館長の人生相談室
ここは、対談形式で皆様方の悩み相談をしていこうというコーナーです。皆様からの悩み相談のおハガキ、お待ちしています。

主な登場人物(彼らがキミの悩みを解決してくれるぞ)

館長
この図書館の館長であり、管理人の分身。
知識量は多く、皆の相談にのる。
毒舌や暴言を頻繁に吐くが、それも愛情の裏返し。
意味不明な言動も時折見られる。
秘書
館長お付きの美人秘書。
主に常識論を唱え、館長の暴走を止める役割を担う。
あまりにも冷静すぎる態度をとるため、時として館長より毒舌になることあり。
ちなみに、もちろん館長とは肉体関係がある。
おじゃま虫(メガネ)
ときおり会話に割って入る謎の人。
年齢、国籍、職業など全てが謎に包まれているが、
ただ一つ、地方TV局の女子アナが好きだというのは
確かな情報である。
おじゃま虫(ヒゲ)
ときおり会話に割って入る謎の人。
メガネより謎に包まれており、ここに現れる目的も謎。
マ○オや○ンタク○ースではないかとの噂もある。


第20回相談
「好きではない」と「嫌いではない」とでは
どちらが「好き」に近いのですか?

「みなさん、こん○○は。12月11日の館長の人生相談室のコーナーです」
「記念すべき20回目の相談だが、実に1年と8ヶ月ぶりの更新だ。もうすっかり忘れ去られているだろうが、様々な誹謗中傷を跳ね飛ばしてくれるような素晴らしい相談内容を持ってくるではないか。秘書君、君もまだまだ捨てたモンじゃないねえ」
「ありがとうございます。では、早速相談に答えてあげてください」
「まあ、好きではないにせよ、嫌いではないにせよ、今時の若者は、意図がよくわからない表現方法をよくするよな。程度や度合いがどの程度なのか把握できん。階段を数百段も上り下りしなければならないような駅のようだ」
「それは度合いではなくて、土合です。あまりメジャーな駅ではないので、ここでは触れないようにしましょう」
「本相談にあるような表現に加え、『微妙』とか『普通』とか『っぽい』とか『私的にはOKだけど』とか、全然程度がわからん。わずかな意味の違いが大きく運命を左右するということがわからんのか。下手するとホンマにアンジャッシュのコントみたいになってしまうぞ。全く、怒り心頭だよ、わたしは」
「館長がいつも怒っていらっしゃるというのはわかっておりますので、相談に答えてあげてください」
「仕方あるまい。答えてしんぜよう。ま、『好きではない』というのは、好きじゃないんだから、まあ嫌いってことだよな。『嫌いじゃない』というのは、嫌いじゃないんだから、まあ好きってことだ」
「小学生か、お前は」
「金をもらわないと勉強もできない苦学生なのだよ、わたしは」
「奨学生か、お前は」
「だってさ、よく考えてみろ。『好きではない』というのは、少なくとも好きではないんだから、普通以下ってことだ。それに対し、『嫌いではない』というのは、最底辺の『嫌い』ではないということなのだから、普通以上ってことだよ。これほど単純明快な理論はない。『好きではない』と言われるより、『嫌いではない』と言われる方がまだマシだろう」
「なるほど」
「それより、最近の若者言葉だよ。ここで問題だ。早押し並べ替えクイズ。次の言葉を、相手を好きだと思っている順に並べなさい」
A:「あの人のこと好きじゃない」
B:「あの人のこと嫌いじゃない」
C:「あの人のこと好きっぽい」
D:「わたし的にはオッケーなんだけど〜」
E:「あの人のこと微妙に好き」
F:「あの人のこと普通に好き」
「一番早かったのは、この方です」
「おじゃま虫(メガネ)さ〜ん」
「おっしゃー、一千万とりますよ!」
「やめた方がいい。一度に一千万などという大金をもらったら、まともな人間なら絶対に身を滅ぼす。だからあの番組は借金のある人だけしか出場させなくなったのだ。賞金の使い道も借金返済と実にわかりやすいからな。まあ、ミリオネアで一千万などあきらめて、宝くじで3億円を獲得する方がよっぽど効率がいい」
「効率はいいかもしれんが、人を堕落させる点に関しては、ミリオネアの賞金よりもよほどたちが悪いじゃないですか。これこそ、あぶく銭もいいところです」
「そうだった。わたしとしたことがどうかしていた。宝くじという奴は、はずれたらただの紙切れになってしまうのだが、ただの紙切れではない。人を堕落させる魔法の紙切れなのだよ」
「なにうまいこと言って終わらそうとしているんですか。もう、全然相談と関係ない終わり方じゃないですか」
「あの〜、わたくしの一千万への挑戦権は?」
「まだおったんかい。消えろ、バキューン、撃撃撃」
「ぐふっ

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第19回相談
春が近づいてきましたね。
そろそろ暖かくなってくる頃ですが、
それはさておき、夏の暑さをどうしのげばよいですか?

