おかしなふたり 連載11〜20

第11回(2002.9.12.)
「じゃあまず・・・」
 無造作にその辺に落ちている雑誌をつまみあげる。
「こんな感じでヨロシク」
 そこには若手アイドルのやさ男がジーパンにポロシャツで気障に決めていた。
「・・・こーゆーのでいいのか?」
「うん。あんまり筋肉質は好みじゃないのよ」
「ふーん」
 構わずチャーハンを口に運ぶ歩(あゆみ)。もぐもぐ。
「ゲーセン楽しい?」
「うん。あたし結構強いんだよ!」
 と、レバーとボタンを動かす仕草をする。
 全く・・・女子高生の趣味じゃないな・・・
「・・・ねえ。早くぅ」
「早くってまだ9時だぞ。ゲーセンなんて開いてねえよ」
「新宿まで行くんだもん」
 ちなみに兄妹の家は川崎市にある。まあ、特に珍しくもなんともない四人の核家族である。この時代には珍しく一軒家であることくらいか。
「・・・・」
 無言で妹を無視するかのように食事を続ける兄。
「“お返し”はいらないからな」
 内容とは裏腹に何やら諦めたような口調である。


第12回(2002.9.13.)
「信用無いんだ」
 笑顔を崩さずに言う妹。
「そりゃな」
 ちばし沈黙。
「分かったよ!約束するからさあ!」
「・・・仕方が無いなあ」
 一応チャーハンの皿を空にし、牛乳をあおる兄。
「じゃあ・・・いくぞ」
「うん」
 何だか嬉しそうな妹。
 じいーっと妹せある聡(さとり)を見詰める歩(あゆみ)。
「・・・ん」
 軽く表情が変わる聡。
 その時だった。
 発育のいいその胸が見る見る内に縮んでいくでは無いか。
 こころもち肩幅が広くなり、ウェストの横幅も広がっていく。
「・・・あ、・・・あ」
 少々悩ましい表情になる妹。
 臀部もその体格に合わせるかのようにきゅっと引き締まっていく。内股気味だった脚もしっかりと大地を踏みしめる。
「顔も・・・お兄・・・ちゃん」
 普通に話すことが難しい程度に何か感じる物があるようである。
 可愛らしい女子高生のその顔は、ほんの少し丸みが消えていく。
「うあ・・・あ・・・あっ!」
「・・・こんな感じでいいか?」
 そこには・・・美少女と言っても通用しそうではあるが、間違いなく“少年”がパンツルックに身を包んで立っていた。
 ふう・・・と運動から開放された様な軽い疲労感を漂わせつつ自らの身体を見下ろしている“少年”。
「うん・・・いいね」
 その声は先ほどのものよりもかなり低い。

