■嫁に行くということ■

私と旦那は結婚する前から2年ほど同棲生活を送っていた。私が短大を卒業してからすぐ

に静岡に引っ越してきたのだ。本当は私が親しんできた三島の町で暮らしたかったけど、

旦那の事情で私が移動。

慣れない土地での生活はつらかった。隣の家のクソジジィには意地悪されるし、何よりも旦

那の親戚との付き合いは私にとって苦痛そのもの。

 私の実家でのそういう付き合いはすごくドライ。必要以上に集まったりしないし、墓参りや

法事なんかも行ける人だけ、というスタイル。だからもう何年も会ってない人も中にはいる。

端から見れば寂しいと思われるかもしれないけど、皆それで納得してやってきているのだ。

しかしっ!旦那の実家は仕来りを重んじる家系らしく、正月も盆も親族一同勢ぞろい。仕事

があっても休んで出席しなきゃーいけない。結婚はしていなかったけど、いずれは私も加わ

るのだからと、一緒に暮らし始めてから参加させられていた。しかし!

私だってお正月や盆くらいは実家に帰って妹たちと遊びたい!ご飯だって一緒に食べた

い!お年頃・・・(笑)旦那に頼んで帰らせてもらえば「なんであの子はこないのか」と責めら

れる始末。旦那も気が利かないからフォローなんてしてくれないので、私1人で毎回崖っぷ

ちに立たされていたのだ。そして私は後悔した、この人を選ぶんじゃなかったと。結婚を前

提に、家の両親も許してくれたのだ。今更親戚づきあいが面倒くさいから別れます、なんて

当然言えない。それこそ大目玉くらっちゃう!そして----

ここから私の我慢人生の始まり。(大げさ?かも)

嫁に行くということ2