「みなさん、こん○○は。3月23日の館長の人生相談室のコーナーです」
「さっそくこの相談につっこませてもらうが、今からかよ!」
「まあ、ベタなつっこみですこと」
「ベタというより、ヴェタというべきだな。ベタを通り越してあきれる」
「意味がわかりません。まあ、この相談者は夏が来る前に夏のよいすごし方を知っておこうということなのでしょう。夏が来てから考えていては遅いですからね。とにかく相談に答えてあげてください。いずれにせよ、館長には選択の余地はありませんから。来た相談にはすべて答えなければならないのです」
「ひ、ひどい。わたしは奴隷か。おれは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの」
「誰が母ちゃんですか。さっさと答えろっつーの」
「わかったわかった。ま、夏の前にとりあえず春の話をさせてくれ。春といえばハルウララだ。わたしは競馬とかに興味はないのだが、ハルウララはさすがに話題になっているから知っている」
「すごい人気ですよね」
「まったくだ。なんであんな駄馬に人気があるのか理解に苦しむ。負け続けるのが人気なら、きぐるみピエロなんか大人気ではないか」
「それはオンバト芸人です。一緒にしないでください。きぐるみピエロはせいぜい10連敗ですが、ハルウララは100連敗ですからね」
「もう勝つ気はないだろうな。そんなやる気のない馬に人気が集中するなど、今の日本人のやる気のなさが表れているようだな。嘆かわしいことだ」
「もういらんことは言わんでいいから、相談に答えなさい。春の話はもういいのです。この相談者は夏の話をしているのですから」
「じゃあ、ここはおじゃま虫に答えてもらおう。最近やつらの出番が減っているからな。読者のファンの方も彼らの登場を待ち望んでいることだろうから」
「ま、ファンなんかおらんと思いますが、それはいいかもしれません。こっちから呼んでしまってはおじゃま虫の存在意義はなくなるのですが、わたしたちが手を抜くことができればそれでいいでしょう」
「露骨なことを、言うな」
「それでは、おじゃま虫(メガネ)さん、おじゃま虫(ヒゲ)さん、どうぞ」
「どうも、おじゃま虫(ヒゲ)です」
「どうも、おじゃま虫(メガネ)です」
「おや、なにかおかしくはないかい?」
「言いたいことはわかります。ですが、ここは見て見ぬふりをしましょう。コイツらは所詮、プログラムされた言葉しか言えないのですから。たまに混信を起こして、会話が逆になってもそれは初期型コンピュータとしては仕方のないことなのです」
「いや、わたしは『何かお菓子食わないかい?』と言ったのだが」
「いらんことを言うな! 殴殴殴殴」
「ひでぶっ!」
「なんでこの文脈で唐突に『お菓子食わないかい?』というセリフが出てくるんだ! 殴殴殴殴」
「あべしっ!」
「さて、館長がくたばったところで、おじゃま虫さんに相談に答えてもらいましょうか」
「夏というのは過ごしにくい季節ですね。冬は厚着をすれば寒さを防げるが、夏は服を脱いでも暑いんですから」
「それは、のび太の理論です。あなたまで館長に感化されることはないでしょうに」
「わたしが高校時代に某教師(♀)が同じようなことを言っていたのだ。おそらく、そいつはのび太論者だ」
「んなわけあるかい! それに貴様、まだ生きとったんかい。死ね!」
「ぐふっ、ケンシロウ、貴様、何をした!」
「経絡秘孔のひとつ『頭維』を突いた。この指を抜いて7秒後に貴様は死ぬ!」
「な……なに?」
「数えてやろう。7、6、5、4……」
「3……2……1……」
「ぶべらっ!
「ひでぶ!
北斗残悔拳!
「北斗神拳は一子相伝の暗殺拳だ。貴様らごときに使いこなせる技ではない」
「貴様らに生きる資格などない」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第18回相談
館長は目の前で人が死ぬのを見たことがありますか?
僕はあります。目の前でおばあさんが自動車にひかれるのを
目撃しました。あれは衝撃的でした。
今でもたまにあの時のことを思い出すことがあります。
館長はどうでしょうか?