 そう、これがこの兄妹が持つもう1つの「能力」であった。



第13回(2002.9.14.)
「じゃあ服もよろしく」
 ぱちりとウィンクする男の子になった聡(さとり)。
 ぱっちりした目にさらさらの髪。たまごみたいな綺麗な肌。アイドルも顔負けの“美青年”である。
 ぴちぴちの短パンとTシャツが格好いいジーンズとポロシャツに変わっていく。
 そう、この兄妹はお互いを性転換し、異性装出来る能力を持っているのである。
「ふん・・・まあ、こんなもんかな」
 身体をひねってその感触を確かめている妹。・・・いや、今は弟か。
 不覚だが何だかドキドキしてしまう。
 別にこちらの心の奥底に眠る女性性が刺激されて目の前の二枚目の逞しさにときめいている訳では無い。
 この“少年”の魅力はほとんどそのまま“美少女”のものなのである。敢えて言えばその性別不肖の可愛らしさ、ユニセックスの魅力であろうか。とは言え今は生物的には間違いなく男なのであるが。
 にこにこと笑顔を絶やさない聡(さとり)。
 これは可愛らしい。女性には間違いなくモテモテだろう。
「うん。ありがと。お兄ちゃん」
 その声は間違いなく男のもので、それでいて女だった時とあまり口調も変わっていないのに不思議と違和感を感じさせない。男の女言葉はどんなに頑張ってもどうしてもおぞましさを感じさせてしまうのだがそれがないのだ。
 まあ元々ボーイッシュなところのある我が妹である。特に「女言葉」を選んで使う様な世代でも無い。
「・・・いいだろ。もう行けよ」
 依然として兄のほうはなにやら素っ気無い。
「むふふ・・・」
 不敵に笑う聡(さとり)。
 ぞぞぞっ!と兄・歩(あゆみ)の背中に寒気が走る。
「こんなに素敵にしてもらったんだし・・・お礼をしちゃうかな・・・」
 がたり、と立ち上がる歩(あゆみ)。
「いや、いいから」
「まあまあ!そう遠慮せずに」
「今朝もうやったろうが!」
 もう遅かった。
「・・・っん!・・・」
「えーと、まずおっぱいね」
 歩(あゆみ)のパジャマの胸の部分がむくむくと盛り上がってくる。
「よ・・・よせ・・・あ・・・あっ!」
 ツンと上を向いた形のいい乳房がそこに形成されていく。
 その間にも髪の毛はぐんぐんと伸び、ストレートロングに成長する。


第14回(2002.9.15.)
「・・か。可愛い・・・」
 感動的な面持ちで歩(あゆみ)を見ている美少年となった聡(さとり)。
 そこにはだぶだぶのパジャマに身を包み、その可愛らしい童顔に似合わない豊満なバストと、緑なす黒髪をなびかせている美少女がいるのである。聡(さとり)ならずとも抱きしめたくなる小動物の様な可愛らしさだった。
「お兄ちゃん!鏡見てみなよ!」
「やかましわ!戻せよ!」
 その声はもう一段高い少女の物である。強がっている姿が余計に保護欲を掻き立てる。
「この段階がいいんだよねー!顔だけ女の子で・・・」
 もう人形をもてあそんで楽しんでいるのと変わらない。
「でもって・・・お尻を大きくして・・・っと」
「・・・ん・・あっ!」
 むくむくっ!と大きくなるお尻。針の様に細くなってしまったその身体にアンバランスなほどのその安産型体形。
「更にオ○ン○ンはいらないから無くして・・・と」
「・・やめ・・・」
 歩(あゆみ)はこの瞬間が一番嫌いだった。
 ・・・正直何度も女になっている・・・というかされている・・・のだが、何度経験しても慣れきらない。
 身長がすすす・・と縮んでいく。目の前の妹よるも少し低くなる。
 全身の肌がきめ細かくなり、すっかりパジャマに飲み込まれる。
「・・・ん・・・あ・・・あっ!」
 袖口にその指先が隠れていく。
「はい完成!」
「・・・」
 変身に伴う全身を包む何とも言えない隠微な感触が一段落し、紅潮していたその表情にも落ち着きが戻ってくる。軽く息が上がっている。
「うーん!いいよねー!この」
 小柄な“姉”となってしまった“兄”の手を取る“弟”。
「袖から手が出きらないのが可愛いっ!」
 思わず「そんなにうれしいか」と毒つきたくなるが・・・実際嬉しいのだろう。
「もういいだろ?」
 歩(あゆみ)はこの状態で喋るのが嫌いだった。何だか違和感のある声に、調子が狂うのである。
「まさか!もっとサービスサービスぅ!」
 パジャマが飴の様に変形を始めていた。
「お・・・おい・・・よせ・・・あっ!」


