日常へ捧ぐ02



どことなく、君に似ている人がいて振り向かせるのに必死になった

近づけず 電波の糸が絡みつき送信ボタンは押されたままで

寝る前にダメだよなんて思っても欲には勝てずお菓子を食べる

今日食べた、その分出してくれる君すごく好きだよ食物繊維

小指だけ伸ばした爪にマニキュアを。君は気づいてくれるだろうか


白い字で叩かれていく文字たちは必ずすぐに消されてゆくよ

長靴は二度と履くことないでしょう!雨にも負けない人になるから

寂しさを知ってしまった16の秋の今日に私は散った

あなたには告げられないでいることで 華のようには 散れないことは

君のつく ため息 私と同化して 溶けるまぶたと、色あざやかに


制服を着たカップルを車両から追い出したくて目をそらしてる

君がいた証なんて半分が白紙のまんまの日記帳だけ

あれ以来友だち以上になれる人ずーっとずっと見つかりません







*以上、13首*

日常へ捧ぐ02@琉紗

2003.10.28




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