青空が広がっていて、外はまぶしかった。





その空を見上げつつも、せいが自宅を後にする。





昨日の夜の内に桜はすっかり落ちてしまっていて。





そこには、その人が居た。





せいには、それがなんとなくわかっていたようだった。





「おはようございます」





その人が、微笑む。





出逢ったときのように、………昔のように。





「おさとさ……さとちゃんは何処ですか?」





せいも笑う。


太陽の光が、二人を照らす。





「先に行ってるって伝えるように言われましたけど」



二人は、並んで歩き出した。



ゆっくりと、ゆっくりと。



今までのぶんを、今、埋めるように、歩調を合わせて。



「部活、決めたんですか?」



「ええ、剣道部に」



「じゃあ今度立ち会ってあげましょうか」



「……剣道出来るんですか?」



「いちおう七段までは」


「………」


「………」



「で、今は家庭部にいるわけですか?」


「あっ何ですかその目〜」





春の、暖かい風が吹く。














「先生の名前、聞いて無いんですけど」








「沖田総司と言うんですよ」








「そのまんまじゃ無いですか」








「じゃあ貴方は何なんですよぅ」








「………富永せい、です、けど?」








「あはは、お互い様じゃないですか」

















草と風が、さわやかに、揺れる。








笑い声が、春の空に、消えていった。


























な、長い!!!

なんだこりゃー!

とか突っ込まれるのを楽しみにしてますv(壊れ気味)

ええと・・雅様、お待たせいたしました。

すれ違いきれず・・・すす、すみませんでした・・

此処まで読んでくだすったかた、本当にご苦労様でした!!



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