この歌を最後に





結局は思い違いということに今もいまでも気付けずにいる




口先が走ることばはもう全て君へのものになっていたから


一回も強がりさせてもらえずに切れた電話を思い返して


カレンダー九月のまんま、めくらずにあの日を今日も楽しみにして

ラッピングだけはしとくよ、プレゼント。受け取る君を知らないままで

明らかに三ヶ月前とは違う。部屋の空気と私の鼓動


口角がちょっと下がった瞬間を私はきっと見逃しはしない

メールだけやけにそっけない人だけど会うと誰より一番優しい


君がもし、否定するなら教えてよ気持ちをリセットする方法

今日もまた素直になれず最悪な結果への道ブレーキはなく


5分経ち、返事がこなくて携帯を投げつけるくせはいつからでしょう?

「しんじよう」 T9機能で「死んじゃえ」と入力をしたつもりだったの

諦めたつもりでいてもすぐ夢で会いたいなんて思ってしまい


卑怯者。 電車のガラスで前髪を気にしたつもりで盗み見た

カッターの刃をそろそろ切らなくちゃ錆びていくだけ誰かに似てる


私より果てない夢をまっすぐに見つめてたこと知っていました



もうすでに70首目のこの歌で、君への想いに別れをつげよう




間違えて開いた送信ボックスで君の名前に胸を
      







*以上、17首*

この歌を最後に@琉紗

2003.12.12

一部日記に書いたのもアリ。
気付いて、ノートの短歌を数えてみたら、一人の人への歌が70首あった。ちょっと気になるくらいの相手だったんだけど、好きだったみたい。ここでは17首だけど、半分くらいから私のラブっぽい短歌の相手はその人です。公開していないのもありますが。
一番最後と、最後から3首目。多分今までの歌で一番気にいってます。でも、この歌たちを最後に。



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