第15回(2002.9.16.)
「こんなおっきなお胸だもん。ちゃんとしないとね」
「あっ・・・あっ・・・」
 だぶだぶのシャツの下に、どこからともなく出現した固いワイヤーがその乳房を鷲掴みにする。
「あん・・・ん・・・」
 悩ましい表情の歩(あゆみ)。また頬がかすかに蒸気している。
 肩にずしりとその重さがかかる。ブラジャーの肩ひもである。
 その豊満なバストが舶来品の矯正機によって締め上げられた。
「っ!」
 背中の真中でホックがぱちりと止められる。日常身に付けているとは信じられないその拘束感。・・・先ほどの女子高生の制服姿で身に付けさせられていたとはいえ、開放状態からのそれはまた違った感慨があった。
「よーしと。でもって・・・そんなトランクスなんかじゃなくて・・・」
 しゅしゅしゅ・・・とトランクスがその面積を縮めていく。
「は・・・」
 恥ずかしさにまた顔が赤くなる。
 瞬く間に無骨で、かつ肉体に対して余裕のあった下腹部を覆う下着は、肌にぴっちりと張り付いてその表面に美しい刺繍を刻んでいった。すべすべの感触が、肌に優しい。
「でもって・・・」
「もう・・・かんべ・・・あ・・」
 胸から下の全身を柔らかくてすべすべの感触が包んでいく・・・。女性物の下着なのは明らかだった。甘美なその快感に打ち震える。
「うーん、中身はこれでよしっと」
 そのダブダブのパジャマの下で、ついさっきまで健康的な男子校生だったその少年はすっかり「女」にされてしまっていた。
「どお?気持ちいいでしょ?」
 半分泣きそうな兄貴に全く悪びれずに言う小悪魔。
「うりゃうりゃ!」
 背中とお腹を両手で挟んでぐりぐりする聡(さとり)。
 女性の下着の感触がしゅるしゅるとその肉体に押し付けられる。
「きゃあっ!・・・あっ!」
 身をよじって嫌がる変わり果てた兄。


第16回(2002.9.17.)

 間髪入れずにふわっ!と足元に風が吹き込んできた。
「あっ!」
 この感触は・・・す、スカート・・・。
 忘れられるはずも無い。初めて着せられた時から変わらないこの乏しすぎる「着用感」。
「スカートの感触」なんてものは無い。なぜならそれは脚のどこにも接触しないものであるからだ。敢えて言うならその脚の周囲に存在する空気と、動く事によって裸のまま触れ合う自らの脚がスカートの感触である。
「えーとね、まだ洗い物も残ってるし・・・お願いしていいよね?」
「それは・・・どういう・・・」
 柄のパジャマが色を失い、漆黒に染まっていく。


第17回(2002.9.18.)
 客観的に見ると恐ろしい事をしているこの妹は、見る見るその姿を変えていく兄を見ながら小刻みに震えている。奥底から湧き上がる快感を押し殺しているかの様である。
 兄の方は翻弄されるしかない。
 男にとって“女にされる”などという事態は考え様によっては最大の屈辱である。その上女性の衣服を着せられるなんて・・・
 そう、この能力はお互いに行使可能であるのはいいのだが、相手による能力の影響を拒否することが出来ないのである。もういざ妹が兄を、兄が妹を性転換&異性装させようとするともうされるがままになるしかないのだ。
 黒く染まったパジャマは厚手の生地に変わり、襟が形成されていく。肩の部分がかぼちゃのようにぷくーっと膨らむ。
「あ・・・あ・・・」
 かつてパジャマだった長ズボンは膝下20センチの厚手のスカートに変わってしまっている。白い清潔なソックスがその下に覗く。
「えーと、でもって・・・」
 粘土細工でもいじるように人の身体を弄ぶ聡(さとり)。
 歩(あゆみ)のその華奢な身体の全面にひらひらの縁取りがなされたエプロンが掛けられる。
 伸びたひもが背中で交差し、腰の高さでちょうちょにきゅうっ!と結ばれる。
「あっ!・・・」
 首元に可愛らしい赤いリボンが結ばれる。
「忘れちゃいけない・・・と」
 “天使の輪”が鎮座するその美しい頭頂に髪飾りが出現する。
「さあ出来上がり!」
「・・・あ・・・」
 そこには人形の様に可愛らしいメイドがちょこん、とたたずんでいた。

イラスト:東条さかな さま

第18回(2002.9.19.)

