28th key

怖かった。
怖かった。
私が、いけなかった。
すべて、私が。

「っふ」

涙があふれる。

止められない。

「枸子っ?!」
そう言うと、私の涙を見たのか、抱きしめる枻杜。

「ゴメン!!ごめん!ごめん。ごめん。。ごめん…ごめん。」
謝り続ける枻杜。

「どうして、枻杜が、謝るの?」
「オレの、せいだから。。」

枸子はもう傷ついちゃいけない。
一人にしちゃ、いけない。
それが判っていたのに、


キサマハソノコニハツリアワナイ。


まったくだ。


「そんなこと、ない。
 助けて、くれて
 見つけて、くれて、

 ありがとう。」

オレは枸子を抱きしめたまま、首を横に降ることしか出来なかった。

すべてはオレのせい。

キサマハソノコニハツリアワナイ。


そう。つりあわない。。


もう、諦めよう。


「ごめん。」





そしてオレは、枸子と恋中になることを、あきらめた。


1時間後、救助隊が来て、
枸子が犯人から聞いた名前から、
地元の20歳の男性が、逮捕された。



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