深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます
124 「パリという街」
「パリという街」
名もない似顔絵描きの表情
古びた建物の壁に刻まれた傷や落書き
時間が止まったようで
人々の生活の営みを感じさせてくれる狭い裏通り
時代の流れにも動じず ただ流れ続けるセーヌ
橋の袂でうたっている手回しオルガンの上で
あくびをしていた猫
そんなパリのなにげないありふれた風景や匂いに
包まれ 感動した
パリはそんな街だった
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