「みなさん、こん○○は。2月19日の館長の人生相談室のコーナーです。ほぼ2ヶ月ぶりの相談です。がんばっていきまっしょい」
「久々の相談なのに暗い話を持ってくるんじゃない。第一こんな相談で笑いがとれるわけがないだろう。不謹慎な奴だと思われるわ」
「なら真面目に話していくしかないのでしょうね」
「真面目に話したところで、誰も読まんよ。ただでさえ、人気のないこのサイトなのだ。少しでも『面白い』と思ってもらえるようにしなければならないではないか」
「ですが、この人生相談のコーナーは笑いをとっているというよりは、館長の自己満足に過ぎないように思えます。だいたい話題がマニアックすぎるんですよね。誰もわからない話題を持ち出したところで笑いにはなりませんよ」
「ちっ、秘書の分際で。頭が高い。控えろ。我こそは桔梗屋なるぞ」
「なぜそこで桔梗屋なんですか。一休さんに出てくる底意地の悪い呉服屋さんじゃないですか。そこは将軍様でしょう」
「あの将軍様がどうも肌に合わんのだよ。足利義満のイメージとは随分違うんだ。わたしの中で足利義満のイメージは、ハゲなのだ」
「それは、小学館の『まんが日本の歴史』の中での話でしょう。しかも出家後の義満です。ハゲてて当たり前です。あれは出家前なのでしょう」
「それにひきかえ、桔梗屋は実にいい味を出しておる。声を担当している緒方賢一氏だが、彼はハゲオヤジとかヒゲオヤジの声を出させたら天下一品だ」
「はいはい、前置きが長いですね、いつものことながら」
いつもここから?
「『いつものことながら』です。誰がアルゴリズム体操をやっとりますか」
「アルゴリズム体操か。あれは実に面白いぞ」
「あの番組自体、幼児向けとは言えませんからね。アルゴリズム体操といい、10本アニメといい、何してるのおじさんといい、佐藤雅彦氏の感性が子供にわかるわけがないでしょう」
「あれは大人向きの番組だからな。ところで最近この番組を見ていないのだが、今もやっているのか?」
「それはわかりませんが、なんにせよなぜNHK教育で放送しているのか理解に苦しみますね」
「メリー・クルシミマース」
「それは、茶魔語です」
「いっぽ すすんで まえならえ」
「アルゴリズム行進をやらんでいい」
「いっぽ すすんで えらいひと」
「ひっくり かえって ぺこりんこ」
「よこに あるいて きょろきょろ」
「お前らまでやらんでいい」
「ちょっと ここらで ひらおよぎ」
「お前は、しゃべれんだろ」
「ちょっと しゃがんで くりひろい」
「しつこいっちゅうとんじゃ。わからん奴が見るのをやめるだろーが」
「かなしいときー、せっかくの面白いネタを、頭の固い秘書に邪魔されたときー」
「いつもここからは、もういい。相談に答えろ、ボケ」
「相談といっても答えることなど何もないではないか。だいいち人が死ぬのを見たことあるって言ったところで、『見たことない』で終わるだろうが。それに第一見たことがあったらどうだというのだ。自慢なのか。人が死ぬのを見たことが自慢だというのならそれこそ不謹慎というものだ。厳に慎みたまえ。廊下にたっとれ。ただし、ゴルゴンの首は使うなよ」
「ワオーン」
「うわっ、か、からだが石に」
「はい、そういうことで今日の相談はおしまいです」
「少しは、つっこめ」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第17回相談
忘年会のシーズンになりましたね。
ところで、私はお酒が飲めません。
どうすればお酒を飲まずにこのシーズンを乗り切れますか?

