「ねぇフリード、どこまで歩くのよ〜」
「もう疲れたぜ、しかもこんな道今まであったか?」
「兄貴、どこに行く気でゲス?」
口々に文句を言い出す仲間にフリードは答えた
「お前達を、俺の生まれ故郷に連れて行こうと思ってな」
「え?!」
「何!」
「兄貴!記憶が!」
驚く一行を他所にフリードは続ける
「ほら、入り口が見えてきたぞ」
今まできたことの無い道、見たことの無い村に三人は戸惑う。
入り口で立っていた青年が驚きの眼差しでフリードに駆け寄る。
「フリード様!帰ってこられたんですね!・・・里の者一同、首を長くして待っておりました・・・ささ、竜神様がお待ちです」
「竜神!!」
一行はさらに驚愕した。
奥の屋敷に通され、祭壇にいる竜神と対面する。
「あれが・・・竜神」
ククールがあっけに取られる
「フリードって竜神族だったの?」
「兄貴、人間じゃなくても兄貴は兄貴でゲス!」
ゼシカとヤンガスも戸惑いを隠せない。
「よく帰ったフリード、そしてよく来てくれた人間の勇者達よ。さて・・・全てを話そう・・・少し長くなるがな」
四人を前に竜神の話が始まった。