全ての条件がそろい、実体を現したレティスの背に乗り最後の対決に向かう。
暗黒神は硬い結界の中で未だ力を蓄え続けている。
レティスの背で、四人が杖を掲げて祈ると、七賢者が次々と力を貸すために具現化する。
そしてついに結界が破られ、暗黒神が姿を現す。
「ムゥゥ・・・此処まで来おったか・・・小賢しい奴等め・・・よかろう・・・この地を滅ぼす前にまず貴様等から始末してくれるわ・・・」
今此処に最終決戦の幕が開く。
「行くぞ!命を燃やす時が来た!」
「ああ!長かった道のりに終止符打ってやるさ!」
「ちゃんと終わらせて、帰るんだからねっ!」
「やるでゲス!兄貴のため、皆のために突貫でゲス!」
今更サポート役など関係なく、四人横一線に並んで初っ端から最大奥義を連発する。
「喰らえ!ギガスラッシュ!」
「覚悟しな!真空鳳翼斬舞!」
「行きます!メラゾーマ!」
「うりゃさぁ!ビッグバン!」
「ぐぅぅ・・・小賢しい人間風情が此処まで・・・しかしまだまだのようだな・・・所詮貴様らではワシには勝てんのだ・・・」
多少効いてはいるものの、まだまだ余裕の暗黒神が攻撃を続ける。
「まだだ!まだ終わらんっ!」
フリードが詠唱を始め、三人が時間を稼ぐ
「あ、兄貴のあの詠唱・・・」
「ギガデインかっ」
「でも、いつもの詠唱とちょっと違うわよ」
「天の雷よ その力を持ちて我に従え 大気を裂き 全てを無に帰すその閃光にて 我が剣に集い 眼前の悪しき存在 邪なる敵を滅殺せよ ・・・来たれ我が剣に 猛き雷光!」
「これでどうだ!俺の命の炎を喰らえ!ギガ・・・ブレェェェイクッ!」
幾筋もの雷光を身に纏ったフリードが暗黒神に突っ込む。
「グハァァァァァッ・・・貴様・・・これほど前に・・・そうか貴様、竜の一族・・・しかしっ」
膨大なダメージを受けながらもまだ暗黒神は健在である。
「くそっ・・・もう一回だっ」
再びギガブレイクを放たんと構えるフリードに仲間達が駆け寄る
「待って、アタシの魔法力も持って行って!」
「俺の分もな」
「アッシの気合ももって行くでゲス!兄貴!」
三人の力と、ギガデインがフリードの剣に集いだす。
「残りの魔法力全部行くわよっ・・・メラゾーマッ!」
「おら持ってけ!バギクロス!」
「兄貴!行くでゲスよ!ビッグバン!」
「確かに皆の命の炎は受け取ったっ!来たれギガデイン!・・・行くぞ暗黒神!」
「ギガ・・・ストラァァァァイクッ!!」
膨大な魔法力・精神エネルギーの塊と共にフリードのもはや神業ともいえる剣技が炸裂する。
「グギャァァァァァァァ!・・・馬鹿なぁっ・・・この世界の支配者となるはずのこのワシが・・・こんな・・・こんな奴等にっ・・・!」
暗黒神は消滅し、周りを覆っていた黒い雲は晴れ、青空が一面に広がる。
最終決戦は、終わった・・・。