深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます
137 「一晩中」
「一晩中」
息苦しくて窓を開ければ
街は光とノイズにあふれ.
たまらなくて瞳閉ざせば
真実も見えなくなる.
たまらなくて耳をふさげば
君の声も聞けなくなる.
偽りに顔をそむけるのはもうやめよう.
怒りをごまかすずるさもう捨てよう.
愚かでもいい
馬鹿げていてもいい.
だから
今夜はおもいきり窓を開け放ち
清らかな風を頬に感じていたい.
スターライトシャワー 体中に浴びながら.
一晩中.
疲れきってベットに倒れこめば
部屋中不安と苛立ちが満ちて.
苦しくて膝を抱えれば
もう立ち上がれなくなる.
苦しくて立ちつくせば
吹く風にさからえなくなる.
震える拳隠さずにいこう.
自分らしく有り続けたいから.
愚かでもいい.
馬鹿げていてもいい.
だから
今夜は思いきり君を抱きしめて.
やすらかな君の寝顔を見詰めていたい.
ハートビート 体中で感じながら.
一晩中.
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