「じゃあ、行って来るね」
 すっかりご機嫌になった聡(さとり)は台所から出口に向かった。
 一方、歩(あゆみ)は変わり果てた自らの姿、身体にぽかーんとしてしまっている。
「・・・」
 これまではせいぜい学校の制服だったのだが、メイド衣装は初めての経験だった。
 それはそうだろう。健康な男子高校生がそれほどメイド衣装を着た経験があるとは思えない。いや、女子高生にしてもそうそう無いのではないか。
 下半身が涼しい・・・
 スカートの頼りない着心地は相変わらずだった。
 広がり気味のスカートは、パニエと呼ばれる素材で膨らましてある様子だった。
「・・・」
 この能力は相手の性格まで変えることは出来ない。もっと言えば人格までを性転換する能力は無いのだ。事実女に変えられてからの記憶は常にある。
 しかし・・・
 こういう「男にかしずく」系の衣装に身を包んでしまうと・・・自然と仕草もしおらしくなってしまう・・・。
 気が付くといつもより内股に、ごく自然に両手を身体の前でつないでいた。うつむき加減のそのほんのり上気した表情の上に髪飾りが罪深い。
「ねえ!」
「きゃっ!」
 気が付くと目の前に聡(さとり)の顔があった。何時の間にか接近してきていたのだ。
「出かけるって言ってるんだから見送ってよ」
「へ?」
「家政婦さんでしょ?家の人が出かけるんだよ?」
「それ・・はどういう・・・?」
 美少女は“主人”の言葉を図りかねていた。

 今やどこから見てもメイド少女となってしまった兄は、スカートを丁寧に調えて玄関に膝をついた。そして聡(さとり)の靴を履きやすいよう、正面に整える。
「ありがと」
 す・・・と身を引くメイド。主人に配慮したのだ。
 何やら鼻歌を歌いながら靴をトントンやっている聡(さとり)。
「いってらっしゃいませ」
 三つ指をついて頭を垂れるメイド。その長い髪が床に触れる。
 心臓が早鐘の様になっていた。
「うん、それじゃーね」
 バタン、とドアが閉まる。
「・・・」
 ふう、と溜め息をつくメイド。
 ・・・たく、なんでこんなごっこ遊びみたいなのに付き合わなきゃならんのだ。
 普通に考えれば男を性転換させたのみならずメイド姿にし、自らにかしずかせるなど相当な趣味である。だが、この程度はさらりと流せなくてはこの生活はやっていられない。
 よっこらしょ、と立ち上がる。
「・・・とと」
 今まででも一番長いスカートに戸惑いながら立ち上がるメイド。
「・・・」
 また自分の身体をしげしげと眺める。
 この・・・この衣装の下に女の身体が・・・
 バタン!と急に開くドア。
「きゃっ!」
「あ!お兄ちゃん!言い忘れたけど、お皿洗った頃には元に戻してあげるから!それじゃ!」
 バタン!と閉じてすぐに出て行く聡(さとり)。

 ・・・しゃーない。
 メイドは観念して洗い物に専念することにした。


第19回(2002.9.20.)

