「さて、街が見えてきたようじゃ・・・取りあえず一旦休んでからマスター・ライラスを探すとするか、フリードよ」
馬車の上からこの言葉を発した、魔物とも人とも思えぬ緑色の異形のものの名は「トロデ」・・・かつて王と呼ばれた人物である。
呪いによりこのような姿にされてしまっている。
そして、その乗った馬車を引く白く輝くような美しい馬こそ、ミーティア姫なのであった。
そして、フリードと呼ばれた青年が今作の主人公である。
一見優男に見えるが、目の奥に強い力を秘め、至って冷静に王の話を聞いている。
その傍らに、いかにも悪人風の男がつき従う。
「兄貴〜、早く街に行って一杯やるでゲスよ」
この男が、フリードを兄貴と慕うヤンガスである。
街に入り、マスター・ライラスの情報を集めていると、どうやら残念なことに一足違いで亡くなられたらしい。
と、そこへ・・・
「街の外に魔物がいるぞ〜!」
外での叫び声が聞こえる。
案の定、トロデ王が囲まれている・・・一旦逃げるように街を後にした一行に少女が声をかける。
聞けば高名な占い師の娘らしい・・・諸々の事情で滝の洞窟から水晶を取って来て欲しいと頼まれ、王の意向もあり洞窟に向かう。
多少の苦労はあったものの、無事に目的を達し、目的であったマスター・ライラスを殺したのもドルマゲスであることが判明する。
このドルマゲスこそ、王と姫に呪いをかけた張本人である。
そして一行は次の町へと向かった。