1月15日 土曜日 香港上陸
道路に張り出したたくさんの看板の張り出す風景をみて、お台場にある「お台場小香港」というテーマパークを思い出した。「お台場小香港にそっくりだなぁ」なんて間抜けな感想をもらす。当然、お台場小香港が、香港の街によく似せて作っているのであって、僕の感想は事実とまったくの逆だ。前に、西表島のジャングルに行ったときに、映画のジャングルでもこんな鳴き声がするなぁ、なんて感心したことがある。逆だ。初めてお台場小香港に行った時は、なんて安っぽいハリボテテーマパークかと思ったが、本物の香港を目の当たりにすると、あのハリボテが意外に良く出来ていたことがわかる。映画のジャングル効果音も良く出来ているのだ。感心。しかし、香港。でかい町だ。びっくりした。
この香港来訪は残念ながら観光ではない。仕事でキャンペーン用のおまけを作っていて、その工場が香港の隣、「シンセン」という街にあるのだ。その工場に木曜日から今日の21時くらいまで缶詰だった。明日の朝、日本に戻るため、日付も変わろうとしている今ごろ、空港のある香港にようやく戻ってきたのだった。香港の街は、とても巨大であり、小さなころに見た未来都市のようだった、なんていうと馬鹿にされそうだが、東京に比べても都市の密度はずっと高くて、山の上にも30Fくらいはあろう高層マンションがニョキニョキ建っているのだ。メトロポリスとはこういうことを言うのだろう。香港に比べれば、東京でさえ小さく見える。それほど香港は大都会であった。
バックパッカー的な旅行を続けていた僕は、こういう外国の大都会に縁がなかった。でも、大人になった?今、こういう大都会は決して心持の悪いものではない。仕事でやってきた外国の大都会。大人になったなぁと思う。下請けの会社が僕達のためにとってくれたのはYMCAホテル。ユースホステルみたいなのかと思って、あまり期待していなかったのだけど、香港のYMCAはしっかりしたホテルで、そのなかでも、結構良い部屋を取ってもらったらしく、窓からは百万ドルの夜景が見えて、ものすごく綺麗だった。知らない町の夜景というのはエギゾチックだ。明日は午後の飛行機で日本にもどる。ほとんど時間なんてないけど、朝早く起きて、ちょっくら街を散歩してみようかな。
これは本物の香港です