「みなさん、こん○○は。12月12日の館長の人生相談室のコーナーです」
「ドラゴンクエスト2(ファミコン版)の難易度はひどいよな。シリーズ中でも随一の難しさだ。もっともそれがいいという人もいるのだが。痛恨の一撃を食らったら、その時点でほぼ死を意味するし、敵に先制攻撃を食らったらすぐ瀕死になるしな。大灯台でドラゴンフライ5匹に先制攻撃を食らったときにはもう全滅覚悟だからな。そりゃ、やる気もなくすよな」
「何の話をしてるんですか?」
「前回の続きだよ」
「なんで前回の続きをするんですか。しなくていいですよ。今回はお酒の話でしょう」
「前回、言いそびれたのでな。ドラクエ2は、不思議な踊りで20とか30とかMPが奪われるし、サマルトリアの王子の最強の武器が鉄の槍だしな。やりすぎだ」
「もういいですって。ドラクエ論についてはまた機会を設けますから」
「ああ、わかった。じゃあ相談に移ろうか。酒についてだが、わたしも酒は飲めんから、この人の気持ちはよくわかる。ま、私の場合は酒が飲めないというのは皆に知れ渡っているからな。もう心配することはない。私の周りはいい人ばかりだからな。無理矢理酒を勧められることもない」
「でも、世の中にはいい人ばかりではないはずです。そういう場合どうやって乗り切ったらいいのでしょうかね」
「ララ LOVE ME うし〜ろゆ〜び」
「なんで『うしろゆびさされ組』を歌うんですか」
「たまたま、今聴いているからだ」
「今日は暴走気味ですね。ネタが尽きているのですか?」
「それもあるな。だって、この相談で話を膨らませるのは難しいからな」
「それをなんとかするのが館長です。腕の見せ所ですよ」
「そう言われるとやらざるを得まい。とにかく酒を飲めない人間は、なんとか酒を飲まないようにしなければならないのだ。よく上司で、『俺の酒が飲めねえってのか』とか言う馬鹿がいるが、お前の酒だろうが、誰の酒だろうが、飲めんものは飲めんのだよ。じゃあ、お前の酒は、酒を飲めない人でも飲めるようになる成分でも入っているのかって話だわな。ふざけるなと声を大にして言いたい」
「でも言わないんでしょう?」
「ああ、言わないよ。わたしは顔見知りだからな」
「それを言うなら人見知りですね。顔見知りだったら、気さくに話せそうな感じじゃないですか」
「それはさておき、酒といえばコンパだよな。でも、なんでコンパ=酒みたいなイメージになっているのかな。酒がないとコンパじゃないみたいな感じではないか。そもそもコンパというのはカンパニーの略だからな。カンパニーというのは『仲間』とか『集い』とかいった意味だからな。酒がなくてもコンパなんだよ。友達同士で遊ぶのもコンパだし、学校での学級集会もコンパなんだよ」
「もうコンパ=飲み会という新しい意味になってしまっているのですよ。新しい日本語として認めてあげてください。毎週『新すぃ日本語』を楽しみに見ている館長ならわかってくれるでしょう」
「あれは、モジモジハンターが出ているから見てるだけだ。もっとも最近はあまり出てくれないがな。フット、ハロバイ、カリカ、友近、ザブングルばっかりだ。ネタが怖すぎて引かれてるのかな」
「コンパといえば、合コンをどう思いますか?」
「あれはいかんな。出会いを求めるのはいいことだが、どうも合コンだと軽いイメージがある。軽い付き合いしかできなさそうだ。『友達』ではなくて『連れ』といった印象だな。そもそもわたしは『連れ』という言葉が嫌いでね。連れだと、ものすごく表面的な付き合いしかできてないような気がする。最近の若者は『友達』というのが恥ずかしいのか、『連れ』という言葉をよく使うが、連れだと友情が生まれないような気がする」
「それはいえますね」
「まあ、わたしも友情が生まれるほど親友って奴もいないんだが、やはり、友人がピンチのときに靴紐が切れてその危機を知らせてくれるほど深くつながっている友人が欲しいものだ」
「そんなのテリーマンしかいませんって」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第16回相談
ドラゴンクエストとファイナルファンタジーはどちらが好きですか?

