか、「挫折街道まっしぐら」というサブジェクトのメールがケータイに届きました。差出人は元同僚。「こんなに悩むのって生まれて初めてかも…。」としめられたそのメールには、具体的に何に悩んでいるのかは一切書かれておらず、ただ悩んでいる様子だけがつらつらと綴られていました。普段あんまり悩むことのない彼女だけに、「はて?どんな状態なのだ?」などとこっちが悩んじゃったりしましたが、うーん、きっと普段悩まない彼女だからこそ、「悩んでいる自分」に悩んでしまっているんだろうね。結局、「人間てのはね、暇になると何か余計なことを考えちゃうんだよ。」とそんな言葉しか思いつかず、私は送信ボタンを押すのですが、なんだかこの言葉って、いつかの自分に言っているような、そんな気がしてなりませんでした。

 そして次の日、その彼女から「復活!」というサブジェクトの返事が届きました。うーんそーかー、ヨカッタヨカッタ。数年前の私もそんな風に切り替えができたら、もっと楽しい日々を送っていたかもしれないよね。

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 エスレフノックがシングル『日本のお仕事』(左)で復活です。前作『美人』が99年の11月ですから、なんと1年半ぶりの新曲ですよ。しっかしぃ、ずいぶんとシンプルなギターポップになってしまいましたねぇ。曲の良さ/可愛らしさは相変わらずですが、渡辺善太郎のトゥーマッチなアレンジが好きだった私にとっては、少し物足りないかなと。しかもリリースがソニーではなくLD&Kからとは、なんだか複雑な気分になったりして。あーもう「sugar time」(佐野元春のカバー)の頃のキラキラとした彼女たちには会えないのかなぁ…。

 あ、そうそう。先日なにげに立ち寄った古本屋で矢口博康 『観光地楽団』(右)をみつけたデスヨ。84年発売のカセットブック。まったくぅ、古本屋とかリサイクルショップとか、たまぁに行くと変なモノが転がっているから要注意、ですねぇ。

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 daisyのguestbook更新。大学生さん、ご登録ありがとうございます。



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