雨が降っていた。
まるで全てを流してしまうように…

ただ雨が降っていた。


涙色の雨


雨が降る。
冷たい冷たい雨が振る。


(…冷たい…)


頬に髪に肩に…
私という存在全てに…


(冷たい…寒い……寂しい…)


体に容赦なく当たる雨が体温を奪っていく。
指先は爪まで真っ青でもう感覚なんて何もない。
心まで冷たくなっていく気がする。





指先から流れ落ちる雫。
体温を温もりを…雨が私の全てを流してしまう。





でも、流れ落ちる涙だけはなぜか暖かくて…





余計に涙が出た。





このまま流れ消えるなんて嫌なんです。
このまま終わってしまうなんて嫌なんです。



だから…





たった一つだけ…願ってもいいですか?





Back. or Next.


*アトガキ*
キャラ交流BBSでお聞きしたことを元にした作品です。
あの質問がこれにどう生きていくかは…わかる人には一発でわかります。(ガタガタ)
とてもとてもありがちなネタです。すみません。
…ここでは、珍しくシリアスチックですが引かないでくれると嬉しいです。

2004/06/18