「みなさん、こん○○は。11月27日の館長の人生相談室のコーナーです」
「これはもはや相談ではなくて質問だな」
「今まで何度も単なる質問のような相談はあったはずです。『今さらかよ!』って、三村ばりにつっこみたくなるようなことは言わないでください」
「そうだったかな。まあいい。相談でも質問でも何でも持って来い。乏しい内容から笑いを生み出すのが漫才師としての役割だからな」
「誰が漫才をやっとりますか。相談です」
「その点は別にいいんだよ。人が集まってちょっと面白いことを言っていれば、それで漫才になる。別に『なんでやねん』とか『どないやねん』とか『ええかげんにせい』とか『なんでだろ〜う、なんでだろ〜う』とか『ゲッツ!』とか『S・A・G・A 佐賀』とか言わなくても漫才は成立するのだよ」
「最後の方は、漫才とは関係のないフレーズが混ざっていたような」
「だからそんなことはいいんだ。それより今回の相談は何だったかな」
「ドラゴンクエストとファイナルファンタジーのどちらが好きですかという相談です」
「わたしは競馬に興味がないからな、この質問は答えづらい」
「馬の名前じゃありません。ゲームソフトです。くだらないボケで引っぱらないでください。毎度のことながら、何行無駄にするつもりなのですか」
「わかったわかった。でもこのゲームがどのようなものか知らない人もいると思うので、簡単に説明をしてくれたまえ」
「わかりました。要はRPGですね。どちらも敵と戦いながらキャラクターを強くしていき、最終的に最後の敵を倒すというものです。『ドラゴンクエスト』より『ファイナルファンタジー』の方がドラマ性が強いですが、戦略性が重要になってくるということもあり、初心者向けは『ドラゴンクエスト』の方でしょうか」
「でも、最近は『ドラゴンクエスト』もドラマ性を強くしてきているし、戦略的要素も強くなってきているから、一概にどちらがいいとはいいづらい。そもそも『スクウェア・エニックス』になってしまったのだから、今さらお互いに競争して出し合いをしなくてもいいではないか」
「それを言ってしまったら元も子もありませんよ」
「今までだったら、お互いに裏をかかれるようなところがあったからこそ、それぞれのユーザーに合ったゲームを作ることができていたのだ。ジャンケンに例えると、これまでは『チョキを出してくるかと思ったらパーを出しやがった。裏をかかれた』みたいな感じだったのに。今はもはやグー・チョキ・パー全てを含む『ピストル』を出せばいい状態になっているのだからね」
「意味不明の例えはやめてください」
「まあ、わたしも根本的には秘書君の『初心者はドラクエ、上級者はFF』という意見に根本的に賛成だな。どうでもいいが、わたしはファイナルファンタジーを『ファイファン』と略すのは嫌いでね。響きがダサいじゃないか。ファンファンじゃないんだから」
「根本的というのは、どういうことですか」
「いや、わたしにとってドラクエはロトシリーズで、FFはスーパーファミコンで全ての力を使い果たしてしまったと思っているのだよ。それ以降の作品は名前が同じというだけの過去の遺物にすぎんよ」
「きびしいですね」
「そもそもメジャーなシリーズだったり、他のソフトで高い評価を得ている会社が出しているソフトだというだけで安易に購入してしまうと、『フロントミッション』や『サガ・フロンティア』といったハズレをつかまされてしまうことになるのだ」
「それは館長の意見でしょう。それらの作品にも根強いファンがいると思いますよ。だから、まがりなりにも続編が出ているのだと思いますが」
「いや、違うな。売れなかったことを隠すために続編を出し、『お、前作は面白くなかったけど、続編が出るということは結構人気があるのかな』と思わせる作戦さ」
「決めつけないでください」
「とにかく、メジャーだという理由だけで買っていては、きっとがっくりすることになるぞ。メジャーでない作品に手を出してみてはどうだ」
「昔のファミコンなんかは名作が多いですからね」
「そうだ。メジャーといえば、ジャンプなんかももはやメジャーというだけで買ってはいけないのだ。最近のジャンプは昔と比べて、『友情』の要素が少なくなっているのだ。読んでいて気恥ずかしくなるようなクサい『友情』、これがジャンプの見所だったはずだ。そう考えると最近のジャンプも軽薄化したものだ」
「ジャンプを読むとき、真っ先に『いちご100%』から読み始める館長とは思えない発言ですね」
「こら、口からでまかせをいうな」
「なにをおっしゃる。『最近のジャンプは女の肌の露出が少なくなったな』と嘆いておられたのは誰ですか」
「確かにあの漫画は今や数少ないお色気漫画だからな…って何を言わすんだ。そもそも貴様は何者だ。マリオみたいなツラをしやがって。おとなしく配管工でもやっとれ」
「もう証拠はあがっているのですよ、館長。白状したらどうです」
「わたしは『いちご100%』なんか見ていない。君のことしか見ていないんだ」
「なにをうまいこと言って口説こうとしてるんですか」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第15回相談
朝、きちんと起きるようになる方法はありませんか?

