ついに暗黒神を倒した一行は、レティスに送られたサザンピークの宿で一夜を明かす。
翌朝、聞きなれた声が皆を起こす
「おおっ!戻った!戻ったぞ〜!」
トロデ王が騒いでいるので出てみると・・・人間の姿に戻った王とミーティア姫がそこにいた。
「うはぁ・・・姫様、こんな美人だったでゲスねぇ・・・王様は大して変わってねぇでゲスが」
「何じゃとう!このダンディでイカした男の魅力が解らんとは・・・」
怒る王をいさめるフリード
「ま、まぁ陛下、とにかく戻って良かったではありませんか。まずは城下に戻りましょう。」
「むぅ・・・」
宿を後にしてトローデンに戻ると、あの禍々しさは消え去り、元の美しい城下に戻っていた。
「陛下!」
「姫!」
「団長!おかえりなさい!」
城の臣下や騎士団も元通りだ。
玉座の間にて王と姫、そしてフリードが話している。
「のうフリード・・・これからまた近衛騎士団長としてこの城に留まってくれるんじゃろ?」
王が問いかける
「そのことですが、陛下。」
「む?」
「しばらくお時間をいただけませんか・・・私はこの仲間を連れて行かねばならぬところがあります」
「・・・記憶が・・・戻ったか」
「はい・・・この仲間には、命を共有したこの仲間にだけは全てを話さねばなりません」
「よかろう・・・しかし必ず戻って来い、ワシもミーティアも此処を離れられんが一緒に旅をしたんじゃ・・・聞かせてくれるな?」
「はっ、それはもちろん。ご配慮有難う御座います」
「それと・・・ミーティアの結婚のことじゃが・・・お主・・・」
「いや、自分には・・・しかし、その件に関しても私に任せていただけませんか・・・サザンピーク王に・・・いや叔父上にも会ってきますので」
「お主やはり・・・!」
フリードは仲間を伴って城下を後にする。