落海





ざざざざ………





ざざ…ざ…ざ



ざざざ………













何の音だろう………?











目を開けるのに苦労した。



瞼の下と上がくっついているみたいで。









目の前には、青い空。



その青さに息を呑んだ。







ゆっくりと体を持ち上げると、かさりと何かが視界の下で動いた。



かにだった。



小さな、茶色くくすんだかにが、おびえる様子もなくかさかさと歩いていた。



それが去るのをなんともなしに見つめる。









そして、ひらけているのは、











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうみ。





















かには波にさらわれていった。































----続く----

新章です。わけわかんない方!!すみません…(弱気)