「みなさん、こん○○は。11月10日の館長の人生相談室のコーナーです」
「結構まともな相談だな。ま、わたしのように、”朝起きて、昼寝して、夜寝た”みたいな生活をしている人間にとってはあまり縁のない悩みかもしれんな」
「それは、のび太でしょう」
「ま、のび太も結構寝坊して学校に遅刻しているからな。しかも授業中にも寝ている始末。まったく、あいつはどんだけ寝れば気が済むというのだ」
「のび太の話はもういいですので、相談に答えてあげてください」
「朝、きちんと起きられないというのはやはり睡眠時間が足りていないということなのだろうな。十分な睡眠時間をとっていれば起きられないということはないと思うのだが」
「最近は昔と違って面白い深夜番組やら夜遊びやらいろいろな誘惑が出てきているため、夜更かしをする人が増えてきているのでしょうね。で、それが朝起きられないというツケとしてまわってくるのでしょう」
「気持ちもわからんではないがな。いっそのこと本郷かまとさんのように2日寝て2日起きるという生活にしてみてはどうだ? これで116歳まで生きられたのだから、案外健康にはいい方法なのかもしれんぞ」
「それは世間のしがらみから解放された老人だからこそできるのです。普通の人は仕事やら学業やらで2日も寝まくるような生活などできるはずがないでしょうが」
「でも、のび太は……」
「のび太の話題はもう出すなっちゅうとんじゃ」
「まあいいだろう。とりあえず、朝起きるための素晴らしい呪文をお教えしようか」
「その呪文とは」
「まず、朝起きようと思ったら、こう唱えるのだ。『羊が一匹、羊が二匹…』とな」
「それはまずいでしょう。より深〜い眠りにいざなわれてしまいます」
「どうでもいいが、羊が一匹、羊が二匹という数え方はおかしいよな。普通、羊を数える単位は『頭』じゃないのか。それに何で眠れないときは羊なんだ」
「揚げ足をとらないでください」
「まあ、眠れない時にスライムを数えるよりはまだマシか。スライムだと、1ひき、2ひき、3ひきと数えるからな」
「だから揚げ足をとるなっちゅうの」
「それにしても不思議なものだな。人間は基本的に夜行性ではないにもかかわらず、朝が苦手な人間は多いが、夜が苦手な人間は少ない。普通、これは逆になってしかるべきではないだろうか」
「それはいえますね」
「そこでわたしは一つの仮説を思いついた」
「その仮説とは?」
「はい、聞きたい人ー!」
「はーい!」
「はーい!」
「はーい!」
「どこから涌いて出たのか。ちゃっかり出てくるな、おじゃま虫は」
「早く言ってください」
「ま、わたしはホラー小説とか好きじゃないですか」
「知りませんけどね」
「好きなんだよ。で、一昔前に吸血鬼ドラキュラとか流行っただろう」
「流行ったとかいうわけじゃないと思いますけどね。単純に昔、そういう作品を書いた人がいたというだけです」
「いちいち正論を言うな、オーベルシュタインか、お前は」
「誰も知らん固有名詞を出さんでください」
「まあいい。結論を言うとだな。今の人間には吸血鬼の血が流れているのだと思うのだ。だから夜行性になったのだよ。一昔前に流行った吸血鬼がどんどん仲間を増やし、そいつらが増殖して現在の人間を作り上げたというわけだ」
「『少年マガジン』にたまに掲載される『MMR』なみに突拍子もない仮説ですね」
「あんな無粋な漫画と一緒にするな。あれは読者を怖がらせるだけ怖がらせておいて、何の結論も出さずに終わるというふざけた漫画ではないか。あの石垣ゆうきの絵も必要以上に怖く描き過ぎだろう」
「何が違うというのだ。何一つ変わらぬではないか。ボケが」
「やかましい。そもそも貴様は何者だ。マリオみたいなツラをしやがって。おとなしく配管工でもやっとれ」
「違う。ル○ージだ」
「どっちでもあんまり変わらんわ。とにかく貴様のような奴はもういらん。やれ、秘書君」
「はい。斬斬斬斬」
「ぐはっ。頚動脈を切られた
「はははは、実はわたしは吸血鬼だったのだ。吸血鬼に直接噛み付かれて血を吸われた人間は吸血鬼になってしまうのだが、賢い吸血鬼は仲間が増えすぎないよう、人間の頚動脈を切ってそこから吹き出す血を飲み干して生きるのだ。ゴクゴク」
「そういうことだ。さらばだ、おじゃま虫(ヒゲ)君」
「トマトジュースはおいしいですね、館長」
「ああ、秘書君」
「なーんだ、トマトジュースを飲んでいたのか。死んで損した、ハハハ」
「おっちょこちょいな、おじゃま虫(ヒゲ)さん」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第14回相談
もてるコツを教えてください。