 パタパタと洗い場までやってくるメイド姿の少女となった歩(あゆみ)。
 仕方ない、観念して洗い物でもするか。どーせやろうと思ってたし。
 感心な事にこの兄妹はかなり家事を手伝う方である。
「えーと・・・」
 エプロンは・・・あ、もうしてる・・・。
 また自分の身体を見下ろして思う。
 よく考えたら今こそ絶好の機会の様な気がする。しかし何だかそんな気分も失せてしまった。
 少し袖をまくって水を流し、皿洗いを始める。
 このスカートの感覚のまま立ちっぱなしで日常の仕事をすることになるなんて・・・。

 この兄妹の持つ能力だが、見境無く誰にでも効果を及ぼす事が出来るという訳では無い。
 つまり聡(さとり)なら男なら誰でも性転換&女装させることが出来る訳では無い。それは純粋に兄である歩(あゆみ)に対してのみ有効なのである。
 それはそうだろう。でなければあの性格の聡(さとり)が大人しくしている筈が無い。遠からずクラス中の男子生徒が女子生徒に変えられてしまっているはずだ。
 もともとませたところのある妹だった。
 男というものの本質を達観しているというか何と言うか・・・。
 兄の歩(あゆみ)はどちらかというと煩悩をぎらぎらさせたタイプの男子校生ではない。にも関わらずこの妹のちょっと歪んだ男性観は純粋に自分で収集した知識によってなのだろう。全く、耳年増めが。
 それだけにこの兄に対しての性転換所業は、どこか“親切心”でやっている積りらしいのだ。
“年頃の男子校生なら女体にも感心があるだろう→それなら女の子の身体にしてあげよう”
“その上AVとか観ててコスプレとかも好きに違いない(偏見)→それなら着せてあげよう”
 しかも
“一見嫌がっている様に見えるけど、妹の手前照れているに違いない。だったらもっとサービスしてあげよう”
 と、この調子で今日も兄は強制性転換&強制女装という目に・・・
 そしてここに自分の“可愛いもの好き”という嗜好が相乗効果を伴って・・・というわけである。
 よく考えれば妹にしてみれば自分自身を変身させる能力を持たないので、そのストレスを兄にぶつけているのかも知れない。兄を変身させて盛んに「可愛いっ!」を連発しているが、女の子である以上、自分も変身してみたいはずだ。


第20回(2002.9.21.)

 この能力は「時間制」である。永遠に変身が持続する訳では無い。
 表現が難しいのだが、怪我や病気みたいなものだろうか。変身・・・性転換後のの姿を「不自然な状態」に例えれば「自然治癒力」が働くような物である。特に“術者”が「戻そう!」と考えて実行する必要はない。
 問題になる「戻し方」であるが、基本的には「変身させる」時と同じく“戻そう”と念じるだけでよい。理由はよく分からないがこちらの方が「変身させる」時よりも難しいらしく、念じてもすぐに身体が反応しない時がある。
 熟練度も関係あるのか、しょっちゅう兄を性転換させている妹・聡(さとり)の方が自由自在に行っている。兄は一旦妹を男にしてしまうと「戻そう」としても簡単にはいかない。
 放っておくとどれくらいの時間で元に戻るかだが、実ははっきりしたことは分からない。というのも、お互いにそんな姿のままでは生活に齟齬があるので、限度一杯まで試した事が無いからだ。
 しかし、この能力に気が付いた最初の数回の経験から1〜3日の間ではないかと推測されている。
 着ている服についてだが、「変身」が解けると着ている服も元に戻る。
 つまり、今で言えば身体が男に戻ればこのメイドのエプロンドレスは元の男物のパジャマに戻るのだ。当たり前だが、適当な服を着た状態で「変身」し、セーラー服などを「量産」するのは不可能である。やってやれなくは無いのだろうが、きっとたぬきの葉っぱのお札が翌日には戻るように元の身体の変身が解ければ全部の服に戻ってしまうだろう。
 さて、服の都合というかディティールなんだが、これが実にいい加減というかご都合主義なのである。
 相手をその姿に変えるのに衣装の細かいディティールを知り尽くしている必要が無いのだ。
 例えばこのメイド衣装も聡(さとり)は、厚手の黒いスカートにエプロン、程度の認識しか無いはずだ。にも関わらずブラやパンティーに留まらずスカートを膨らませるパニエまで装備されている。
 ・・・元々理不尽な能力である。細かい事を考えても仕方が無いのかもしれない。