ついに暗黒神がその実体を現した。
気が逸る一行にレティスが語りかける。
「今のままでは暗黒神には攻撃は通用しません・・・強力な結界が張られています・・・それを打ち破るためには今一度七賢者の力を借りねばなりません・・・」
レティスに言われるままに、今まで通ってきた七賢者ゆかりの地を巡りながらオーブを集める。
オーブを集める道すがら、ゼシカが口を開く
「でもククールも凄いよねぇ・・・あの土壇場でオリジナル技完成させるんだもん」
「まぁな、何かしら形にしなきゃとは思ってたけどよ、あれだけ上手くいくとは思わなかったぜ」
「しっかし、すげぇでゲスなぁ・・・皆魔法が強力になってくるでゲス」
三人の魔法をうらやむヤンガスにククールが声をかける
「俺達にしてみりゃぁ、お前の鎌技『ビッグバン』の方が恐れ入るぜ。俺たちのように精霊の力を借りた魔法でなく、自分の気合と精神力だけであれだけの爆発巻き起こすんだぞ?」
「そうよ、アタシには真似できないわぁ」
ゼシカも頷く
「そうでゲスか?そういわれると照れくさいでゲス」
しばし戦いから離れた和気あいあいとした状況でリラックスする一行であるが、最後のオーブを求めてやってきた場所で表情が一変する。
メディの墓前である。
「うかうかしてらんねぇな・・・とっとと倒してやんないと、うかばれねぇよな」
ククールが花を供えながら言う
「そうね・・・時間がかかればそれだけ被害が増えるんですもんね」
「負けらんねぇでゲスなぁ」
ゼシカとヤンガスも手を合わせる。
「ばあさん、見ていてくれ・・・次来る時は暗黒神を倒した後だ」
フリードが決意を墓前で固め、その場を後にする。
こうして結界を破る七賢者の杖を手にし、いざ決戦へと赴くのであった。