「知るか。茂手もて夫にでも聞け」
「誰ですか。それは」
「漫画『ドラえもん』に出てくる人物だよ。ジャイ子が惚れてしまう男だ。メガネをかけ、漫画を描くのが好きというキャラで、とうていモテモテとは思えないヤツなのだが、やはり人は見かけによらんということだな」
「左様ですか。まあそんなことはどうでもいいので、相談に答えてやってください。館長なりの回答で結構ですので」
「だが、わたしがもてる男ならともかく、そうでないのだから、この相談への回答にはならんことになる。まったく、こういったおふざけ的な相談を持ち込まれると困るな」
「そうおっしゃいますな。この相談者も真剣なのかもしれませんよ。おふざけと決め付けるのは安易ではありませんか」
「わかったわかった。答えてやろう。岡大クイズ研の堂本剛と呼ばれたこのわたしのモテモテテクニックを伝授してやろう」
「それは、“自称”ですね」
「ばかいうな、自他ともに認める堂本剛似のマスクだぞ。わたしは」
「本当ですか?」
「へのつっぱりはいらんですよ」
「おお、言葉の意味はわからんが、とにかくすごい自信ですね、館長」
「まあ、その話はおいといて、とりあえず相談についてだが、そうだな、この相談者の気持ちはよくわかるぞ。誰だってきゃわゆい女の子がいれば落としたいと思って当然だ」
「きゃわゆいなんて今時言わんやろ」
「きゃわゆい女の子にもてるためには外見だけではなく、中身を磨かねばならん。わたしのようにハンサムならそれだけでプラスポイントになるが、外見で損をしている人間はそれ以上に中身を磨く必要があるのだよ。ちなみに秘書君の好みの男性のタイプはどんな男かな?」
「わたしはとにかく顔ですね。顔が第一です」
「なるほど、だからわたしに惚れたというわけか」
「でも、わたしのような人間は少数派でしょうね。女性にはいろんな価値観がありますよ。顔だけではないです。イケテナイ君も自信をもってください」
「見事にシカトされてしまったが、まあいいだろう。とにかく結論だな」
「そうですね。もてるためには外見ではありません。人間、外見より中身ですよ」
「そうだな、人間、外見より中身だよ……財布のな」
「財布ですよね」
「財布ですよな」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第13回相談
歴史に名を残したいのですが、
どうすれば歴史に名を残すことができますか?

「さあ、今回の相談です。がんばっていきまっしょい」
「田中麗奈の初主演映画のタイトルだな」
「細かいところは、つっこまなくてよろしい」
「歴史に残したいということならいい方法がある。有名人を暗殺するのだ。そうすれば必ず歴史に名が残る。総理大臣とか大統領とか有名な政治家とかがいいだろう。特にクイズ好きな人間にとっては新たなクイズのネタができ、大喜びだろうな。不謹慎な話だ」
「館長の発想の方が不謹慎です。そもそも相談者は歴史に悪名を残したいから相談してきたのではないと思います。そこらへんを考えてあげてください」
「そうだな。こんなことを言って本当に実行されたら困るからな。わたしが殺されたりしたら、シャレにもならん」
「館長は大丈夫です。殺しても歴史に名を残せませんから」
「ああ、せつない。せめて、『殺しても死なない』とぐらい言ってくれ。それではあまりにも救いようがなさすぎるではないか」
「では相談に答えてやってください」
「シ…シカト!? わ…わかったわかった。歴史に名を残したいということだが、そもそもこの相談者は歴史に名を残すだけの資格があるのかどうかが問題だ。たいした努力もしていないのに歴史に名を残したいというのは、それは単なるワガママだ。子供がオモチャをねだっているのと同じレベルにすぎん。ま、ねだって、歴史に名を残すというオモチャを手に入れるというのもありかもしれんな。世界に1人ぐらい、そういう贅沢なオモチャを持っている子供がいてもよかろう。2人は多すぎるがな」
「何をおっしゃっているのかよくわかりませんが、要約すると『この相談者は歴史に名を残す資格がない』ということですね」
「そこまでは、言ってないがね」
「まあ、確かにある程度才能のある人間なら歴史に名を残すチャンスもあるかもしれませんが、そうでない人間にとっては、やはり無理ということなんでしょうね」
「そういうことだな。そういう奴は結局、歴史に悪名を残して自己主張するしかないのさ。そうすることでようやく世間様が認めてくれる。良い認められ方ではないが、凡人にとってはそれが限界なのだよ」
「随分ボロクソに言いますね。館長もその凡人の一人に過ぎないというのに」
「凡人でも努力次第では天才になれるのだよ。かのエジソンも言っているではないか。わたしが言っているのは努力をしない凡人のことだ。そういう奴に限って地球は自分を中心に回っていると思っていやがる。いいかよく聞け、地球はお前だけのものではないんだぞ」
「なるほど」
「地球は、プラネットマンのものだ」
「アホぬかすな。プラネットマンはまだ地球を手に入れとらんわ」
「そういえばそうだったな。あいつが手に入れているのは他の太陽系の惑星だった」
「もうええから早くオチをつけなさい」
「天才も 名を残せねば ただの人」
「俳句で締めるな。三遊亭好楽か、お前は」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第12回相談
なにか心に響く名言はありませんか?

