深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます

086 蒼き狼よ


蒼き狼よ

かすかなぬくもりを求めて
痛みを肩に隠しさまよい歩く
止まったままの時計を信じ
疲れ切った人波も
ガラスの街並みも
輝きを失った瞳には 何も映らない
熱い想いは忘れてしまった
閉ざした心を 胸に抱いて眠る
蒼き狼よ
もう闘うこともない
もう目覚めることもない


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