季節のお話 その12
01/04/11

お酉さま

お酉さま,ご存知でしょうか?

各地の鷲(おおとり)ないしは大鳥神社で11月の酉の日に行われるお祭りです。このお祭りにつきものが熊手ですね。いろいろ飾りがついた大小さまざまな熊手を売るお店がずらっと並ぶ,そして大物の熊手を買うと店のヒトが景気つけてくれる,にぎやかなお祭りだそうです(行った事がないんだ,これが…)。

テレビのニュースとかでも放映されるんで,どんなものかは皆さんご存知だと思うんですけど。
「商売繁盛,ささもってこい」だったっけね?

この酉の市,11月入って最初の酉の日を一の酉といって,そのあと二の酉,三の酉と続くわけですが,例年ですと(今年も)二の酉までなんだそうで。暦の関係で三の酉まである年は,火事が多いとか言われているそうです。

三の酉まである年は火事が多い,って言うその理由,この間なんだかの本を読んでたら,書いてありました。信憑性のほどは知らないんですが,軽くご紹介。

江戸時代,庶民の娯楽は非常に少なかったそうです。
ですからお祭りといいますと,これはもう大騒ぎだったんだそうで。
商売繁盛の酉の市といいますと,やはり庶民はこぞって大騒ぎをしにいくことになるんだそうです。
モノが江戸時代ですから,大騒ぎだ娯楽だといいましてもやはり男性が主役です。そして,江戸きっての大きな鷲神社は浅草にあるんですね。

男どもが浅草に行く。お祭りだから開放感があるし酒は飲む。
行き着くところはそのすぐ近くの吉原ですとか,そのあたりのいけない遊び場になっちまう。

一家の大黒柱がたまには目を外して遊ぶわけですから,彼らの女房殿たちもそうはうるさく言わなかったようです。とにかく時代が時代ですからね。
そうはいいましても,公然の浮気。それもお金がかかります。
ですから,月に二度までは目をつぶるとしても,三の酉まで遊ばれちゃぁかなわないと。

というわけで,三の酉まである年は火事が多い,ろくなことないからお祭りには行かないでうちでじっとしていなさい,とこんな感じだったそうです。

うはは。不自然に早足でろくすっぽしらべもついてないことを強引に書いてきましたが,こんな時代背景にのせて,ちょっとお話を作ってみました。実はそっちがメイン。ここのお話はその前置きです。

こちらへ,どうぞ(笑)

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