怖かった。 怖かった。 私が、いけなかった。 すべて、私が。 「っふ」 涙があふれる。 止められない。 「枸子っ?!」 そう言うと、私の涙を見たのか、抱きしめる枻杜。 「ゴメン!!ごめん!ごめん。ごめん。。ごめん…ごめん。」 謝り続ける枻杜。 「どうして、枻杜が、謝るの?」 「オレの、せいだから。。」 枸子はもう傷ついちゃいけない。 一人にしちゃ、いけない。 それが判っていたのに、 キサマハソノコニハツリアワナイ。 まったくだ。 「そんなこと、ない。 助けて、くれて 見つけて、くれて、 ありがとう。」 オレは枸子を抱きしめたまま、首を横に降ることしか出来なかった。 すべてはオレのせい。 キサマハソノコニハツリアワナイ。 そう。つりあわない。。 もう、諦めよう。 「ごめん。」 そしてオレは、枸子と恋中になることを、あきらめた。 1時間後、救助隊が来て、 枸子が犯人から聞いた名前から、 地元の20歳の男性が、逮捕された。 next→5th door 29th key