「なんですか、これは」
「さあ、なんのことだか(汗、汗、汗)」
「もしやこれは館長からの相談ですか」
「……ああ、そうだよ。最近『名言日記』で、ちっともいい名言が思いつかんのだ。だからここに相談に来たのだ。というか、このページを見ている奇特な君、何かいい名言があったら教えてくれ。岩波の名言集だけではいいかげん限界なのだよ」
「というわけで、よろしくお願いしますね。皆さん」
「優秀作品には、『秘書と過ごす甘〜い一夜』をプレゼント」
「だれがじゃ。殴」
「ぐふっ

館長への相談がある方はこちらへどうぞ


第11回相談
UFJ銀行の「UFJ」って何ですか?

「なるほど、これはわたしも気になっていたのだ。気になって気になって夜しか眠れんかった」
「そのネタ、前にも使ったじゃないですか」
「相談も11回目ともなるとネタも枯渇気味になるのだよ」
「館長の事情はどーでもいいので、相談に答えましょう」
「そうだな。しかしUFJ、UFJねぇ…」
「館長、何かボケ回答は思いつきましたか」
「そんなにすぐに思いつくわけがないだろう。DHCとか似たような略語が多くて訳がわからんわ。UFJ? ユニバーサルスタジオジャパンでええんちゃうの?」
「投げやりにならないでください。それはUSJです」
「第一わたし程度の発想力で面白いボケが浮かぶはずがないだろう。確かに今回の相談は『笑点』の大喜利のネタに使われそうなお題だがな」
「では、ここは笑点風にやってみましょうか、円楽師匠」
「だれが、円楽師匠だ」
「こん平でーす!」
「木久蔵です」
「おお、おじゃま虫二人衆ではないか。メガネの方は前回の後遺症はもうないのか?」
「へい、おかげさまですっかりよくなりました」
「そいつはよかった。ではさっそく1問目に参りましょう。秘書君、皆さんに例のものを配ってくさだい」
「結構乗り気じゃないですか、館長。ですが、それはいいとして、最後の『配ってくさだい』というのはどういうことですか。単なる誤植ですか」
「いや、実際、円楽が言っているのは『ください』ではなく、『くさだい』に聞こえんか?」
「それは館長だけでしょう」
「まあいい。第1問だ。UFJとは何の略だ。答えろ」
「最初のUは、まあ『馬』でしょうな」
「そうですね。それは外せませんね」
「別に円楽師匠にからめなくてもいいです」
「はい、できました」
「木久蔵さん」
「U…馬ヅラで
 F…古臭い人間の館長に
 J…ジャンククラッシュ」
「ジャーンククラーッシュ!」
「ぐふっ
「バカめ。わたしは円楽みたいに甘くはないのだ。やつはザブトンを取るだけだが、わたしはザブトンだけでなく、命(タマ)も取るのだよ」
「おじゃま虫(ヒゲ)の処分はどうしましょうか」
「そうだな。国のために名誉の戦死を遂げたということにでもしておけ」
「……なんか今日はつまらないですね。いや、今日もというべきでしょうか」
「やはりUFJだけでふくらませるのは無理があったか」
「自分の想像力のなさを棚に上げて言わないでください」
「ちなみにUFJとはUnited Financial of Japanの略というのが正しいらしいぞ」
「シッテルンダッタラ サイショカラ イエ」
「『のび太の海底鬼岩城』のバギーちゃん調で、きたな」
「キン骨マンのオペラ調よりはましです」

館長への相談がある方はこちらへどうぞ

過去の相談はこちらです
相談その1

TOPへ